●デイリー句会投句箱/11月25日~30日● 2014年11月30日 09:56 | Weblog ※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。 ※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。 ◆俳句日記/高橋正子◆は、下記のアドレスです。 http://blog.goo.ne.jp/kakan02 X Facebook はてブ LINE コメント 小口泰與 2014年11月25日 9:04 デイリー句会投句 ★星の夜の友を持て成す炭火かな ★太鼓腹以て師走となりにけり ★天ぷらのブロッコリーをば黙の中 返信する 迫田和代 2014年11月25日 11:26 デイリー句会投句 ★雨に濡れ色鮮やかな冬紅葉 ★公園の広さを想う初雪に ★きんとして冷えた道行く星月夜 返信する 河野啓一 2014年11月25日 11:31 デイリー句会投句 ★雨の朝濡れて都の紅葉かな ★搭屋の裾を彩る冬紅葉 ★通り過ぐ嵐の如き冬の雨 返信する 桑本栄太郎 2014年11月25日 17:55 デイリー句会投句 <京都祇園界隈> ★茶の花の去年の実宿す垣根かな ★せせらぎの底に落葉や高瀬川 ★しぐるるや祇園の路地の蛇の目傘 返信する 小西 宏 2014年11月25日 22:18 好きな句 ☆雨の朝濡れて都の紅葉かな /河野啓一☆ 「都」とは京都を旅されてのことかもしれませんね。明るい陽光の中とはまた少し違った、紅葉の艶やかさを伝えてくれる雨の風情です。少し、空気の冷たさも伝わってきます。 返信する 小西 宏 2014年11月25日 22:28 デイリー句会投句 ★細やかに欅落葉の曲り道 ★落葉置き地に描く子らの絵画展 ★冬めいて雨細やかに街灯り 返信する 小口泰與 2014年11月26日 9:06 デイリー句会投句 ★寒暁の赤城の襞を眼間に ★彼の川の石を求めし龍の玉 ★朝日出づフロントガラス氷けり 返信する 河野啓一 2014年11月26日 10:11 御礼 小西宏さま 「雨の朝」の句をお取り上げ下さり、過分のコメントを誠にありがとうございました。濡れたモミジの輝きはまた格別かと思いました。 返信する 河野啓一 2014年11月26日 10:16 デイリー句会投句 ★よき土地に生まれしものぞ紅葉見る ★大通りいちょう黄葉のカーペット ★鍋焼きの湯気の向こうに妻の顔 返信する 福田ひろし 2014年11月26日 11:51 デイリー句会投句 間違って24日までのページに書き込んでいましたので、再送します。 観覧車冬晴れ妻と見に行かん 冬紅葉そぼそぼ雨に打たれおり ひんやりと重たき蒲団のうれしさよ 返信する 多田有花 2014年11月26日 17:50 デイリー句会投句 冬の雨銀杏黄葉の煙りおり さつまいも蒸しパン作る冬の昼 往年のスターの名画冬の夜 返信する 多田有花 2014年11月26日 17:52 好きな句 ★しぐるるや祇園の路地の蛇の目傘/桑本栄太郎 絵になります。情景が目に浮かぶようです。 祇園に蛇の目傘にしぐれ、京都の持つ力を感じます。 返信する 桑本栄太郎 2014年11月26日 19:23 御礼 多田有花様 「しぐるるや祇園の路地の蛇の目傘」の句をお選び頂き、嬉しい共感のコメントも頂戴しまして、大変有難うございます。京都の四条大橋を渡り南座から花見小路、祇園界隈の風情が好きで市内へ行くと必ず散策して来ます。勿論昼間ですが時折り舞子さん芸子さんを見かけます。 尤も、最近は貸衣裳も大流行で中国人の方の変装も多いいそうです。 