●投句箱/6月1日~14日● 2013年6月14日 08:17 | Weblog ※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。 X Facebook はてブ LINE コメント 小口泰與 2013年6月1日 14:14 添削教室投句 ★おちこちに牧草ロール夏ひばり ★子燕や金平糖を育て初め ★アカシヤや雲の棚引く赤城山 返信する 桑本栄太郎 2013年6月1日 18:01 添削教室投句 ★カーテンのふくらみ風の窓若葉 ★六月のこよみめくれる朝餉かな ★裏返る白き葉裏や風薫る 返信する 小口泰與 2013年6月2日 8:35 御礼 桑本栄太郎様、小西宏様 「あめんぼ」の句を好きな句にお選びいただき、そけぞれ素晴らしいコメントを頂き有難う御座いました。 御礼が遅れて申し訳御座いませんでした。 返信する 小口泰與 2013年6月2日 8:43 添削教室投句 ★洗い鯉日は浅間へと急ぎけり ★ひやひやの秩父の在の夏氷 ★賜わりし天然氷滝しぶき 返信する 祝恵子 2013年6月2日 11:19 添削教室投句 植田には田水深ぶか満たされて 夏野菜支柱に雨滴ずうらりと 金糸梅通れば増える金の花 返信する 桑本栄太郎 2013年6月2日 17:01 添削教室投句 ★水弾き朝の日差しに瓜の苗 ★六月のこよみ整え朝餉かな ★片側の車線工事や夏の昼 返信する 桑本栄太郎 2013年6月2日 17:08 投句の差し替えのお願い 二句目の「六月」の句を差し替え願います。 ★六月のこよみ整え朝餉かな・・・削除 ↓ ★梅雨晴の雉鳩遠くに聞こえけり・・・○ 返信する 多田有花 2013年6月2日 17:41 添削教室投句 姫女苑抱かれ電車に手を振る子 青羊歯の盛んなるかな谷を埋め 不如帰きのうも今日も曇り空 返信する 多田有花 2013年6月2日 17:43 好きな句 ★おちこちに牧草ロール夏ひばり/小口泰與 広々と明るい風景が眼に浮かびます。 返信する 佃 康水 2013年6月2日 19:02 添削教室投句 ★グミの実の小枝や棘の鋭かり ★明日田植え庭にエンジン試さるる ★田植機の上がり手直す老婆かな 返信する 小西 宏 2013年6月2日 19:49 添削教室投句 梅雨晴や朝鳥騒ぐ屋根の光 水遣りの路地に紫陽花色広ぐ 崖下に山紫陽花の青灯る 返信する 河野啓一 2013年6月2日 21:24 添削教室投句 ★星の色灯し蛍の舞う夕べ ★梅雨晴れ間鋏ひびかせ植木屋さん ★野萱草咲くや隣家の百合の花 返信する 河野啓一 2013年6月2日 21:43 好きな句 ★明日田植え庭にエンジン試さるる/佃康水 田植えを明日に控えて農家はなにかと忙しいでしょう。庭先で田植え機のエンジン試運転など、準備怠りなしの活気が伝わってきます。 返信する 藤井 擴 2013年6月3日 8:39 癌検疹 癌検診結果出る日の梅雨寒し 犬だけが元気に鳴きて梅雨に入る 道でない渓谷くだれば梅雨に入る 返信する 藤井 擴 2013年6月3日 8:41 癌検疹 癌検診結果出る日の梅雨寒し 犬だけが元気に鳴きて梅雨に入る 道でない渓谷くだれば梅雨に入る 返信する 小口泰與 2013年6月3日 9:25 添削教室投句 ★伽羅蕗や子供ら帰省する事稀に ★蜜豆や湖畔に集うオープンカー ★山道や汗湧き出でて滝の如 返信する 小口泰與 2013年6月3日 9:26 御礼 多田有花様 「夏雲雀」の句を好きな句にお選びいただき、素晴らしいコメントを有難う御座いました。嬉しく拝読いたしました。 返信する 河野啓一 2013年6月3日 9:53 添削教室投句 ★せせらぎを渡り乱舞す蛍の火 ★六甲の山並み青し梅雨晴れ間 ★風そよぐ窓辺に置かれアマリリス 返信する 佃 康水 2013年6月3日 13:00 お礼 河野啓一様 「明日田植え庭にエンジン試さるる」の句をお選び頂き嬉しいお言葉を頂戴し誠に有難うございます。田植えが始まると言う情報が入り行って見ました。明日植えると言う方の庭先で機械に油を差したりして機械の調子を整えて居られました。農繁期の時期大変なご苦労ですね。 返信する 多田有花 2013年6月3日 17:51 添削教室投句 紋黄揚羽梅雨の光をまとい飛ぶ 不如帰高らかに鳴き森静か ビル街に流れる雲や明易し 返信する 桑本栄太郎 2013年6月3日 18:51 添削教室投句 ★梅雨晴れの風に明るき湿りかな ★彼の人の逝きて七年枇杷熟るる ★曲がり来る影や植田のモノレール 返信する 桑本栄太郎 2013年6月3日 19:43 好きな句 ★不如帰高らかに鳴き森静か/多田有花 不如帰の鳴き声は「しのび音」ではなく、意外に大きく響く声ですね!!。静寂な森を歩めば、あたりは不如帰の鳴き声だけが聞こえてくる・・・。深山の静寂と豊かなみどりが想われ好きな一句です。 返信する 小口泰與 2013年6月4日 9:10 添削教室投句 ★香水の香を残しけり昇降機 ★アカシヤの花や牧場の牛の声 ★水打ちて飛び石の熱冷ましけり 返信する 佃 康水 2013年6月4日 10:30 添削教室投句 ★葉裏まで濃き赤紫蘇や雨に伸ぶ ★青枇杷の産毛山雨を弾きけり ★植田からちろちろ溢る余り水 返信する 藤井 擴 2013年6月4日 12:51 雷 雷や地震原発長寿命 五月雨や川の始めの丸木橋 マンションの網戸いつも柵の内 返信する 藤井 擴 2013年6月4日 13:07 お尋ね 添削を希望しておりますが、その場合はタイトルを「添削教室投句」とすべきでしょうか。