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コメント
デイリー句会投句
★あけぼのの草の光るや野路の秋
★流星や窓辺に置きし母の椅子
★鵯の大樹を征する朝かな
デイリー句会投句
★萩の庭裏木戸越しに見て通る
★桔梗の薄青くして風の中
★頃良きや訪ねる大和柿の里
デイリー句会投句
★君想うゆえにきみ在り酔芙蓉
★深秋や隣は芋を焼く匂い
★早風呂の牛乳せっけん秋の宵
デイリー句会投句
★鈴虫の音色は寝付きの歌がわり
★鈴虫が役所の玄関口で鳴く
★秋の夕暮れ時に降る急な雨
デイリー句会投句
★忽然と豪雨になるや秋祭
★訪ね来る人やお昼の牽牛花
★身の内に魚眼レンズの桃の実よ
デイリー句会投句
★竹伐るや若竹既に高く伸び
★ひごの先アカトンボ支えし竹細工
★秋暑し雲の下なる狭庭かな
デイリー句会投句
★土の香の風に乗りけり秋驟雨
★蜥蜴穴に入る沈思かな動かざる
★後ろまえ穿いて日暮れや愁あはれ
デイリー句会投句
★参道の日影で休憩法師蝉
★機上から見ても形はうろこ雲
★旅先の地図を片手に秋の朝
デイリー句会投句
★山裾の直視三里の蕎麦の花
★三山と利根の流れや渡り鳥
★コスモスの空青あおと湖の波
デイリー句会投句
白樺の霧の中からバスが来る
畑の草抜かんと屈めば法師蝉
草刈りし野に集い来る秋茜
デイリー句会投句
★キチキと人驚かす虫の声
★秋雨や竿に連なる水の玉
★秋の宵パソコンつけて句作かな
デイリー句会投句
★秋蝉の気怠くなりぬ朝の庭
★讃美歌の上棟式や秋の雨
★山崎の秋嶺はきと蒸留所
デイリー句会投句
★コスモスや牧一望の馬の数
★贈られし酢橘や夜の酒の量
★畦道の葉の反射せる残暑かな
デイリー句会投句
★法師蝉目覚め告げおり高らかに
★秋冷や朝の生駒も晴れて来し
★須磨浦や大橋望む霧の中
デイリー句会投句
★朝の日へ潤い匂う稲の花
★蛇崩れの山まだ癒えず鰯雲
★鷹の爪束ね干さるる通し土間
デイリー句会投句
甲斐路来てどこまで続く葡萄棚
爽やかや翠湛うる山の湖
高原に振り返り見る吾亦紅
デイリー句会投句
★秋声や銀杏色づく天の青
★人棲まぬ旧家なれども酔芙蓉
★幟立つ御田刈神事や秋祭
デイリー句会投句
秋茜「これより木曽路」と群れにけり
木曽駒ケ岳（きそこま）を清冽に来る秋の谷
初秋の白樺真直ぐ幹を立て
デイリー句会投句
★サンマ焼く香りが部屋に満ち満ちて
★大皿をはみ出し並ぶ焼きサンマ
★各々がサンマ一匹平らげる
デイリー句会投句
★鉄塔の日を支えけり渡り鳥
★山の端へ日のうつろえる芙蓉かな
★崖離れ桐の一葉の漂いぬ
デイリー句会投句
秋気澄む画家の描きし湖なれば
連山に霧を翳して嶺あおき
狗尾の間合いに揺るる野の花よ
デイリー句会投句
★青柿の日々太り来るその姿
★播州路行けば古城の秋の声
★名物は落ち鮎料理山の宿
好きな句
★人棲まぬ旧家なれども酔芙蓉/桑本栄太郎
今は人も棲まぬ旧家の庭ですが、酔芙蓉が咲いて凋んでを繰り返しているようですね。そこはかとない世の移り変わりを思います。
御礼
河野啓一様
酔芙蓉の句をお選び頂き、嬉しい素敵なコメントも頂戴
しまして大変有難うございます。
朝の散策の途中に、人の住まいの気配のない旧家があり
庭に萎んだ酔芙蓉がありました。大きな旧家だけに一層
の哀切を覚える光景でした。
デイリー句会投句
★朝日さす庭に魔笛や小鳥来る
★爽籟の枝のさざめく木蔭かな
★逍遥と田道歩めり秋の色
デイリー句会投句
★ガレージに秋の蚊一匹ふらふらと
★風呂上りコップに一杯柚子ジュース
★日が暮れて星が現る高き空
デイリー句会投句
◇相輪の緑の館水引草
◇六時の鐘撞く坊主や百日紅
◇鵯の叢歩く番かな
デイリー句会投句
★泣かないで広島の心原爆忌
★秋の陽をあびる垣根の白い花
★客一人山のはに登る月を待つ
デイリー句会投句
★朝顔や塾の門扉に人の数
★大利根の流れに抗す銀漢ぞ
★秋蝶の火の見櫓を越えゆけり
デイリー句会投句
★霧雨の中にオクラの白い花
★秋の海釣果を提げて息来る
★提灯の準備万端秋祭り
デイリー句会投句
★秋蝶の一休みする吾靴へ
★魔女の飛ぶ箒に跨ぐ案山子いて
★おみなえし向こうへ駆けゆく幼たち