1月5日(1句)
★白梅の咲けば川辺の明かり初む/川名ますみ
白梅のきよらかさ、みずみずしさが引き立つ句。白梅が咲く、そのことひとつで、水の流れの聞こえる川辺が明るくなる。小さなことひとつで回りが明るくなるのはうれしいこと。(髙橋正子)
1月4日(1句)
★凍蝶の暖を取りたる日射しかな/廣田洋一
句の世界が澄んでいるのが、印象的。凍蝶への過度のやさしさでもなく、その存在をはっきり捉えているのがいい。冬の日差しの微細な温度感がいい。(髙橋正子)
1月3日(1句)
<飛騨高山>
★薄雪の町を照らして初明かり/多田有花(正子添削)
初明かり薄雪の町照らしけり(原句)
元の句は、ただ見たままの景色をそのまま詠んだ状態で終わっています。景色の咀嚼が必要です。自分の精神を通して句にする必要があります。(髙橋正子)
1月2日(1句)
★野兎の林道抜ける速さかな/小口泰與
林道にはからずもでてきた野兎のめずらしさと、野生のすばこしさに驚きがある。(髙橋正子)
1月1日(2句)
★注連縄の香り新たに古神棚/上島祥子
「注連縄」の香りがこの句を生き生きさせている。「古神棚」との新旧の対比が鮮やかで、句が立体的になったのはよい。(髙橋正子)
飛騨高山
★松すべて雪吊をしてお正月/多田有花
松すべて雪吊をして」という措辞が、飛騨高山の厳しい冬の風土を的確に伝えている。雪吊は、「お正月」の準備として整えられた感が高く、祝祭性が生まれている。正月の特別感が景色を新鮮にしている。(髙橋正子)
コメント
正子先生
「松すべて雪吊をしてお正月」を
1月1日の秀句にお選びいただきありがとうございます。
高山は北アルプス連峰を挟んで長野県と境を接しています。
それだけ雪深いところなのだとこれらの雪吊を見て感じました。
小さな植木まですべて丁寧に藁縄で雪への備えがされていて
雪国の暮らしの知恵を思いました。
正子先生
「初明り薄雪の町照らしけり」を
「薄雪の町を照らして初明り」に添削いただき
1月3日の秀句にお選びいただきありがとうございます。
観察するだけでなく、いったん自分の内側へ入れて
そこから句にしていくことを心がけます。
高橋正子先生
1月2日の投句「野兎」の句を秀句お取り上げ頂き有難う御座います。大変うれしです。今後ともよろしくご指導のほどお願い申し上げます。
高橋正子先生
いつも懇切にご指導いただき有難うございます。
1月4日の「凍蝶の暖を取りたる日射しかな」を秀句にお選び頂き、その上正子先生には素敵な句評を賜り、真に有難うございます。
今後とも宜しくご指導の程お願い申し上げます。