教えてください。 返信する 桑本栄太郎 2013年6月4日 16:21 添削教室投句 ★京都へと向かう車窓や青葉山 ★バス停の待つ間も風に金糸梅 ★御田植えの赤き裳裾の神事かな 返信する 河野啓一 2013年6月4日 18:20 添削教室投句 ★花の名を問われ見上げし泰山木 ★ミシシッピー流るや花は泰山木 ★雲海のかなたに広き奥丹波 返信する 小口泰與 2013年6月5日 8:50 添削教室投句 ★花茄子や水やる農婦太き指 ★麦秋や戦後の御代のコッペパン ★湖風に苗代寒の朝かな 返信する 藤井 擴 2013年6月5日 13:43 添削教室投句 初恋や会へないままの旱星 南風の夜毎浜にて長談義 若き日の想ひは遠き夏の星 返信する 桑本栄太郎 2013年6月5日 17:27 添削教室投句 ★梅雨空の降るとも云えぬ曇りかな ★曇りても日差し明るき五月空 ★芒種はや風に湿りのふふみけり 返信する 多田有花 2013年6月5日 18:03 添削教室投句 直立に濃く咲き登り立葵 緑陰の日差しを踏んで歩きけり 新馬鈴薯のころころ小さきをもらう 返信する 多田有花 2013年6月5日 18:07 お礼 栄太郎さま、 「不如帰高らかに鳴き森静か」を好きな句にお選びいただきありがとうございます。キョキョキョキョッと盛んに鳴く声が聞こえると森はいっそう静かに感じます。 返信する 多田有花 2013年6月5日 18:10 好きな句 ★曲がり来る影や植田のモノレール/桑本栄太郎 田園地帯の上を走るモノレールなのですね。ちょうど曲がってくるところのその影が植田に映っている。本体ではなく影に注目されたのがいっそう印象的です。 返信する 河野啓一 2013年6月5日 21:44 添削教室投句 ★焼き穴子煙たなびく魚の棚 ★うすみどり昨日植えらる植田らし ★いとけなき細苗並ぶ植田かな 返信する 古田敬二 2013年6月5日 21:48 添削教室投句 寝転べば足裏に明るき五月の陽 紫に光る初茄子二つ採る 芋の苗等間隔に寝かせ植え 返信する 祝恵子 2013年6月5日 21:56 添削教室投句 鴨のいて花菖蒲池は賑わいを 菖蒲園奥には小舟浮かばせて 揚羽蝶吸い込まれそうに花の奥 返信する 藤井 擴 2013年6月6日 9:31 添削 五月雨を樋で支へる水の嵩 破産せし庇を借りる夏燕 生き残る被曝乙女や旱梅雨 返信する 小口泰與 2013年6月6日 16:33 添削教室投句 ★石楠花や日矢の降りくる山の寺 ★夏富士や山道人の切れ目無く ★黒雲の忍びより来し雷雨かな 返信する 多田有花 2013年6月6日 16:55 添削教室投句 緑濃くなればつるりと冷奴 山歩く片手にありぬ汗拭い 頂はそこだけ日差し夏帽子 返信する 多田有花 2013年6月6日 16:57 好きな句 紫に光る初茄子二つ採る/古田敬二 丹精された茄子が実りました。初めて収穫する喜びは格別でしょう。 返信する 桑本栄太郎 2013年6月6日 18:46 お礼 多田有花様 「曲がり来る影や植田のモノレール」の句をお選び頂き、嬉しい素敵なコメントも頂戴しまして大変有難うございます。阪急京都線は南茨木にて、門真市と大阪空港を結ぶ大阪環状モノレールと交差します。先日、電車で通りかかりましたら、植田の上をモノレールが曲がりながらやって来ました。高い軌道の下には、住居やマンション、植田、阪急線も交差していて不思議な趣のある都市空間です。 返信する 桑本栄太郎 2013年6月6日 18:51 添削教室投句 ★立葵明日を生きるしるべとも ★まつとうに生きて働き梅雨の闇 ★おうおうと部活の声や青嵐 返信する 桑本栄太郎 2013年6月6日 18:57 好きな句 ★頂きはそこだけ日差し夏帽子 緑陰の青葉の中を山歩きを行い、頂上にたどり着けば視界がぱっと開け、そこだけが夏の日差しである・・・。新緑に埋もれての山の散策が眼の前にすく浮かび、大変爽やかで好きな一句です。 返信する 黒谷光子 2013年6月6日 20:57 添削教室投句 ★青芝を踏みて湖畔の句碑めぐる ★葉桜を洩る陽きらめく湖の風 ★空の色湖の色あり紫陽花苑 返信する 黒谷光子 2013年6月6日 21:09 好きな句 ☆紫に光る初茄子二つ採る/古田敬二 丹精の初物の茄子はとりわけ美しく光り、おいしさも格別のことでしょう。収穫の喜びが伝わります。我が家はまだ花です。 返信する 河野啓一 2013年6月6日 21:37 添削教室投句 ★庭の隅むらさき露草涼しげに ★夏落葉の見分け方聞く苑の道 ★天と地を結ぶ棚田の早苗かな 返信する 小口泰與 2013年6月7日 9:00 添削教室投句 ★昼顔の田川を攻めてなだれ咲く ★老木を雁字搦めや青蔦ぞ ★早朝の山の大気や草いちご 返信する 藤井 擴 2013年6月7日 10:36 添削 草木萌え鳥鳴く村の夏の朝 向日葵や笑顔の似合ふお下げ髪 取れば草干せば薬草蕺菜(じゆうさい) 返信する 桑本栄太郎 2013年6月7日 16:58 添削教室投句 ★部活子の少年追い抜き風青し ★青柿の葉陰の風にまどろみぬ ★人絶えて更地なりしや花うつぎ 返信する 川名ますみ 2013年6月7日 19:48 添削教室投句 花槐メトロ出口に降りそそぐ 地下鉄の出口に降るは花槐 捥がれきて団地の庭に実梅落つ 返信する 桑本栄太郎 2013年6月7日 20:04 好きな句 ★天と地を結ぶ棚田の早苗かな/河野啓一 耕して天に至る棚田の光景は、国土の狭い日本ならではの原風景ですね!!。