今日の秀句/1月1日~1月10日/2026年

1月3日(1句)
<飛騨高山>
薄雪の町を照らして初明かり/多田有花(正子添削)
初明かり薄雪の町照らしけり(原句)
元の句は、ただ見たままの景色をそのまま詠んだ状態で終わっています。景色の咀嚼が必要です。自分の精神を通して句にする必要があります。(髙橋正子)

1月2日(1句)
★野兎の林道抜ける速さかな/小口泰與
林道にはからずもでてきた野兎のめずらしさと、野生のすばこしさに驚きがある。(髙橋正子)

1月1日(2句)
★注連縄の香り新たに古神棚/上島祥子
「注連縄」の香りがこの句を生き生きさせている。「古神棚」との新旧の対比が鮮やかで、句が立体的になったのはよい。(髙橋正子)

  飛騨高山
★松すべて雪吊をしてお正月/多田有花
松すべて雪吊をして」という措辞が、飛騨高山の厳しい冬の風土を的確に伝えている。雪吊は、「お正月」の準備として整えられた感が高く、祝祭性が生まれている。正月の特別感が景色を新鮮にしている。(髙橋正子)

 


コメント

  1. 多田 有花
    2026年1月4日 7:29

    正子先生
    「松すべて雪吊をしてお正月」を
    1月1日の秀句にお選びいただきありがとうございます。
    高山は北アルプス連峰を挟んで長野県と境を接しています。
    それだけ雪深いところなのだとこれらの雪吊を見て感じました。
    小さな植木まですべて丁寧に藁縄で雪への備えがされていて
    雪国の暮らしの知恵を思いました。

  2. 多田 有花
    2026年1月4日 7:32

    正子先生
    「初明り薄雪の町照らしけり」を
    「薄雪の町を照らして初明り」に添削いただき
    1月3日の秀句にお選びいただきありがとうございます。
    観察するだけでなく、いったん自分の内側へ入れて
    そこから句にしていくことを心がけます。