1月3日(1句)
<飛騨高山>
★薄雪の町を照らして初明かり/多田有花(正子添削)
初明かり薄雪の町照らしけり(原句)
元の句は、ただ見たままの景色をそのまま詠んだ状態で終わっています。景色の咀嚼が必要です。自分の精神を通して句にする必要があります。(髙橋正子)
1月2日(1句)
★野兎の林道抜ける速さかな/小口泰與
林道にはからずもでてきた野兎のめずらしさと、野生のすばこしさに驚きがある。(髙橋正子)
1月1日(2句)
★注連縄の香り新たに古神棚/上島祥子
「注連縄」の香りがこの句を生き生きさせている。「古神棚」との新旧の対比が鮮やかで、句が立体的になったのはよい。(髙橋正子)
飛騨高山
★松すべて雪吊をしてお正月/多田有花
松すべて雪吊をして」という措辞が、飛騨高山の厳しい冬の風土を的確に伝えている。雪吊は、「お正月」の準備として整えられた感が高く、祝祭性が生まれている。正月の特別感が景色を新鮮にしている。(髙橋正子)
コメント
正子先生
「松すべて雪吊をしてお正月」を
1月1日の秀句にお選びいただきありがとうございます。
高山は北アルプス連峰を挟んで長野県と境を接しています。
それだけ雪深いところなのだとこれらの雪吊を見て感じました。
小さな植木まですべて丁寧に藁縄で雪への備えがされていて
雪国の暮らしの知恵を思いました。
正子先生
「初明り薄雪の町照らしけり」を
「薄雪の町を照らして初明り」に添削いただき
1月3日の秀句にお選びいただきありがとうございます。
観察するだけでなく、いったん自分の内側へ入れて
そこから句にしていくことを心がけます。