天と地を結ぶ棚田に水が張られ、空を目指す大きな光景が、明らかになり胸が晴れ渡るようです。 返信する 桑本栄太郎 2013年6月7日 20:17 好きな句 花槐メトロの出口に降りそそぐ/川名ますみ 都会の街路樹としてよく植樹される槐(えんじゅ)の木は、少し日差しが暑くなった今の季節に咲き始めます。真っ白な花に覆われ、花びらを地に降り注ぐ槐の花姿が一瞬にして想われ、爽やかです。中七の「メトロの出口」との措辞に、如何にも都会的センスが彷彿され素敵です。 返信する 黒谷光子 2013年6月7日 21:02 添削教室投句 ★夏草に座し湖からの風を聞く ★卯の花の傾れて湖の面に届く ★辻いくつ曲がりて大寺立葵 返信する 小西 宏 2013年6月7日 21:54 添削教室投句 ★サングラス樹下に入り来て音失せり ★湧き水の闇に毒痛み大き群れ ★木道の青葦にある遠い鶯 返信する 河野啓一 2013年6月7日 22:48 好きな句 ★夏草に座し湖からの風を聞く/黒谷光子 如何にも涼しげで広やかな詠み。「湖からの風を聞く」の措辞が好ましいと思いました。その中に浸ってみたい風景です。 返信する 古田敬二 2013年6月7日 23:03 添削教室投句 ★芍薬に振れれば散れり潔し ★芍薬の薄紅一片残し散る ★潔く芍薬散るよ触れるとき 返信する 河野啓一 2013年6月8日 7:25 添削教室再投句(7/7) ★野萱草日ごとに切られ活けられて ★樹の陰にぽっかり赤い百合の花 ★梅雨入りして毎日仰ぐ青い空 返信する 河野啓一 2013年6月8日 7:29 お礼 桑本栄太郎さま ★天と地を結ぶ棚田の早苗かな に素敵なコメントを頂き、嬉しく拝見しました。誠に有難うございました。 返信する 小口泰與 2013年6月8日 8:36 添削教室投句 ★郭公や田水満たしてテータイム ★昼顔や棚田の水のひろごれり ★山風に矢車草の綾なせり 返信する 桑本栄太郎 2013年6月8日 17:42 添削教室投句 ★泰山木の花や陽射しのいま西へ ★塀上の柏葉あじさい風のまま ★寄り添うて田の片隅や余り苗 返信する 河野啓一 2013年6月8日 20:49 添削教室投句 ★島影の遠くに見えて瀬戸の夏 ★緑陰に牛飼の像もあり花時計 ★忘れ草日ごと摘まれて活き活きと 返信する 藤井 擴 2013年6月9日 4:27 添削 就寝は陽の香の残る夏の暮 早暁に百足も起きる古家かな 蜘蛛の糸かからぬままにもう十日 返信する 藤井 擴 2013年6月9日 8:37 添削教室投句 就寝は早く惰眠は貪らず 健忘を持ちて今年も夏に入る 沈黙を保ち十日目蜘蛛の糸 返信する 小口泰與 2013年6月9日 10:52 添削教室投句 ★百合の蘂赤城の風に逆らわず ★黒雲の透けて日矢射す矢車草 ★定かなる鍋割山や立葵 返信する 迫田和代 2013年6月9日 13:11 添削教室投句 ★麦秋の色の風吹く墓参り ★渓流の鮎釣りの人に鮎の影 ★ぎらぎらと入日が残す初夏の香を 返信する 河野啓一 2013年6月9日 14:06 添削教室投句 ★夏星の溢れロベリア鉢植えに ★緑陰に句帳離せぬ車椅子 ★アマリリスたくさん咲きし写真撮る 返信する 桑本栄太郎 2013年6月9日 17:42 添削教室投句 ★雨降らぬ日差しうべない山法師 ★花胡瓜の支柱の丈にまだ足らず ★あちこちへ穂がゆれ茅花流しかな 返信する 多田有花 2013年6月9日 19:17 添削教室投句 <同窓会> 麦の秋みな過ぎし日を語りつつ <星の子館・天文観察会二句> 麦星を仰ぐ街の灯を遠く 梅雨晴れ間土星を覗く望遠鏡 返信する 佃 康水 2013年6月9日 20:35 添削教室投句 ★山鳩のくぐもる声へ緑雨かな ★石垣の隙間湧き出る蟻の列 ★伐り呉し白紫陽花やうす緑 返信する 藤田裕子 2013年6月9日 20:58 添削教室投句 ★古きノートめくれば遠き初夏の詩 ★青梅の太る日々なり雨なくも ★一つまたハイビスカスの黄を咲かせ 返信する 川名ますみ 2013年6月9日 23:17 お礼 栄太郎さま、「花槐」の句に、すてきなコメントを頂戴しましてありがとうございます。通院の車窓から、いつもメトロの出入口を見ております。今の季節、その駅の傍らには、槐の花が咲いては降り……。地下から昇ってこの景を仰いだなら、さぞ明るいことでしょう、と思った次第です。ご共感頂き嬉しく存じます。 返信する 藤井 擴 2013年6月10日 8:54 添削 帆を張りてひとりの海に南風 夜間まで仕事はしない蟻列 薫風やポチの主治医は身罷りし 返信する 小口泰與 2013年6月10日 9:22 添削教室投句 ★雨を得て和紙のようなり白あやめ ★風立つや瀞に渦まくえごの花 ★そよぎては香り広ごるえごの花 返信する 河野啓一 2013年6月10日 9:35 添削教室投句 ★黒潮の豊かに寄せて青岬 ★緑陰に句帳離せぬ車椅子 ★夏の雲窓開け放したるクールビズ 返信する 古田敬二 2013年6月10日 12:01 添削教室投句 ★紫陽花にその色残し陽が沈む ★初胡瓜やさしき棘が我を刺す ★ヨシキリを遠くに聞いて鍬を振る 返信する 桑本栄太郎 2013年6月10日 17:36 添削教室投句 ★万緑を歩み辿れば池のふち ★人の世の世事は厭わず枇杷熟るる ★来てみればすでに波打つ青田かな 返信する 小西 宏 2013年6月10日 23:25 好きな句 ☆梅雨晴れ間土星を覗く望遠鏡 /多田有花☆ 望遠鏡の中に、本物の土星の輪を見て感激する子供たちの歓声が聞こえてくるようです。