返信する 桑本栄太郎 2014年11月26日 19:39 デイリー句会投句 ★一年(ひととせ)を飾り尽くすや冬紅葉 ★時雨るるやまねきあがりし南座に ★冴え冴えと寺の鐘聞く午後の五時 返信する 佃 康水 2014年11月26日 20:37 デイリー句会投句 ★今日の色栞に拾う散紅葉 ★御仏事や膳に湯気立つ赤き飯 ★雨上がり紫陽花白く帰り花 返信する 川名ますみ 2014年11月26日 21:54 デイリー句会投句 掛け出して少女のマフラー夕空へ 集められ落葉ふっくら猫包む 子猫らは落葉に埋もれ眠りけり 返信する 小口泰與 2014年11月27日 9:09 デイリー句会投句 ★対岸の森にひともと冬紅葉 ★野沢菜の焼餅くぶる囲炉裏かな ★大屋根の定かに見ゆる寒椿 返信する 多田有花 2014年11月27日 16:54 デイリー句会投句 あの歌が冬のホームに流れる日 窓ガラス透かし鮮やか冬もみじ 断ち割れば蜜たっぷりの冬りんご 返信する 多田有花 2014年11月27日 16:57 好きな句 ★今日の色栞に拾う散紅葉/佃 康水 一枚の紅葉にも、なぜこれほどに、と思うほどに絶妙な色の混じりあいがあります。 このままこの色をとどめられたらと思いますが、その色もしばらくすると褪めていってしまいますね。 思わず手にとられた「今日の色」に共感いたします。 返信する 桑本栄太郎 2014年11月27日 17:48 デイリー句会投句 ★冬紅葉ラッシュとなりけり嵐山線 ★顔見世のまねき文字とや勘亭流 ★いつせいに雀群れ翔つ冬の雨 返信する 桑本栄太郎 2014年11月27日 18:00 好きな句 ★今日の色栞に拾う散紅葉/佃 康水 落葉道を散策していますと、はっと息を呑むほどの美しい散紅葉に出合う事が良くあります。同じようでいて一枚として同じものはなく、その時に出合った散紅葉が今日と云う色の詩情ですね?昨日の色、明日の色と決まっているものではなく、その日その時が一期一会の散紅葉であり、素晴らしい詩情を覚える一句です。 拾って来られた散紅葉はそのままですと、乾燥して色褪せてきますので、プラスチック成型をしますと美しい栞になります。 返信する 小西 宏 2014年11月27日 22:39 好きな句 ☆野沢菜の焼餅くぶる囲炉裏かな /小口泰與☆ 野沢菜を入れて餅を作る、それだけですばらしいのに、それを囲炉裏の火で焼いて食べるのですか。情緒がありますね。御地では、もう囲炉裏の季節なのですね。 返信する 小西 宏 2014年11月27日 22:41 デイリー句会投句 ★浮雲と紅葉映せる濁り池 ★ほどほどに曇れば温し冬初め ★小春日や昨夜(ゆうべ)の雨に光る道 返信する 小口泰與 2014年11月28日 9:24 御礼 小西宏様 「囲炉裏」の句を好きな句にお取り上げいただき、素晴らしいコメントをたまわり感謝申し上げます。有難う御座いました。焼餅の中に野沢菜やあんこ、かぼちゃ等々いろいろ入り、とても美味しいです。 返信する 小口泰與 2014年11月28日 9:27 デイリー句会投句 ★初霜や鴉の鋭声おちこちに ★ハンガーを咥えて立つや寒鴉 ★黒雲の奇岩の山の枯木立 返信する 河野啓一 2014年11月28日 9:46 デイリー句会投句 ★夕日落つ浜辺の木々の影長く ★ポリポリと沢庵噛んで夕餉かな ★柚子を描く凸凹なるが面白く 返信する 小川和子 2014年11月28日 10:43 デイリー句会投句 陽光をいっしんに浴ぶ冬林檎 薄切りの冬りんご噛む児は笑みて 七曜の今朝さわさわと芽水仙 返信する 多田有花 2014年11月28日 15:29 デイリー句会投句 一片の雲に触れたり枯薄 冬の陽と山の紅葉と穏やかに 播磨灘冬陽に光る甍の彼方 返信する 桑本栄太郎 2014年11月28日 17:47 デイリー句会投句 ★散りぎわの命尽くせり冬紅葉 ★バス停の朝日に冬の紅葉かな ★開店の準備は銀杏落葉掃く 返信する 桑本栄太郎 2014年11月28日 17:58 好きな句 ★小春日や昨夜(ゆうべ)の雨に光る道/小西 宏 天候の移り変わりの激しい今の時季ですね?朝起きてみれば昨日の夜の雨が嘘のように良く晴れ渡り、穏やかな小春日和である・・。しかし舗道は濡れて光り、確かに降っていたのだとの、朝の喜びの詩心が想われる。 返信する 桑本栄太郎 2014年11月28日 18:04 好きな句 ★一片の雲に触れたり枯薄/多田有花 何でもない枯薄の群れも、下から眺めますと青空に触れているような詩情を感ずる光景となりますね?今朝、京都桂川の中洲の枯薄の荒涼としながらも大変風情を覚える光景を車窓から眺めました。 返信する 佃 康水 2014年11月28日 20:30 御礼 多田有花様 桑本栄太郎様 「今日の色栞に拾う散紅葉」の句にお二方の素晴らしいお言葉に感謝申し上げます。