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コメント
自由な投句箱
◇見たくても近寄りがたき蜥蜴かな
◇節理てふ太古を這ふや青蜥蜴
◇ベンチより空見上げれば風薫る
自由な投句箱
★噴煙の雲になりけり桐の花
★一本の道や初雷眼間に
★雲の峰二生を経るぞ我が髪膚
自由な投句箱
★幼子や手の平に乗り泳ぎける
★夏場所やまたも消えたか横綱の芽
★夏場所や息合わぬこと増えにけり
自由な投句箱
★夏風の治りスッキリ鳥の声
★粘土捏ね夏の遊びは子に帰る
★大滝に揺れる箕面の若楓
自由な投句箱
★睡蓮の柵を越えたり今朝の池
★万緑やトトロの森を行く日とも
★緑陰の肺の奥までみどりかな
自由な投句箱
◇道行かば楝の花の匂ひけり
◇老鶯や余生まだまだ衰へず
◇慰霊碑を訪ふ人ありてさくらんぼ
自由な投句箱
★郭公や牧草ロール整然と
★苔むせし倒木の影四十雀
★網戸より夕餉の支度両隣
自由な投句箱
★線路際色華やかに立葵
★青空に色を加える立葵
★立葵一つ登りて一つ咲く
自由な投句箱
★陸橋の眼下に見ゆや橡の花
★薫風や音楽室のコーラスに
★プロペラのうすき紅なり若楓
自由な投句箱
◇黄鶲の烏恐れぬ高音かな
◇桜桃の百顆に来りむく一群
◇睡蓮の花開きけり雲の上
自由な投句箱
★一本の道や問わねど道教え
★蜘蛛の囲や投網打ちたる雨後の朝
★畷出づ砂にまみれし蚯蚓なり
自由な投句箱
★雨匂ひ紫陽花の萼広がりぬ
★七変化白き花まず咲きにけり
★世の変化映して変わる七変化
自由な投句箱
★薫風や旧き友垣訪ね来て
★杖便りふと片蔭に入りけり
★滝の音遠く箕面の山深し
自由な投句箱
★紅の実の葉蔭に宿す桜の実
★甘き香の一日暮れゆくすいかずら
★うつむきて風に儚き小判草
自由な投句箱
蝸牛踏まれるなよと草へ投げ
苜蓿の香りの原を大股に
雨上がる青空目指し今年竹
自由な投句箱
＜長野県平谷村御柱祭り＞
トンネルを抜ければ信濃の若葉山
御柱祭り矢作源流水豊か
苗の丈映して信濃の苗田かな
自由な投句箱
◇人知れず泰山木の花咲きぬ
◇晩鐘や楝の花の木の下で
◇街灯下ぎんなんの実の緑映ゆ
自由な投句箱
★中天は疾風なるか桐の花
★夏は来ぬ牧場ロール点点と
★新緑の雨に鳥声定かなり
自由な投句箱
★青鷺や羽根を広げて日光浴
★青鷺や道行く車眺めをり
★青鷺の水辺に立ちてみじろがず
自由な投句箱
★丘の辺の緑を跨ぎ揚羽蝶
★樟若葉さわさわ揺れて陽は沈む
★万緑の千里の森や陽は西に
自由な投句箱
＜遠い田植時の追憶＞
★鼻づらのいやいや進む田搔牛
★投げ入れる玉苗しかと水を食む
★定規持ち後ろうしろへ田植人
自由な投句箱
◇神の島遥かなるかな夏霞
◇枇杷は黄にテニスコートの球の音
◇青鷺が飛べば小さき被爆川
自由な投句箱
★帆船の長き航跡白白と
★青嵐あえかな地震に目覚めける
★早漬の野菜や山は夏浅し
投稿ご確認のお願い
高橋信之先生、正子先生
いつも何かとお世話になり、大変有難うございます。
5月24日は小生も拙句ながら、投稿致しておろます。
ところが、本日確認致しましたところご講評を頂いて
おりません。
悪しからず確認頂きますようお願い申しあげます。
尚、同日投稿の河野啓一様も同様のようです。
桑本栄太郎 5月24日投稿分
＜遠い田植時の追憶＞
★鼻づらのいやいや進む田搔牛
★投げ入れる玉苗しかと水を食む
★定規持ち後ろうしろへ田植人
自由な投句箱
＜四条大橋の上＞
★緑さす比叡の峰や眼前に
★大橋を渡る四条や街薄暑
★南座の大屋根聳ゆ薄暑光
自由な投句箱
★孫娘訪ね来れる花水木
★山藤の岩登りかな上へ伸び
★万緑を走り抜け車はみどり色
自由な投句箱
◇目高見に癒しの水路ビオトープ
◇ギラギラと桃色光る松葉菊
◇道行けば人恋ふやうな立葵
自由な投句箱
★柿若葉白妙の犬生まれたり
★界隈は新樹の湖や雲一朶
★倒木の苔むす沼や若楓
自由な投句箱
紫陽花の咲きそむる青つぼむ青
揺れながら姫檜扇は平行に
山羊の仔の産まれ青葉の触れ合いぬ
自由な投句箱
★揺れ続き崩壊したる夏野かな
★寝転がり草の香浴びる夏の原
★草の葉の色とりどりに夏野かな
自由な投句箱
★伊勢志摩の英虞の真珠や波静か