本当に「梅雨晴れ間」の喜びですね。 返信する 小西 宏 2013年6月10日 23:28 添削教室投句 ★陽の丘に唐黍の苗縦一列 ★紫陽花の庭に余りて咲き溢(こぼ)る ★ベランダの如露に緑のプチトマト 返信する 川名ますみ 2013年6月11日 0:55 添削教室投句 新じゃがのビシソワーズのお陽様色 新じゃがとバターの匂いビシソワーズ 額の花国道沿いに揺れ続く 返信する 小口泰與 2013年6月11日 10:05 添削教室投句 ★あじさいや川のほとりの露天風呂 ★どんよりと撓む水面や蓮の花 ★夏川や山の大気を存分に 返信する 桑本栄太郎 2013年6月11日 16:35 添削教室投句 ★廃屋の白き更地や枇杷実る ★自転車に遮断機下りる青田かな ★車窓より仰ぐ青嶺や天王山 返信する 河野啓一 2013年6月11日 17:00 添削教室投句 ★胡瓜苗葉も実も花も風に揺れ ★台風の逸れて箕面の山澄める ★七変化浮かぬ顔して雨を待つ 返信する 河野啓一 2013年6月11日 17:17 好きな句 ★人の世の世事は厭わず枇杷熟るる/桑本栄太郎 人生には色々出来事や仕事がつきものだが、いちいち厭うほどではない。時が来れば枇杷が実り、美味しい果実が熟するように自然の営みの中に人生もある、と解釈しました。季語を巧みに配され、作者の人生観の一端を述べられたように感じました。 返信する 高橋秀之 2013年6月11日 21:42 添削教室投句 ★万緑を間近に控え妻籠宿 ★本陣の隣旅籠に燕の子 ★夏風を頬に歩みて大妻籠 返信する 小口泰與 2013年6月12日 9:40 添削教室投句 ★柿の花湖に沈みし部落かな ★ビー玉の弾き合う音新樹光 ★むらさきの花を着飾る若葉山 返信する 桑本栄太郎 2013年6月12日 20:05 お礼 河野啓一様 ☆人の世の世事は厭わず枇杷熟るる☆の句をお選び頂き、小生の句意そのものをお汲み取り頂きまして、大変驚き感激です!!。生きていれば嬉しいこと、辛いこと、気温の寒暖など色々な事がありますが、自然界の営みは人間のように焦る事はなく、着実な歩みですね!!。まさに「時至れば」との感じです。 返信する 桑本栄太郎 2013年6月12日 20:09 添削教室投句 ★雨待てる虹色つぶや額の花 ★走りゆく車内は青葉の闇となる ★天と地の詰まる生駒の青嶺かな 返信する 藤田洋子 2013年6月12日 20:17 添削教室投句 ★梅雨晴れの影を広げて丘の木々 ★山風に楠のふくらむ梅雨晴間 ★梅雨晴れの胸を満たしし空の色 返信する 多田有花 2013年6月12日 20:19 添削教室投句 笹百合を愛でつつ登る頂へ 岩尾根に立ち見晴るかす植田かな 梅雨台風逸れ真っ青な空残る 返信する 多田有花 2013年6月12日 20:22 お礼 栄太郎さま、 「頂はそこだけ日差し夏帽子」にコメントを頂きありがとうございます。 散歩に行く山の自然歩道はほぼ緑陰になっています。しかし、山頂はぽっかりと開けていて、暑い夏の日差しが降り注いでいます。 返信する 多田有花 2013年6月12日 20:24 お礼 小西宏さま、 「梅雨晴れ間土星を覗く望遠鏡」にコメントを頂きありがとうございます。 同窓会の有志で、姫路市の『星の子館』に宿泊し、星空観察会に参加。天体望遠鏡で土星を見せてもらいました。意外なほど小さくて、でも存在感は大きかったですね。 返信する 高橋秀之 2013年6月12日 21:53 添削教室投句 ★馬籠宿石碑に夏の日が当たる ★万緑に包まれ恵那山くっきりと ★葛切りを土産に三箱友と旅 返信する 河野啓一 2013年6月12日 22:34 添削教室投句 ★紫陽花のリトマス試験紙丘の道 ★七変化咲かんとしてや雨を待つ ★とりどりの色並べたる紫陽花花壇 返信する 小口泰與 2013年6月13日 10:24 添削教室投句 ★蜘蛛の囲や縁台将棋歩でつまり ★黄ばらの中にも紅を含みけり ★満々と田水満たせし通し鴨 返信する 下地鉄 2013年6月13日 10:48 添削教室投句 ★父の日の待ちかねし孫の帰省かな ★渡りきて若き夫婦の簾店 ★薫風やテイッシュの穂の揺れ止まず 返信する 河野啓一 2013年6月13日 16:58 添削教室投句 ★空梅雨に雨待ち望む森の木々 ★剪られても日々咲き続け忘れ草 ★夏蝶のひらひら垣根を行き来する 返信する 小西 宏 2013年6月13日 17:20 好きな句 ☆岩尾根に立ち見晴るかす植田かな /多田有花☆ 尾根からは今、緑を深めつつある植田が広がって見えるのでしょうね。均一に広がる田の景色と「岩尾根」という尖った印象とがよい対照をなして聞こえます。 返信する 小西 宏 2013年6月13日 17:22 添削教室投句 ★野に李(すもも)拾い両手に香り立つ ★緑葉を撫で流れゆく皐月雨 ★差し出せば蛍に灯る掌(たなごころ) 返信する 桑本栄太郎 2013年6月13日 19:08 添削教室投句 <朝の祇園界隈> ★空梅雨の花見小路やカメラの列 ★雲水の祇園小路や梅雨の朝 ★空梅雨や一力茶屋の赤き塀 返信する 桑本栄太郎 2013年6月13日 19:21 好きな句 ★岩屋根に立ち見晴るかす植田かな/多田有花 何処へ山歩きでしょうjか?