自由な投句箱/1月21日~31日(2019年)


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コメント

  1. 多田有花
    2019年1月21日 9:43

    自由な投句箱
    湯たんぽに引き止められし寝床かな
    大寒の木々に差す陽の力増す
    自転車の青年寒の頂に

  2. 小口泰與
    2019年1月21日 10:01

    自由な投句箱
    ★冬深し堂の柱の黒光り
    ★褐色の利根の流れや冬深む
    ★寂寞の谷川岳や寒厳し

  3. 廣田洋一
    2019年1月21日 14:39

    自由な投句箱
    ★ポッケにて悴む指をもみほぐす
    ★悴みて歯医者の扉開けにけり
    ★悴みし手にて抱へし湯呑かな

  4. 桑本栄太郎
    2019年1月21日 19:26

    自由な投句箱
    ★大寒の口ひげ立つと覚えけり
    ★北山の今朝は見えざり冬の雨
    ★久女忌の水色空や雲の間に

  5. 古田敬二
    2019年1月21日 22:17

    自由な投句箱
    我が寝屋の中天高く冬の月
    蝋梅の淡き香りや庭の隅
    冬目高暖かければ餌に浮き

  6. 多田有花
    2019年1月22日 9:50

    自由な投句箱
    <北摂妙見山登山三句>
    山眠るケーブルカーは運休す
    眠る山に入りて男ら作業中
    炭焼窯跡を包みし冬陽かな

  7. 廣田洋一
    2019年1月22日 11:29

    自由な投句箱
    ★あちこちで雪見の誘ひ冬深し
    ★朝焼けの雲の一筋冬深し
    ★冬深し首を垂れたる庭の葱

  8. 小口泰與
    2019年1月22日 13:17

    自由な投句箱
    ★厳寒の梢(ウレ)より落つる寒雀
    ★赤城嶺のながき裾野や日脚のぶ
    ★風音の裾野にあふる枯芒

  9. 古田敬二
    2019年1月22日 22:37

    自由な投句箱
    大地よりありったけ力大根抜く
    伊吹からの風受け独り大根抜く
    補聴器に風音立てり大根抜く

  10. 小口泰與
    2019年1月23日 8:54

    自由な投句箱
    ★息白し神と仏の居りし部屋
    ★雪浅間色定まれる朝かな
    ★定めなき利根の流れや冬銀河

  11. 廣田洋一
    2019年1月23日 9:36

    自由な投句箱
    ★パンパンと音の乾きし干布団
    ★音聞きて吾も叩きし干布団
    ★冬の香を日の香に変えし干布団

  12. 多田有花
    2019年1月23日 10:10

    自由な投句箱
    寄れば香に触れるが如し寒の梅
    くつくつと鍋煮える音寒満月
    テニスするコートへ寒月昇り来る

  13. 古田敬二
    2019年1月23日 15:33

    自由な投句箱
    風花や我が青春のキャンパスに
    風花とみえしばかりに風に消え
    風花やメタセコイアの空を指す

  14. 桑本栄太郎
    2019年1月23日 19:29

