※当季雑詠3句(秋の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
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※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。
主宰:高橋正子・管理:高橋信之
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コメント
転記/10月1日分
(小口泰與)
秋ばらの散るをうながす雨しづく
団栗の跳ね返りたる渓の岩
曼珠沙華蕊の先まで雨の粒
(廣田洋一)
真昼中穭田青く光をり
吹き来たる風の冷やか散歩道
秋冷の雨に濡れたる車窓かな
(多田有花)
待宵や雲隙間なく空埋めて
雲晴れてくっきり深夜の小望月
青空へ蕊を掲げて曼珠沙華
(桑本栄太郎)
銀杏の葉陰に艶の朝かな
ひくひくと翅を開閉秋の蝶
くつきりと稜線黒く秋の宵
(古田敬二)
風の来る縺れず揺れる猫じゃらし
時鳥草穂先に蕾母思う
忘れいし月見団子を賄えり
転記/10月2日分
(小口泰與)2020-10-02 08:01:49
★千年の巨樹へ月光差しにけり
★仰ぎたる浅間快晴信濃柿
★酒好きの酒を尊び苦うるか
自由な投句箱
★木々そよぐ代々木公園秋の声
★月の道遮る雲の消え去りぬ
★星一つ脇に置きたる月皓皓
自由な投句箱
★秋空のずんずん進む飛機の雲
★穭田の植えたるようにみどりかな
★石垣の枝の枝垂れや柿灯る
自由な投句箱
照らさるる稜線の木々今日の月
名月や凹凸までもくっきりと
名月の去りにし後を眺めやる
自由な投句箱
曼殊沙華何を受けんと天に開く
どこまでも伸びる南吉の曼殊沙華
満開になれば揺れるよ曼殊沙華
自由な投句箱
★宿下駄を響かせもどる今年酒
★オカリナを奏でる丘や小鳥来る
★稲雀黒雲の如翔ちにけり
転記/10月2日分
廣田洋一
★穭田に群なし遊ぶ雀かな
★月の道遮る雲の消え去りぬ
★星一つ脇に置きたる月皓皓
自由な投句箱
夕食を終え十六夜の月を待つ
軽快に自転車通学秋の朝
珍しや住宅街に残る稲架
自由な投句箱
★天辺のうすき紅葉の楓かな
★石垣を迫り出し咲きぬこぼれ萩
★藤の実のからぶる風の白さかな
自由な投句箱
(アフガニスタンに倒れた中村医師へ)
かの国の川辺に咲けよ彼岸花
ごんぎつねの撃たれし森の曼珠沙華
畝作る高きに百舌の初鳴きす
自由な投句箱
★ぽっけよりキャベツ太郎や小鳥來る
★もてなしの新酒と古酒の飲み比べ
★外っ国の人もしたりと鵙の贄
自由な投句箱
★底抜けの青空透かす柿すだれ
★一枚の田毎に一つ稲架を組む
★からからに乾きし稲穂稲架に垂る
自由な投句箱
曼珠沙華紅白並んで咲きにけり
毬割れて栗つややかにのぞきおり
素十忌やもっとも過ごしやすき頃
自由な投句箱
★小鳥来る朝の団地や豆まわし
★青き実の団栗見上ぐ葉陰かな
★素十忌のなんきん赤く末枯るる
自由な投句箱
薄暗き山道抜ければ曼珠沙華
ごんぎつねの森へ続けり曼殊沙華
山装おう前の渇きの山道を行く
自由な投句箱
散歩終え木犀を手に訪ね来る
チャイム鳴り伐りしばかりの金木犀
木犀を手に来し人を迎えたる
自由な投句箱
★銀杏を帽子で受けし社かな
★校舎より洩るる合唱木の実時
★赤城嶺を真向いにして藁ぼっち
自由な投句箱
★せせらぎの音に混じる香金木犀
★薬屋の香り放てる金木犀
★神田川橋のたもとに金木犀
自由な投句箱
田にひとり落穂を拾う男あり
コスモスや風に光に遊ばれて