切り立った岩屋根に立ち眼下を眺望すれば、遙か彼方まで植田が広がり、吹き渡る風が美味しい・・・。雄大な光景と瑞穂の国の豊かな実りが期待され、心弾む好きな一句です。 返信する 桑本栄太郎 2013年6月13日 19:30 好きな句 ★蜘蛛の囲や縁台将棋歩でつまり/小口泰與 空梅雨の為、日中は真夏日の暑さと言えど、朝晩はまだ比較的涼しい方ですね。木陰に縁台を置き、早速へぼ(御免なさい・・)将棋に興ずる・・。伝統的な日本の夏の涼やかな光景が想われ、心地良い一句です。 返信する 高橋秀之 2013年6月13日 21:56 添削教室投句 ★山間の植田に光中仙道 ★植田風駅の列車に吹き込める ★中央線車窓に流れる夏の川 返信する 小口泰與 2013年6月14日 10:07 御礼 桑本栄太郎様 「蜘蛛の囲」の句を好きな句にお取り上げ頂き、素晴らしいコメントを賜わり有難う御座いました。 返信する 小口泰與 2013年6月14日 10:09 添削教室投句 ★郭公や畔の十字のすっきりと ★洋弓の坊主頭の日焼けかな ★渓流の瀞に耀う杜鵑花かな 返信する 下地鉄 2013年6月14日 13:41 添削教室投句 ★サーファーの卯波に握る拳かな ★青芝に微笑む人の病衣かな j★合わす手に香りも白き百合の花 返信する 桑本栄太郎 2013年6月14日 17:32 添削教室投句 ★虹色のつぶや雨問う額の花 ★あおられし枝の躍るや夏台風 ★雲の峰とは言えずとも青空に 返信する 桑本栄太郎 2013年6月14日 17:42 好きな句 ★植田風駅の列車に吹き込める/高橋秀之 ここ数日の御句に、親しい方と中央線鈍行列車の「鉄ちゃん旅」でしょうか?鄙びた田舎の駅で、列車のすれ違いの為の待ち合わせが想われます。旅は非日常の光景の中に、身を置く事により心が和らぎます。爽やかな中央線の中仙道沿いの旅でしたね!! 返信する 小川和子 2013年6月14日 19:05 添削教室投句 ★毬に雨滴り止まず濃紫陽花 ★ルピナスの多彩に咲きて夏は来ぬ ★広々と夏蝶寄せるルピナスよ 返信する 小川和子 2013年6月14日 21:11 投句・訂正 上記投句の2句目 ★ルピナスの多彩に咲きて夏来る に訂正します。 返信する 小西 宏 2013年6月14日 22:22 好きな句 ☆サーファーの卯波に握る拳かな /下地鉄☆ ずいぶん昔のことですが、私もサーフィンにチャレンジしたことがありました。でも、全く、波に乗ることはできませんでした。それはともかく、「卯波」とサーフィンとを共に句に掲げたことが新鮮です。さらに「握る拳」に目を向けたことはこの句をリアルで活き活きとしたものにしていて感動が高まります。 返信する 小西 宏 2013年6月14日 22:23 添削教室投句 ★紫陽花に細やかな雨降りしきる ★長雨に植田水面の静やかに ★雨止んで紫陽花ならぶ明るい道 返信する 藤田洋子 2013年6月14日 23:48 添削教室投句 ★青柿の小粒つぶらに空広し ★青柿の一つ二つと見え始む ★紫陽花を切る音軽く朝の晴 返信する 多田有花 2013年6月15日 17:47 お礼 栄太郎さま、 「岩屋根に立ち見晴るかす植田かな」にコメントを頂きありがとうございます。ササユリを見に高御位山(304m)に登ってきました。岩山で、稜線の見通しは抜群です。 返信する 小西 宏 2013年6月15日 20:51 好きな句 ☆青柿の小粒つぶらに空広し /藤田洋子☆ かっしりと生る小粒な青柿を空の広さに比べて表現する。わくわくする夏の景色です。 返信する 小西 宏 2013年6月15日 20:52 添削教室投句 ★梅雨晴の里山遠く緑眩し ★梅雨晴の空は広場の真ん中に ★梅雨晴れ間今日一日の暮れゆける 返信する
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★おちこちに牧草ロール夏ひばり
★子燕や金平糖を育て初め
★アカシヤや雲の棚引く赤城山
添削教室投句
★カーテンのふくらみ風の窓若葉
★六月のこよみめくれる朝餉かな
★裏返る白き葉裏や風薫る
御礼
桑本栄太郎様、小西宏様
「あめんぼ」の句を好きな句にお選びいただき、そけぞれ素晴らしいコメントを頂き有難う御座いました。
御礼が遅れて申し訳御座いませんでした。
添削教室投句
★洗い鯉日は浅間へと急ぎけり
★ひやひやの秩父の在の夏氷
★賜わりし天然氷滝しぶき
添削教室投句
植田には田水深ぶか満たされて
夏野菜支柱に雨滴ずうらりと
金糸梅通れば増える金の花
添削教室投句
★水弾き朝の日差しに瓜の苗
★六月のこよみ整え朝餉かな
★片側の車線工事や夏の昼
投句の差し替えのお願い
二句目の「六月」の句を差し替え願います。
★六月のこよみ整え朝餉かな・・・削除
↓
★梅雨晴の雉鳩遠くに聞こえけり・・・○
添削教室投句
姫女苑抱かれ電車に手を振る子
青羊歯の盛んなるかな谷を埋め
不如帰きのうも今日も曇り空
好きな句
★おちこちに牧草ロール夏ひばり/小口泰與
広々と明るい風景が眼に浮かびます。
添削教室投句
★グミの実の小枝や棘の鋭かり
★明日田植え庭にエンジン試さるる
★田植機の上がり手直す老婆かな
添削教室投句
梅雨晴や朝鳥騒ぐ屋根の光
水遣りの路地に紫陽花色広ぐ
崖下に山紫陽花の青灯る
添削教室投句
★星の色灯し蛍の舞う夕べ
★梅雨晴れ間鋏ひびかせ植木屋さん
★野萱草咲くや隣家の百合の花
好きな句
★明日田植え庭にエンジン試さるる/佃康水