    自由な投句箱
    ★椅子に掛け股引き穿きぬ朝かな
    ★メロディーの報らす濯ぎや日脚伸ぶ
    ★西空の蒼に茜や寒の暮れ

    =ご連絡=
    明日24日(木)より26日(土)迄、他出致の為、投稿が出来ません。
    悪しからず宜しくお願い申し上げます。

  15. 小口泰與
    2019年1月24日 9:02

    自由な投句箱
    ★白鳥の翔つ声聴けり夕まぐれ
    ★寒雀撒き餌あること悟りいる
    ★寒中の利根川を見て水に触れ

  16. 多田有花
    2019年1月24日 10:07

    自由な投句箱
    <北摂妙見山登山三句>
    春を待つ櫟林を登りゆく
    登り来て山茶花の並木に会う
    寒晴や六甲山から淡路まで

  17. 廣田洋一
    2019年1月24日 14:58

    自由な投句箱
    ★雪掻きのシャベル立てかけ庭の隅
    ★玄関と道路を繋ぐ雪掻きす
    ★点々と雪掻かぬ店シャッター街

  18. 多田有花
    2019年1月25日 9:32

    自由な投句箱
    <北摂妙見山登山三句>
    傷みつつ寒晴へ立つぶなの木々
    府県境またぎ真冬の霊場へ
    春近き尾根の日差しの中歩く

  19. 小口泰與
    2019年1月25日 9:44

    自由な投句箱
    ★さなぎだに隠れ沼(ぬ)さびし浮寝鳥
    ★雪浅間あおぎ爽だつ朝かな
    ★撒き餌にまず偵察の寒雀

  20. 廣田洋一
    2019年1月25日 11:56

    自由な投句箱
    ★丹沢の風吹き下ろす冬田かな
    ★ともかくも休むにしかず冬田かな
    ★ぽつぽっと草生え出ずる冬田道

  21. 小口泰與
    2019年1月26日 9:53

    自由な投句箱
    ★大木の怨霊の声虎落笛
    ★白鳥のこうこうと鳴く夕まぐれ
    ★赤城より冷気とどくや凍豆腐

  22. 多田有花
    2019年1月26日 10:16

    自由な投句箱
    菊炭を熾し今宵の鍋かける
    炉話の弾むあんなことこんなこと
    炭熾り時にぱちんと弾けたり

  23. 廣田洋一
    2019年1月26日 20:30

    自由な投句箱
    ★ふうふうと息かけ飲むはホットレモン
    ★ステーキに刃を入れ赤きホットワイン
    ★仕事終えまずは一杯ホットウイスキー

  24. 小口泰與
    2019年1月27日 9:26

    自由な投句箱
    ★マフラーやへら浮子店を明るくす
    ★寒影や狭軌の尾灯足尾線
    ★枝折戸を押すや逃げ散る寒雀

  25. 多田有花
    2019年1月27日 10:01

    自由な投句箱
    山芋と大根入れて牡丹鍋
    食材はすべて丹波の牡丹鍋
    牡丹鍋最後は半熟卵飯

  26. 桑本栄太郎
    2019年1月27日 20:42

    自由な投句箱
    <山口へ新幹線にて冬の旅>
    ★着ぶくれて新幹線の待合室
    ★新幹線”のぞみ”は西へ日脚伸ぶ
    ★稜線の冬木透きたり青き空

