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コメント
自由な投句箱
◇満月に背中割れたる蝉の羽化
◇暁や生まれし蝉はみどり色
◇殻割つて歓喜謳歌の蝉時雨
自由な投句箱
★窓際に大きく開く水中花
★過ぎし日々出稼ぎてふ渡り鳥
★幼き日家族大移動鳥渡る
自由な投句箱
★昼顔の駄駄に咲きけり草野球
★甘藍の嬬恋村に入りにけり
★頭ごと鮎を頬張る爺と婆
自由な投句箱
★瀬戸海を月の誘う管弦祭
★児が父を急かす夜店の灯りかな
★勝ち試合続くカープや夏盛ん
自由な投句箱
★富士登山せりと息より報せあり
★土用丑今年のウナギ浜名湖産
★川開き音は遠くで聞くとせむ
自由な投句箱
★街なれば舗道に水を糸とんぼ
★黒蟻の走り雨雲集い来る
★炎天にボール蹴る子や運動場
自由な投句箱
★夏祭り一枚板の長き卓
★鴫焼や母の遺せし鯨尺
★目の前に眼は爛爛の蟬の殻
自由な投句箱
◇西瓜割孫見ておれば子のしぐさ
◇珍しく群れて遊べる四十雀
◇晩鐘や暮れ泥む日に赤蜻蛉
自由な投句箱
★早朝の喇叭部活や大暑来る
★からからと風に乾ぶる蝉の殻
★崩れたる屋根に網咲く烏瓜
自由な投句箱
★ハモニカの全然合わぬ蝉の声
★雨降りて長袖を出す大暑かな
★昼食は天そばに決め大暑なり
自由な投句箱
★さざ波の川面早くも赤蜻蛉
★川遊びザリガニがいて児ら暑し
★冷麺を啜りしばしの涼とせむ
自由な投句箱
◇大暑の日オバマの鶴は人だかり
◇みんみんや禎子の像は同い年
◇慰霊碑を横切り去りぬ黒揚羽
自由な投句箱
★大鯰蒲焼にする丑の日かな
★プランターの葉陰に浮かぶ苺一つ
★梅雨明けてランタナ紅く変わりけり
自由な投句箱
★黒瓦屋根に燃え咲く百日紅
★白壁の築地塀かな青田風
★リュック背負い駅のホームや夏休み
自由な投句箱
★長くなき命に啼くや蝉しぐれ
★蝉時雨自転車のベルも包み込み
★夕蝉の合唱すでに音沈む
自由な投句箱
◇みんみんや針で折りたる千羽鶴
◇被爆樹の陰に屯の夏のむく
◇遠花火黒田歓喜の二百勝
自由な投句箱
★雲の峰矍鑠たるぞ声の主
★白日の畷の蚯蚓遠き畦
★二重虹二艘のヨット消えにけり
自由な投句箱
★遠蛙淀の川原の葦の間に
★雨蛙啼き声途絶え王子池
★蛙とびサッカー少年猛練習
自由な投句箱
★露草の青く広がる道の端
★みそ萩や川縁青く染めてをり
★一人用小玉西瓜の具合良し
自由な投句箱
新しき装具で蝉時雨の中を
正午かな初蜩の響く森
盛夏なり風のもっとも心地よき
自由な投句箱
★祇園会の人の数多や後祭り
★外つ人の地べた座りや夏祭り
★母親と幼児ペアなりサングラス
自由な投句箱
★凌霄花の強き日の中草野球
★逸ノ城蝦蟇の如くに歩みける
★雲の峰樹の亭亭の在り所
自由な投句箱
★背泳ぎの手っひらりひらり出で来たる
★顔上げてゆっくり進む平泳ぎ
★深々と一礼したるプールかな
自由な投句箱
先ほど投句した句を下記の通り訂正願います。
原句:背泳ぎの手っひらりひらり出で来たる
訂正後:背泳ぎの手ひらりひらり出で来たる
以上宜しくお願い申し上げます。
自由な投句箱
◇被爆樹へみんな来てゐて遠花火
◇同年の禎子の像や蝉の声
◇ポケモンと鳩を間違ふ夏の果
自由な投句箱
★むくげ咲く何の花かと尋ねられ
★花むくげどこか儚き風情して
★むくげ咲く薄桃色の美花なりき
自由な投句箱
★武庫川の風の涼しき川辺かな
★芦屋なる白き木槿やエントランス
★夏潮の運河にゆらぐ入日かな
自由な投句箱
★コンチキチン都大路を鉾が行く
★舟渡御の岸離れ行く賑いに
★住吉祭境内埋めし夜店かな
自由な投句箱
★八十路なお矍鑠たるや片抜手
★一呼吸於いて話すや合歓の花
★山積みのキャベツ湖を隠しけり
自由な投句箱
★風鈴の風カーテンも揺らしけり
★風鈴の音大きく聞こゆ一人部屋
★朝焼けや吾が行く手黄に染めてをり
自由な投句箱
◇涼風の書斎の窓へ辿りけり
◇覆面の香水匂ふ女かな
◇みんみんや沖縄の海民の海
好きな句
◇遠花火黒田歓喜の二百勝/満天星
カープファンでなくても、黒田の頑張りにはブラボーと叫びたくなります。季語の組み合わせに魅せられました。
自由な投句箱
★緑陰に地べた座りや高校生
★幼子の昼寝木陰やベビーカー
★鳴き止みて雨降るを知る蝉の声
自由な投句箱
★電線はすべて曲線糸とんぼ
★まず犬の白妙産まる牧の夏
★風薫る僧都の読経朗朗と
自由な投句箱
陽を浴びて葉陰のルビーミニトマト