田植えを明日に控えて農家はなにかと忙しいでしょう。庭先で田植え機のエンジン試運転など、準備怠りなしの活気が伝わってきます。
癌検疹
癌検診結果出る日の梅雨寒し
犬だけが元気に鳴きて梅雨に入る
道でない渓谷くだれば梅雨に入る
癌検疹
癌検診結果出る日の梅雨寒し
犬だけが元気に鳴きて梅雨に入る
道でない渓谷くだれば梅雨に入る
添削教室投句
★伽羅蕗や子供ら帰省する事稀に
★蜜豆や湖畔に集うオープンカー
★山道や汗湧き出でて滝の如
御礼
多田有花様
「夏雲雀」の句を好きな句にお選びいただき、素晴らしいコメントを有難う御座いました。嬉しく拝読いたしました。
添削教室投句
★せせらぎを渡り乱舞す蛍の火
★六甲の山並み青し梅雨晴れ間
★風そよぐ窓辺に置かれアマリリス
お礼
河野啓一様 「明日田植え庭にエンジン試さるる」の句をお選び頂き嬉しいお言葉を頂戴し誠に有難うございます。田植えが始まると言う情報が入り行って見ました。明日植えると言う方の庭先で機械に油を差したりして機械の調子を整えて居られました。農繁期の時期大変なご苦労ですね。
添削教室投句
紋黄揚羽梅雨の光をまとい飛ぶ
不如帰高らかに鳴き森静か
ビル街に流れる雲や明易し
添削教室投句
★梅雨晴れの風に明るき湿りかな
★彼の人の逝きて七年枇杷熟るる
★曲がり来る影や植田のモノレール
好きな句
★不如帰高らかに鳴き森静か/多田有花
不如帰の鳴き声は「しのび音」ではなく、意外に大きく響く声ですね!!。静寂な森を歩めば、あたりは不如帰の鳴き声だけが聞こえてくる・・・。深山の静寂と豊かなみどりが想われ好きな一句です。
添削教室投句
★香水の香を残しけり昇降機
★アカシヤの花や牧場の牛の声
★水打ちて飛び石の熱冷ましけり
添削教室投句
★葉裏まで濃き赤紫蘇や雨に伸ぶ
★青枇杷の産毛山雨を弾きけり
★植田からちろちろ溢る余り水
雷
雷や地震原発長寿命
五月雨や川の始めの丸木橋
マンションの網戸いつも柵の内
お尋ね
添削を希望しておりますが、その場合はタイトルを「添削教室投句」とすべきでしょうか。教えてください。
添削教室投句
★京都へと向かう車窓や青葉山
★バス停の待つ間も風に金糸梅
★御田植えの赤き裳裾の神事かな
添削教室投句
★花の名を問われ見上げし泰山木
★ミシシッピー流るや花は泰山木
★雲海のかなたに広き奥丹波
添削教室投句
★花茄子や水やる農婦太き指
★麦秋や戦後の御代のコッペパン
★湖風に苗代寒の朝かな
添削教室投句
初恋や会へないままの旱星
南風の夜毎浜にて長談義
若き日の想ひは遠き夏の星
添削教室投句
★梅雨空の降るとも云えぬ曇りかな
★曇りても日差し明るき五月空
★芒種はや風に湿りのふふみけり
添削教室投句
直立に濃く咲き登り立葵
緑陰の日差しを踏んで歩きけり
新馬鈴薯のころころ小さきをもらう
お礼
栄太郎さま、
「不如帰高らかに鳴き森静か」を好きな句にお選びいただきありがとうございます。キョキョキョキョッと盛んに鳴く声が聞こえると森はいっそう静かに感じます。
好きな句
★曲がり来る影や植田のモノレール/桑本栄太郎
田園地帯の上を走るモノレールなのですね。ちょうど曲がってくるところのその影が植田に映っている。本体ではなく影に注目されたのがいっそう印象的です。
添削教室投句
★焼き穴子煙たなびく魚の棚
★うすみどり昨日植えらる植田らし
★いとけなき細苗並ぶ植田かな
添削教室投句
寝転べば足裏に明るき五月の陽
紫に光る初茄子二つ採る
芋の苗等間隔に寝かせ植え
添削教室投句
鴨のいて花菖蒲池は賑わいを
菖蒲園奥には小舟浮かばせて
揚羽蝶吸い込まれそうに花の奥
添削
五月雨を樋で支へる水の嵩
破産せし庇を借りる夏燕
生き残る被曝乙女や旱梅雨
添削教室投句
★石楠花や日矢の降りくる山の寺
★夏富士や山道人の切れ目無く
★黒雲の忍びより来し雷雨かな
添削教室投句
緑濃くなればつるりと冷奴
山歩く片手にありぬ汗拭い
頂はそこだけ日差し夏帽子
好きな句
紫に光る初茄子二つ採る/古田敬二
丹精された茄子が実りました。初めて収穫する喜びは格別でしょう。
お礼
多田有花様
「曲がり来る影や植田のモノレール」の句をお選び頂き、嬉しい素敵なコメントも頂戴しまして大変有難うございます。阪急京都線は南茨木にて、門真市と大阪空港を結ぶ大阪環状モノレールと交差します。先日、電車で通りかかりましたら、植田の上をモノレールが曲がりながらやって来ました。高い軌道の下には、住居やマンション、植田、阪急線も交差していて不思議な趣のある都市空間です。
添削教室投句
★立葵明日を生きるしるべとも
★まつとうに生きて働き梅雨の闇
★おうおうと部活の声や青嵐
好きな句
★頂きはそこだけ日差し夏帽子
緑陰の青葉の中を山歩きを行い、頂上にたどり着けば視界がぱっと開け、そこだけが夏の日差しである・・・。新緑に埋もれての山の散策が眼の前にすく浮かび、大変爽やかで好きな一句です。
添削教室投句
★青芝を踏みて湖畔の句碑めぐる
★葉桜を洩る陽きらめく湖の風
★空の色湖の色あり紫陽花苑
好きな句
☆紫に光る初茄子二つ採る/古田敬二
丹精の初物の茄子はとりわけ美しく光り、おいしさも格別のことでしょう。収穫の喜びが伝わります。我が家はまだ花です。
添削教室投句
★庭の隅むらさき露草涼しげに
★夏落葉の見分け方聞く苑の道
★天と地を結ぶ棚田の早苗かな
添削教室投句
★昼顔の田川を攻めてなだれ咲く
★老木を雁字搦めや青蔦ぞ
★早朝の山の大気や草いちご
添削
草木萌え鳥鳴く村の夏の朝
