現代俳句一日一句鑑賞/8月24日

8月24日

はたはたのゆくてのくらくなるばかり   谷野 予志(たにの よし)

 はたはたが飛び過ぎて行ったが、その行く手は日暮れではっきりと掴めない。飛んで行ったのは草むらか。夕暮れの早さと、日暮れとともに深まる静寂を「くらくなるばかり」と、空間を凝視して捉えた。
『現代俳句一日一句鑑賞』(髙橋正子著/水煙ネット/2005年発行)より

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