  27. 廣田洋一
    2019年1月27日 21:06

    自由な投句箱
    ★ハモニカで大合唱や新年会
    ★駅前の青き空より風花す
    ★風花や裸木の先明るくす

  28. 小口泰與
    2019年1月28日 9:58

    自由な投句箱
    ★寒暁の瀬音さえぎり鳴く鴉
    ★魚鼓打つや忽と飛び立つ寒雀
    ★日脚伸ぶ大地育む利根の水

  29. 多田有花
    2019年1月28日 10:27

    自由な投句箱
    頂や望みし沖の寒霞
    山茶花に今日は激しき風の音
    青空が一転くもり午後の雪

  30. 廣田洋一
    2019年1月28日 11:11

    自由な投句箱
    ★葉牡丹やくすみを取らんと渦巻きぬ
    ★葉牡丹や競ひ合ふごと色違へ
    ★葉牡丹や渦巻く日差し取り込みぬ

  31. 桑本栄太郎
    2019年1月28日 17:15

    自由な投句箱
    <山口へ新幹線の冬の旅>
    ★水色の空に黒きやしぐれ雲
    ★枯蘆や石のさざれの吉井川
    ★日脚伸ぶ車窓過ぎ行く福山城

  32. 古田敬二
    2019年1月28日 21:45

    自由な投句箱
    竹の猪口お神酒で囲む焚火かな
    中吉のおみくじ結びお神酒飲む
    診断順待つ間の部屋の寒さかな

  33. 小口泰與
    2019年1月29日 9:34

    自由な投句箱
    ★春待つや魚拓の埃払いける
    ★春近し榛名十峰朝日燃え
    ★さもなくば虎落笛おば聞きにこよ

  34. 多田有花
    2019年1月29日 10:31

    自由な投句箱
    いつもより静かに明けて雪の朝
    雪化粧する紅き実と赤き花
    鮮やかや朝日を受ける雪の嶺

  35. 廣田洋一
    2019年1月29日 11:30

    自由な投句箱
    ★爪の先緑さしたる冬木の芽
    ★青空にかすかな赤み冬芽かな
    ★一枚の木の葉残して冬木の芽

  36. 桑本栄太郎
    2019年1月29日 18:59

    自由な投句箱
    <山口へ新幹線の冬の旅>
    ★風花や時に無風の青空に
    ★海峡の明石大橋寒の暮れ
    ★谷間の固まるやうに雪の峰

  37. 小口泰與
    2019年1月30日 9:19

    自由な投句箱
    ★榛名富士雪さやかなり湖に映ゆ
    ★日脚伸ぶ利根の川幅さやに増ゆ
    ★音さやに家ごと揺るる空っ風

  38. 多田有花
    2019年1月30日 9:37

    自由な投句箱
    寒中の城主の墓を巡りけり
    寒厳し石灯籠の並びにも
    池涸れて雲多き空映したり

  39. 廣田洋一
    2019年1月30日 11:04

    自由な投句箱
    ★古き家取り壊されて春近し
    ★早々と積まれしチョコや春近し
    ★新人の歓迎会や春隣

  40. 桑本栄太郎
    2019年1月30日 19:10

    自由な投句箱
    <山口へ冬の旅>
    ★園児らの冬のひと日やわらべ歌
    ★突然の帰京となりぬ流行風邪
    ★降り止むを待つて駅へとしまき風

  41. 多田有花
    2019年1月31日 9:37

    自由な投句箱
    寒肥が施されたる木の根元
    春待つ木枝いっぱいに陽を受けて
    陽のあたる斜面から咲き寒の梅

  42. 小口泰與
    2019年1月31日 9:44

    自由な投句箱
    ★春近し我が産土はさりながら
    ★寒雀羽はばたかせ争いぬ
    ★春近し榛名湖へ映ゆ榛名富士

  43. 廣田洋一
    2019年1月31日 11:01

    自由な投句箱
    ★寒厳し頬を打ちたる細き針
    ★極寒や半袖シャツの家の中
    ★厳寒に斎庭の砂の白々と

  44. 桑本栄太郎
    2019年1月31日 19:36

    自由な投句箱
    ★木の枝の雨滴きらめく冬の雨
    ★一二輪紅の矜持や梅古木
    ★日もすがら雨の一日や一月果つ

    =ご連絡=
    1月30日投句の「降り止むを待つて駅へとしまき風」の句の「しまき風」は季語ではないとのご指摘ですが、僭越ながら、小生使用の角川の赤い表紙の「季寄せ」には掲載されて居ります。今一度お確かめ下さいませ。

  45. 多田有花
    2019年2月1日 9:33

    自由な投句箱
    寒椿添えられている手水鉢
    倒れ伏しつつも咲きおり水仙花
    寒の陽が姫路平野に降り注ぐ

  46. 高橋正子
    2019年2月1日 9:46

    桑本栄太郎さんへ
    「しまき」は角川の赤い表紙の歳時記、第三版のとも冬の季語として載っています。そして解説に
    「風のことを古語で「し」といい、「まく」と重ねて風の激しく吹きまくること、およびはげしい風や海上の暴風をいうが、俳句では、単にしまきといって雪まじりの強風である雪しまきにも用いる。東北地方や北海道方面にとくに多い。」とあります。風の名称として使っています。栄太郎さんの「しまき風」の「しまき」は、「風」がつけられていますので、形容詞と捉えます。