向日葵や笑顔の似合ふお下げ髪
取れば草干せば薬草蕺菜(じゆうさい)
添削教室投句
★部活子の少年追い抜き風青し
★青柿の葉陰の風にまどろみぬ
★人絶えて更地なりしや花うつぎ
添削教室投句
花槐メトロ出口に降りそそぐ
地下鉄の出口に降るは花槐
捥がれきて団地の庭に実梅落つ
好きな句
★天と地を結ぶ棚田の早苗かな/河野啓一
耕して天に至る棚田の光景は、国土の狭い日本ならではの原風景ですね!!。天と地を結ぶ棚田に水が張られ、空を目指す大きな光景が、明らかになり胸が晴れ渡るようです。
好きな句
花槐メトロの出口に降りそそぐ/川名ますみ
都会の街路樹としてよく植樹される槐(えんじゅ)の木は、少し日差しが暑くなった今の季節に咲き始めます。真っ白な花に覆われ、花びらを地に降り注ぐ槐の花姿が一瞬にして想われ、爽やかです。中七の「メトロの出口」との措辞に、如何にも都会的センスが彷彿され素敵です。
添削教室投句
★夏草に座し湖からの風を聞く
★卯の花の傾れて湖の面に届く
★辻いくつ曲がりて大寺立葵
添削教室投句
★サングラス樹下に入り来て音失せり
★湧き水の闇に毒痛み大き群れ
★木道の青葦にある遠い鶯
好きな句
★夏草に座し湖からの風を聞く/黒谷光子
如何にも涼しげで広やかな詠み。「湖からの風を聞く」の措辞が好ましいと思いました。その中に浸ってみたい風景です。
添削教室投句
★芍薬に振れれば散れり潔し
★芍薬の薄紅一片残し散る
★潔く芍薬散るよ触れるとき
添削教室再投句(7/7)
★野萱草日ごとに切られ活けられて
★樹の陰にぽっかり赤い百合の花
★梅雨入りして毎日仰ぐ青い空
お礼
桑本栄太郎さま
★天と地を結ぶ棚田の早苗かな に素敵なコメントを頂き、嬉しく拝見しました。誠に有難うございました。
添削教室投句
★郭公や田水満たしてテータイム
★昼顔や棚田の水のひろごれり
★山風に矢車草の綾なせり
添削教室投句
★泰山木の花や陽射しのいま西へ
★塀上の柏葉あじさい風のまま
★寄り添うて田の片隅や余り苗
添削教室投句
★島影の遠くに見えて瀬戸の夏
★緑陰に牛飼の像もあり花時計
★忘れ草日ごと摘まれて活き活きと
添削
就寝は陽の香の残る夏の暮
早暁に百足も起きる古家かな
蜘蛛の糸かからぬままにもう十日
添削教室投句
就寝は早く惰眠は貪らず
健忘を持ちて今年も夏に入る
沈黙を保ち十日目蜘蛛の糸
添削教室投句
★百合の蘂赤城の風に逆らわず
★黒雲の透けて日矢射す矢車草
★定かなる鍋割山や立葵
添削教室投句
★麦秋の色の風吹く墓参り
★渓流の鮎釣りの人に鮎の影
★ぎらぎらと入日が残す初夏の香を
添削教室投句
★夏星の溢れロベリア鉢植えに
★緑陰に句帳離せぬ車椅子
★アマリリスたくさん咲きし写真撮る
添削教室投句
★雨降らぬ日差しうべない山法師
★花胡瓜の支柱の丈にまだ足らず
★あちこちへ穂がゆれ茅花流しかな
添削教室投句
<同窓会>
麦の秋みな過ぎし日を語りつつ
<星の子館・天文観察会二句>
麦星を仰ぐ街の灯を遠く
梅雨晴れ間土星を覗く望遠鏡
添削教室投句
★山鳩のくぐもる声へ緑雨かな
★石垣の隙間湧き出る蟻の列
★伐り呉し白紫陽花やうす緑
添削教室投句
★古きノートめくれば遠き初夏の詩
★青梅の太る日々なり雨なくも
★一つまたハイビスカスの黄を咲かせ
お礼
栄太郎さま、「花槐」の句に、すてきなコメントを頂戴しましてありがとうございます。通院の車窓から、いつもメトロの出入口を見ております。今の季節、その駅の傍らには、槐の花が咲いては降り……。地下から昇ってこの景を仰いだなら、さぞ明るいことでしょう、と思った次第です。ご共感頂き嬉しく存じます。
添削
帆を張りてひとりの海に南風
夜間まで仕事はしない蟻列
薫風やポチの主治医は身罷りし
添削教室投句
★雨を得て和紙のようなり白あやめ
★風立つや瀞に渦まくえごの花
★そよぎては香り広ごるえごの花
添削教室投句
★黒潮の豊かに寄せて青岬
★緑陰に句帳離せぬ車椅子
★夏の雲窓開け放したるクールビズ
添削教室投句
★紫陽花にその色残し陽が沈む
★初胡瓜やさしき棘が我を刺す
★ヨシキリを遠くに聞いて鍬を振る
添削教室投句
★万緑を歩み辿れば池のふち
★人の世の世事は厭わず枇杷熟るる
★来てみればすでに波打つ青田かな
好きな句
☆梅雨晴れ間土星を覗く望遠鏡 /多田有花☆
望遠鏡の中に、本物の土星の輪を見て感激する子供たちの歓声が聞こえてくるようです。本当に「梅雨晴れ間」の喜びですね。
添削教室投句
★陽の丘に唐黍の苗縦一列
★紫陽花の庭に余りて咲き溢(こぼ)る
★ベランダの如露に緑のプチトマト
添削教室投句
新じゃがのビシソワーズのお陽様色
新じゃがとバターの匂いビシソワーズ
額の花国道沿いに揺れ続く
添削教室投句
★あじさいや川のほとりの露天風呂
★どんよりと撓む水面や蓮の花
★夏川や山の大気を存分に
添削教室投句
★廃屋の白き更地や枇杷実る
★自転車に遮断機下りる青田かな
★車窓より仰ぐ青嶺や天王山
添削教室投句
★胡瓜苗葉も実も花も風に揺れ
★台風の逸れて箕面の山澄める
★七変化浮かぬ顔して雨を待つ
好きな句
★人の世の世事は厭わず枇杷熟るる/桑本栄太郎
人生には色々出来事や仕事がつきものだが、いちいち厭うほどではない。時が来れば枇杷が実り、美味しい果実が熟するように自然の営みの中に人生もある、と解釈しました。季語を巧みに配され、作者の人生観の一端を述べられたように感じました。
添削教室投句
★万緑を間近に控え妻籠宿
