今日の秀句/9月1日~9月10日

9月3日(2句)
★何もかもくつきり見ゆや涼新た/桑本栄太郎
「何もかも」と目に見えるものすべてが、涼新たになり、世界が一新され感じがしているのがいい。(髙橋正子)

★籾殻を払いし林檎香り濃し/廣田洋一
籾殻に埋められた林檎の籾殻を落とすと、濃く林檎の匂いがした。
皮自体にも微細な芳香成分が含まていて、取り出されたばかりの林檎の濃い匂いが新鮮さを保証している。(髙橋正子)

9月2日(2句)
★月光のきらめく流れ墨田川/廣田洋一
「墨田川」には江戸の情緒が今に残るところ。光にきらめき流れる墨田川はまた特別感がある。(髙橋正子)

★つくばいに風の径有り秋の涼//上島祥子
つくばいがあるところは、風が通る径になっている。秋の涼を一番に感じるところとなっている。(髙橋正子)

9月1日(1句)
★八月の最後の花火打ちあがる/多田有花
夏の間あちこちで花火が打ち上げられ、楽しんだ。だが、打ち上げられた花火もいよいよ八月最後の花火となり、夏の終わりの一抹の寂しさも湧いた。(髙橋正子)


コメント

  1. 上島祥子
    2025年9月3日 23:00

    お礼
    正子先生
    9/2秀句に「つくばいに風の径有り秋の涼/」をお選び下さり 添削のご指導有難うございました。
    露路にあるつくばいの前にいましたら気持ちの良い風が吹いてきました。わかりにくいとのご指導でしたのでもう少し考えたいと思います。

  2. 多田有花
    2025年9月4日 14:31

    正子先生
    「八月の最後の花火打ちあがる」を9月1日の秀句にお選びいただきありがとうございます。
    今年の八月は週末で終わりました。
    毎週末にどこかで花火大会があり、山の影に隠れて姿は見えなくても音は聞こえてきました。
    これで八月が終わり、子どもたちの夏休みも終わりだと思いながら聞いていました。