どの田にもはやひつじ穂の出揃いぬ
自由な投句箱
★鶏頭の緋色燃え立つ門扉かな
★闇深き樹間にありぬ蘇芳の実
★噴き出しすは慙愧の色か彼岸花
自由な投句箱
硝子器に挿せし木犀玄関へ
木犀を挿してやさしい家になる
木犀の薫りは花器の一枝から
自由な投句箱
葡萄食む遺影の慈顔に見つめられ
月下美人臥待月に照らされて
木犀の香りの下を中学生
自由な投句箱
寝待月昇るを見つつポストまで
寝待月下を救急車が走る
眠るかな臥待月の明るさに
自由な投句箱
★おちこちに声谺して茸狩
★遠き日や雨の滴の金木犀
★コスモスの揺れいる辺り鳥鋭声
自由な投句箱
★薄紅葉桜並木の段葛
★十和田湖へ期待の旅や薄紅葉
★瞑想の釈迦牟尼像や萩なびく
自由な投句箱
★山畑の日を溜めてをり紫苑咲く
★生垣に萎びふうせん蔓の実
★入日さす柿の色づく山の畑
自由な投句箱
一反を真白に広げ蕎麦の花
秋温し八十路三人皆元気
山に来て柿の紅葉散るに会う
自由な投句箱
★大輪の菊やゆっくり歩を運び
★入園の我にまつわる赤蜻蛉
★洞窟の奥深くにもちちろかな
自由な投句箱
更待やパソコンをシャットダウンする
掌に風船葛の軽さかな
熟れてゆく柿のうしろは日本晴れ
自由な投句箱
<京都市景観保全地区樫原山陰街道三題>
★べんがらの格子戸褪せて秋日さす
★郷倉(ごうそう)というは蔵なり秋の晴れ
★古びたるばったん床几や秋の暮れ
注1「郷倉(ごうそう)・・奈良時代の穀物集積倉庫
注2「ばったん床几」・・・跳ね上げ式縁側
自由な投句箱
★堰落ちる水は変わらず崩れ簗
★杭一つ石に止められ崩れ簗
★一本の竹烏の止まる崩れ簗
自由な投句箱
★見上げたる深き星河の耀える
★風渡る薄の似合う榛名富士
★白波の湖へ尾花のなだれ咲き
自由な投句箱
★薄紅葉木の葉波打つ段葛
★恐懼して受けし沙汰あり薄紅葉
★川べりの小石拾ひて秋の声
自由な投句箱
秋の薔薇赤さいよいよ冴えにけり
児童らの並び通学寒露の朝
雨やめばすぐ鳴き始め残る虫
自由な投句箱
★京なれや高貴な色の実むらさき
★前触れの小雨となりぬ野分来る
★雨降れば夕にもみづる庭木かな
自由な投句箱
秋雨や追悼文集編集す
高層ビル静かに煙らす秋の雨
雨に濡れ空心菜の白い花
自由な投句箱
★秋ばらの散り広がりて赤白黄
★湖が暮れはや沈む日や虫の声
★椋鳥の群をすっぽり大樹かな
自由な投句箱
★断れぬ推薦状や秋深し
★鎌倉ややぐらの奥の秋の声
★貯水池の水満々と秋の声
自由な投句箱
晩秋の嵐近づく風の音
色変える柿が野鳥を呼び集め
鵯の十分に食べ飛び去りぬ
自由な投句箱
★吾が歩む歩調に合わせ鉦叩
★山茶花の垣根に添いぬ実の赤く
★見下ろせば紅葉し初めり庭の木々
自由な投句箱
高きにも地にも満開萩の花
塀を超え地まで満開萩の花
マスクばかりCOVID19秋の雨
自由な投句箱
★啄木鳥や榛名九嶺袖重ね
★雁が音やしおりを挟む方丈記
★木犀や星大粒に山飾り
自由な投句箱
★有難く受けし推薦薄紅葉
★黄菊をば取り囲みたる供花かな
★生垣を越えて香りぬ黄菊かな
自由な投句箱
傷つきし翅もて飛びぬ秋の蝶
雨あがり雲間に細き朝の月
鶏頭のうえに鎮座の蛙かな
自由な投句箱
★無造作に藁のロールの刈田かな
★コロナ禍やふるさと遠く秋愁う
★歩みゆく池の周りや真弓の実
自由な投句箱
亡き父の鎌できる取る芋の蔓
藪道に水引の花ひそと立つ
敷き草を縫ってちちろ急ぎけり
自由な投句箱
清貧に生きてわが母時鳥草
雨あがる朝の光の山茶花へ
野獣の糞濡れてしゅうめい菊の下に
自由な当句箱
猫柳活けて賑わう饅頭屋
暖かき色の塊紅梅は
友を訪う分葱一束携えて