★本陣の隣旅籠に燕の子
★夏風を頬に歩みて大妻籠
添削教室投句
★柿の花湖に沈みし部落かな
★ビー玉の弾き合う音新樹光
★むらさきの花を着飾る若葉山
お礼
河野啓一様
☆人の世の世事は厭わず枇杷熟るる☆の句をお選び頂き、小生の句意そのものをお汲み取り頂きまして、大変驚き感激です!!。生きていれば嬉しいこと、辛いこと、気温の寒暖など色々な事がありますが、自然界の営みは人間のように焦る事はなく、着実な歩みですね!!。まさに「時至れば」との感じです。
添削教室投句
★雨待てる虹色つぶや額の花
★走りゆく車内は青葉の闇となる
★天と地の詰まる生駒の青嶺かな
添削教室投句
★梅雨晴れの影を広げて丘の木々
★山風に楠のふくらむ梅雨晴間
★梅雨晴れの胸を満たしし空の色
添削教室投句
笹百合を愛でつつ登る頂へ
岩尾根に立ち見晴るかす植田かな
梅雨台風逸れ真っ青な空残る
お礼
栄太郎さま、
「頂はそこだけ日差し夏帽子」にコメントを頂きありがとうございます。
散歩に行く山の自然歩道はほぼ緑陰になっています。しかし、山頂はぽっかりと開けていて、暑い夏の日差しが降り注いでいます。
お礼
小西宏さま、
「梅雨晴れ間土星を覗く望遠鏡」にコメントを頂きありがとうございます。
同窓会の有志で、姫路市の『星の子館』に宿泊し、星空観察会に参加。天体望遠鏡で土星を見せてもらいました。意外なほど小さくて、でも存在感は大きかったですね。
添削教室投句
★馬籠宿石碑に夏の日が当たる
★万緑に包まれ恵那山くっきりと
★葛切りを土産に三箱友と旅
添削教室投句
★紫陽花のリトマス試験紙丘の道
★七変化咲かんとしてや雨を待つ
★とりどりの色並べたる紫陽花花壇
添削教室投句
★蜘蛛の囲や縁台将棋歩でつまり
★黄ばらの中にも紅を含みけり
★満々と田水満たせし通し鴨
添削教室投句
★父の日の待ちかねし孫の帰省かな
★渡りきて若き夫婦の簾店
★薫風やテイッシュの穂の揺れ止まず
添削教室投句
★空梅雨に雨待ち望む森の木々
★剪られても日々咲き続け忘れ草
★夏蝶のひらひら垣根を行き来する
好きな句
☆岩尾根に立ち見晴るかす植田かな /多田有花☆
尾根からは今、緑を深めつつある植田が広がって見えるのでしょうね。均一に広がる田の景色と「岩尾根」という尖った印象とがよい対照をなして聞こえます。
添削教室投句
★野に李(すもも)拾い両手に香り立つ
★緑葉を撫で流れゆく皐月雨
★差し出せば蛍に灯る掌(たなごころ)
添削教室投句
<朝の祇園界隈>
★空梅雨の花見小路やカメラの列
★雲水の祇園小路や梅雨の朝
★空梅雨や一力茶屋の赤き塀
好きな句
★岩屋根に立ち見晴るかす植田かな/多田有花
何処へ山歩きでしょうjか?切り立った岩屋根に立ち眼下を眺望すれば、遙か彼方まで植田が広がり、吹き渡る風が美味しい・・・。雄大な光景と瑞穂の国の豊かな実りが期待され、心弾む好きな一句です。
好きな句
★蜘蛛の囲や縁台将棋歩でつまり/小口泰與
空梅雨の為、日中は真夏日の暑さと言えど、朝晩はまだ比較的涼しい方ですね。木陰に縁台を置き、早速へぼ(御免なさい・・)将棋に興ずる・・。伝統的な日本の夏の涼やかな光景が想われ、心地良い一句です。
添削教室投句
★山間の植田に光中仙道
★植田風駅の列車に吹き込める
★中央線車窓に流れる夏の川
御礼
桑本栄太郎様
「蜘蛛の囲」の句を好きな句にお取り上げ頂き、素晴らしいコメントを賜わり有難う御座いました。
添削教室投句
★郭公や畔の十字のすっきりと
★洋弓の坊主頭の日焼けかな
★渓流の瀞に耀う杜鵑花かな
添削教室投句
★サーファーの卯波に握る拳かな
★青芝に微笑む人の病衣かな
j★合わす手に香りも白き百合の花
添削教室投句
★虹色のつぶや雨問う額の花
★あおられし枝の躍るや夏台風
★雲の峰とは言えずとも青空に
好きな句
★植田風駅の列車に吹き込める/高橋秀之
ここ数日の御句に、親しい方と中央線鈍行列車の「鉄ちゃん旅」でしょうか?鄙びた田舎の駅で、列車のすれ違いの為の待ち合わせが想われます。旅は非日常の光景の中に、身を置く事により心が和らぎます。爽やかな中央線の中仙道沿いの旅でしたね!!
添削教室投句
★毬に雨滴り止まず濃紫陽花
★ルピナスの多彩に咲きて夏は来ぬ
★広々と夏蝶寄せるルピナスよ
投句・訂正
上記投句の2句目
★ルピナスの多彩に咲きて夏来る
に訂正します。
好きな句
☆サーファーの卯波に握る拳かな /下地鉄☆
ずいぶん昔のことですが、私もサーフィンにチャレンジしたことがありました。でも、全く、波に乗ることはできませんでした。それはともかく、「卯波」とサーフィンとを共に句に掲げたことが新鮮です。さらに「握る拳」に目を向けたことはこの句をリアルで活き活きとしたものにしていて感動が高まります。
添削教室投句
★紫陽花に細やかな雨降りしきる
★長雨に植田水面の静やかに
★雨止んで紫陽花ならぶ明るい道
添削教室投句
★青柿の小粒つぶらに空広し
★青柿の一つ二つと見え始む
★紫陽花を切る音軽く朝の晴
お礼
栄太郎さま、
「岩屋根に立ち見晴るかす植田かな」にコメントを頂きありがとうございます。ササユリを見に高御位山(304m)に登ってきました。岩山で、稜線の見通しは抜群です。
好きな句
☆青柿の小粒つぶらに空広し /藤田洋子☆
かっしりと生る小粒な青柿を空の広さに比べて表現する。わくわくする夏の景色です。
添削教室投句
★梅雨晴の里山遠く緑眩し
★梅雨晴の空は広場の真ん中に
★梅雨晴れ間今日一日の暮れゆける