曝書かなガリ版刷りのセピア色
紙魚走るセピア色したわが青春
自由な投句箱
◇榎木の実色づき初めて雲の峰
◇鴉飛ぶ陸軍墓地の蝉時雨
◇雀どち砂浴びしたる夏の夕
自由な投句箱
★空蝉や木の葉の裏に雨宿り
★空蝉や雨の雫を滴らせ
★向日葵や家の前にて頭下げ
自由な投句箱
★蝉穴の暗き樹下なり地獄とも
★夏草に高く積み上ぐ廃車かな
★竹林の蔦の茂りや昼の闇
自由な投句箱
熊蝉の声に包まれ目覚めけり
地下鉄も今宵増便天神祭
浴衣着て祭りに向かう親子連れ
お礼
河野啓一様
好きな句に「遠花火黒田歓喜の二百勝」を選んでいただきありがとうございます。この晩、阪神相手にマツダ球場で黒田が二百勝をかけて登板していました。いつもの散歩にでかけると、花火の音が聞こえてきてしばらく行くと、駐在所の横の柳の木の下にたくさんの人が集まって遠花火が上がるのを見ていました。その日は広島港の花火祭りで、ビルの間から花火がきれいに上がりました。反対側の広島駅方面はナイターの灯で薄明るくなっており、見物客もスタンドから遠花火をみているのだろうと思いました。その時すでに7対0でリードしていたので広島ファンは黒田の二百勝を花火とともに歓喜し、私も同じく歓喜しました。
自由な投句箱
◇椋の実の色染めながらつくつくし
◇橋に来て帽子を脱げば南風
◇夜を徹し歩く姿や蝉の穴
自由な投句箱
★青メロン常陸と蝦夷の競いけり
★真直ぐな道の記憶や雲の峰
★雷雲のはや襲来やゴルフ場
自由な投句箱
★日日草明るく並ぶ出入口
★芯の色違へて目立つ日日草
★向日葵や首折れしたる道の端
自由な投句箱
★木立ちあり星降るごとき蝉しぐれ
★緑陰を撥ねのけ咲ける向日葵よ
★街中に人家を分けて青田かな
自由な投句箱
★目覚め居て想い出たどる短夜かな
★誰が指揮をとつているやら蝉しぐれ
★自転車を降りて踏切炎天に
自由な投句箱
葉の色を羽に載せつつ蝉鳴けり
梅の葉の色して蝉は梅の木に
青空を震わせつくる蝉の音
自由な投句箱
背泳ぎで飛騨の流れに任せきり
パナマ帽不似合いと思えど街へ行く
ごきっと採るもろこし実りを確かめて
自由な投句箱
★夏富士や縄文人の家系なる
★茂林寺の狸の臍や日雷
★キューピーも臍を押さえしはたた神
自由な投句箱
◇いのち継ぐ旅へ飛翔の蝉の殻
◇恐竜のタイムスリップ夏休み
◇句づくりのスローライフや秋隣
自由な投句箱
★燕の子横に並びて餌を待つ
★鳴声に人も寄りけり燕の子
★紫陽花や色落ちてなほ咲きてをり
自由な投句箱
★空蝉の幹の半ばに数多かな
★しがみつき幹に虚ろや蝉の殻
★一つ見てあまた見つけし蝉の羽
自由な投句箱
★月見草日暮れを待ちてほんのりと
★谷合いに灯ともし頃や月見草
★夜の空仰げば地には月見草
自由な投句箱
◇ジュラ紀へのタイムスリップ夏休み
◇恐竜の化石に触れる夏休み
◇美声なる卒寿の人や百合の花
自由な投句箱
★朝曇りたどり着きたる金曜日
★雨後の庭蛙来ており芝刈機
★丑三つの目高早くも争えり
自由な投句箱
★遠雷を聞きつつ読書続けたり
★雷光や梅雨空裂きて追い払う
★おにやんま低く飛びては水面打つ
自由な投句箱
★土用丑デイのお昼もウナギ入り
★ニイニイ蝉合唱に加わる昼下がり
★千里丘陵昔は多き月見草
自由な投句箱
★夏朝の嬰児(ややこ)泣きおり哀しげに
★ひぐらしや古傷今に問はれても
★三伏の夜気の嬉しき寝床かな
自由な投句箱
★あけぼののこぼれ凌霄花潦
★日を掬い青田の中に居りにける
★電線に二羽の子つばめ寄り添いぬ
自由な投句箱
★かなかなと一声鳴きし森の隅
★子供らの先頭に立つ阿波踊り
★ぎんやんま蓮の葉先に着地せり
自由な投句箱
◇向日葵や砂浴びしたる雀どち
◇向日葵や対岸走る電車音
◇みんみんや被爆で曲がる九輪塔
自由な投句箱
海鳴りの聴こゆ砂丘のメロンかな
夏波涛沖より寄せく海岸線
鳥海を望む砂地やカンナ咲く
自由な投句箱
★水匂う土の匂いや夕立風
★ひぐらしの鳴いて故郷呼びにけり
★君逝きてすでに十年酔芙蓉
投句
夏空にテニスラリー夏空
一足ごと砂巻き上がる畑の夏
窓を開け風の生まれる夏座敷
訂正とお詫び
一句を入力ミスしましたので訂正します。
○夏空にテニスラリーの音続く
×夏空にテニスラリー夏空
好きな句
葉の色を羽に載せつつ蝉鳴けり/川名ますみ
外に出れば蝉の大合唱に包まれますがその羽の色に心を止める川名さまの繊細さが表現されていますね。
さわやかな印象がします。