齢を重ねると多くの人が経験する白内障を患っています。(もうすぐ手術しますが)毎年見ている紅葉ですが、今年はことのほか、紅葉が見たくて色んな場所へ行って参りました。一枚一枚みな違った素晴らしい色で、つい拾って帰りました。今日の一日一日を大事に過ごそうと思っています。桑本様のご提言、実行して見ます。有難うございました。 返信する 小西 宏 2014年11月28日 20:31 好きな句 ☆陽光をいっしんに浴ぶ冬林檎 /小川和子☆ 冬を迎えても、なお赤々と照り輝き育つ林檎の実。それだけに、受ける陽光は眩しくいっぱいです。「いっしんに」の措辞に「冬林檎」のイメージが清冽です。 返信する 小西 宏 2014年11月28日 20:35 お礼 桑本栄太郎さま 「小春日や昨夜(ゆうべ)の雨に光る道」に嬉しいお言葉をお寄せ下さり、たいへん有難うございました。だんだん寒さの増してくるこの季節、ちょっとした暖かさ、日の輝きに喜びを感じます。 返信する 小西 宏 2014年11月28日 20:49 デイリー句会投句 ★冬晴れの狐稲荷の大銀杏 ★飛石を埋めて深し散紅葉 ★犬を抱き夕日初冬に暖かし 返信する 黒谷光子 2014年11月28日 20:54 デイリー句会投句 小春日の水面に朱塗りの鳳凰堂 (万福寺) 高欄の卍くずしに冬日差し 名刹の境内被う冬紅葉 返信する 桑本栄太郎 2014年11月28日 21:35 御礼 ★小春日の水面に朱塗りの鳳凰堂/黒谷光子 ユネスコ世界遺産の宇治平等院鳳凰堂は、平成の大修理を終え、10月1日に落成式を迎えましたね?穏やかな小春日和の水面に美しい鳳凰堂の佇まいが、眼に見えるようです。 返信する 高橋秀之 2014年11月28日 22:59 デイリー句会投句 ★星明り冬の南の空遠く ★遊歩道落ち葉重なり赤色に ★冬帽子かぶり行ってくるよと声をかけ 返信する 小口泰與 2014年11月29日 9:30 デイリー句会投句 ★朝日差す風の尖りし雪浅間山(あさま) ★雲飛ぶや裾野日の差す冬浅間山(あさま) ★冬霧に沈む千曲川(ちくま)の波白き 返信する 迫田和代 2014年11月29日 10:03 デイリー句会投句 ★冬めいた風に驚き心する ★隼の通りし後はすっきりと ★落ち葉見るその美しさ冬紅葉 返信する 内山富佐子 2014年11月29日 10:30 デイリー句会 海見つめ塩引鮭の干されけり 遠方の友と一晩花やつで 雪吊りや周囲(まはり)の景色を引き締めて 返信する 小川和子 2014年11月29日 12:37 お礼 小西宏様、「陽光をいっしんに浴ぶ冬林檎」の句をお選び下さり、丁重なコメントを頂きましてありがとうございます。りんご色に実った林檎を目にする時、また手にとる時、造化の恵みを思います。林檎農家の人々の手間ひまかけた労力にも思いをはせながら。 返信する 多田有花 2014年11月29日 15:43 デイリー句会投句 冬紅葉あいだに沖の島光る 小春日の陽に輝ける森を歩く 山行の計画を練る冬の雨 返信する 多田有花 2014年11月29日 15:48 お礼 桑本栄太郎さま、 「一片の雲に触れたり枯薄」を好きな句にお選びいただき、コメントを頂戴し、ありがとうございます。 散歩に行く山頂の周囲に生えている薄です。 おっしゃるように下から見上げると、周りの山も越え、雲に達します。 薄は独特の風情があります。 京都の薄もきれいでしょうね。 返信する 多田有花 2014年11月29日 15:52 好きな句 ★海見つめ塩引鮭の干されけり/内山富佐子 すでに命が絶えた鮭が干されています。 それでもその鮭の目は海を見つめているようです。 海を見つめているのは詠者のまなざしでもあります。 返信する 桑本栄太郎 2014年11月29日 18:59 デイリー句会投句 ★枕辺に雨の音聞く夜半の冬 ★雨降れば哀しきほどの冬紅葉 ★冬紅葉満天星つつじの褪せやらず 返信する 黒谷光子 2014年11月29日 20:52 デイリー句会投句 色尽くし境内埋める冬紅葉 紅葉散る寺の池の辺芭蕉句碑 冬麗の大屋根の反り美しき 返信する 小西 宏 2014年11月29日 21:02 好きな句 ☆海見つめ塩引鮭の干されけり / 内山富佐子☆ 干されてなお、遠出した海を見つめているのでしょうか。