★夏潮を満たす入り江の賢島
★伊勢志摩の真珠筏や夏の潮
自由な投句箱
★堰水の光り怒涛や走り梅雨
★卯月野の水田静もる在所かな
★チケットの旅の手配や南風吹く
Unknown
◇ヒロシマの鎮魂の歌花ユッカ
◇もこもこと照葉林や青葉風
◇雨に濡る花南天に主なく
自由な投句箱
◇ヒロシマの鎮魂の歌花ユッカ
◇もこもこと照葉林や青葉風
◇雨に濡る花南天に主なく
自由な投句箱
★走り梅雨天気図眺め雲眺め
★向日葵の苗ひょろ長く植え付けぬ
★街の田の田水引きあり早苗待つ
自由な投句箱
★葉桜や髭を剃らずに山に入る
★花水木ジャズの漏れくる丸木小屋
★花うばら幼き頃の通学路
自由な投句箱
森ゆけば紋黄揚羽がついてくる
えごの花空の青さを際立たせ
卯の花に昼のサイレン昼の鐘
自由な投句箱
★燕の子すいと餌捕るビオトープ
★燕の子巣に戻さんと手袋す
★大口がトレードマークの燕の子
自由な投句箱
★ボール蹴る少年独り花ざくろ
★学校のチャイム鳴り居り筒あじさい
★幼子の靴のきゅきゅと緑陰に
自由な投句箱
◇オバマ来し平和公園薄暑かな
◇オスプレー飛んで広島薄暑かな
◇マテバシイの花匂ひけり聖五月
自由な投句箱
★聞こえくる就業のベルや夏燕
★鉄線の蘂の群れ立つ風の朝
★そうそうと岩噛む波よ夏蕨
自由な投句箱
老鶯の瀬音に混じる紀伊の川
老鶯や万葉人の越えし谷
旅に出る春潮のぼる木曽川（きそ）を超え
自由な投句箱
★田道ゆく吾の独りや草いきれ
★蔓ばらの高き垣根や幼保園
★金枝梅バスの出てゆくターミナル
自由な投句箱
★夏潮の寄せる入り江の真珠貝
★百合の花白く咲き出る気配して
★野菅草黄色く開く雨もよい
自由な投句箱
★鉢またも増えて隣家の目高かな
★翡翠色潰さず盛りて豆の飯
★被爆地に立つオバマ氏へ新樹光
投句
満開の薔薇残されて空き家跡
夏落葉門扉固く閉ざす家
鉄門に沿いて満開ヒメジョウン
自由な投句箱
◇あめんぼの水面(みなも)の沈む重さかな
◇揺らめける原爆ドーム夏きざす
◇菩提樹の花と苞葉てのひらに
好きな句
鉢またも増えて隣家の目高かな/佃康水
隣家の人が愛情を込めて目高のお世話してるのですね。
目高鉢は小さな日本の自然という趣があって好きです。
自由な投句箱
★糸とんぼ日を弾きたる水の空
★麦の秋大曲りせる小海線
★畳なわる雲や卯月の雨後の朝
自由な投句箱
★南天の白きつぼみや五月闇
★黒き実のつぶれ舗道に青嵐
★懸け上がる雨雲嶺に走り梅雨
自由な投句箱
◇薔薇の名や少女アンネの美しき
◇水琴の聞こえてきたり夏座敷
◇木の上に卵ありけり森青蛙
自由な投句箱
★聖五月つぎむぎ変る湖の空
★雨後の朝畷の蚯蚓砂まみれ
★遠山の棚引く雲よ若葉風
自由な投句箱
★アジサイの溢るるばかり蕾かな
★介護士は新人なるや今年竹
★小さきバラ見上げ道行く人もあり
お礼
上島祥子様
５/28日投句の「鉢またも増えて隣家の目高かな」の句を好きな句にお選び頂き、大変嬉しいお言葉を賜り誠に有難うございます。３世代同居のご家族ですが、皆さんメダカを可愛がっていらっしゃいます。たまにお婆ちゃんが鉢を洗って居られるのを見かけます。この度も鉢を洗い新たにもう一つ増やしたと仰っていました。小さなお子様にとっても生き物を大事にされているご家庭は素晴らしいと思っています。
この場をお借りして大変申し訳ございませんが、月例句会の賞として可愛い和紙のシールを正子先生よりご恵送賜りました。一言御礼を申し上げます。有難うございます。
自由な投句箱
★十薬の木蔭なれども凜と白
★せせらぎに沿いて風来る額の花
★勇歌碑祇園白川青葉闇
自由な投句箱
◇さくらんぼ幼き頃は甘かりし
◇額の花額縁替えて名を変えて
◇道行かば零れ散りけり花卯木
自由な投句箱
★ぐいぐいと田川の流れ夏燕
★初夏や川瀬にまじる鳥の声
★雲の峰山家の壁の弓と槍
自由な投句箱
★木洩れ日の水面に映ゆる木下闇
★鞍馬山夏の霞の遠嶺かな
★紫陽花や孫のみやげにトイザラス
自由な投句箱
スタジアムの彼方に五月の夕陽落つ
ぱらぱらと降りだす雨や不如帰
火星の大きく光りし五月尽
自由な投句箱
◇赤手蟹松ぽつくりの傍に死す
◇山桜桃の実妻は昔を懐かしむ
◇嗅ぎたきや泰山木の花の香を