鮭の鱗の輝きが見えるようであり、冬の浜の冷たさを思います。 返信する 小西 宏 2014年11月29日 21:09 デイリー句会投句 ★広い丘に小春足音弾ませて ★銀杏葉の地に降り子らに拾わるる ★子供らの球蹴る影や暮易し 返信する 河野啓一 2014年11月29日 21:29 デイリー句会投句 ★秋送る山の錦や桂川 ★六甲山牧のミルクの温かき ★散り紅葉有馬街道彩りて 返信する 内山富佐子 2014年11月30日 9:11 お礼 多田有花様、小西宏様 海見つめ塩引鮭の干されけり を好きな句にお選びくださり、心にしみるコメントを頂き有難うございます。 堂々とした鮭の生き様を、死しても失わない力を目に感じます。 返信する 小口泰與 2014年11月30日 10:59 デイリー句会投句 ★安曇野や雲の開けて雪の山 ★遠山の雪の一閃梓川 ★白波の淡海へ陰る冬の月 返信する 桑本栄太郎 2014年11月30日 17:14 デイリー句会投句 ★白き実を鳥の啄み木の葉散る ★つり人の湾処を囲む小春かな ★早やばやと十一月の果てにけり 返信する 河野啓一 2014年11月30日 19:09 デイリー句会投句 ★秋惜しむ街の紅葉を経巡りて ★街角に御ち葉集める婦人たち ★木枯しに乗って旅する木の葉かな 返信する 黒谷光子 2014年11月30日 19:55 デイリー句会投句 枯葦に吹く湖の風野辺の風 麦の芽の出揃い土のくろぐろと からからと吹かれて転ぶ落葉道 返信する 小西 宏 2014年11月30日 23:00 好きな句 ☆白き実を鳥の啄み木の葉散る /桑本栄太郎☆ 白き実とは、例えば、この季節私の知っているのは南京ハゼの白い実なのですが、小鳥が集まり実を散らし、やがて冬の深きに至る。そんな初冬の風景を鮮明な色により表現されて秀逸です 返信する 小西 宏 2014年11月30日 23:02 デイリー句会投句 ★冬の雨止んで霞の如き街 ★冬晴れて全天皆地青の中 ★銀杏黄葉つめたい風の吹く中に 返信する
コメント
デイリー句会投句
★星の夜の友を持て成す炭火かな
★太鼓腹以て師走となりにけり
★天ぷらのブロッコリーをば黙の中
デイリー句会投句
★雨に濡れ色鮮やかな冬紅葉
★公園の広さを想う初雪に
★きんとして冷えた道行く星月夜
デイリー句会投句
★雨の朝濡れて都の紅葉かな
★搭屋の裾を彩る冬紅葉
★通り過ぐ嵐の如き冬の雨
デイリー句会投句
<京都祇園界隈>
★茶の花の去年の実宿す垣根かな
★せせらぎの底に落葉や高瀬川
★しぐるるや祇園の路地の蛇の目傘
好きな句
☆雨の朝濡れて都の紅葉かな /河野啓一☆
「都」とは京都を旅されてのことかもしれませんね。明るい陽光の中とはまた少し違った、紅葉の艶やかさを伝えてくれる雨の風情です。少し、空気の冷たさも伝わってきます。
デイリー句会投句
★細やかに欅落葉の曲り道
★落葉置き地に描く子らの絵画展
★冬めいて雨細やかに街灯り
デイリー句会投句
★寒暁の赤城の襞を眼間に
★彼の川の石を求めし龍の玉
★朝日出づフロントガラス氷けり
御礼
小西宏さま
「雨の朝」の句をお取り上げ下さり、過分のコメントを誠にありがとうございました。濡れたモミジの輝きはまた格別かと思いました。
デイリー句会投句
★よき土地に生まれしものぞ紅葉見る
★大通りいちょう黄葉のカーペット
★鍋焼きの湯気の向こうに妻の顔
デイリー句会投句
間違って24日までのページに書き込んでいましたので、再送します。
観覧車冬晴れ妻と見に行かん
冬紅葉そぼそぼ雨に打たれおり
ひんやりと重たき蒲団のうれしさよ
デイリー句会投句
冬の雨銀杏黄葉の煙りおり
さつまいも蒸しパン作る冬の昼
往年のスターの名画冬の夜
好きな句
★しぐるるや祇園の路地の蛇の目傘/桑本栄太郎
絵になります。情景が目に浮かぶようです。
祇園に蛇の目傘にしぐれ、京都の持つ力を感じます。
御礼
多田有花様
「しぐるるや祇園の路地の蛇の目傘」の句をお選び頂き、嬉しい共感のコメントも頂戴しまして、大変有難うございます。京都の四条大橋を渡り南座から花見小路、祇園界隈の風情が好きで市内へ行くと必ず散策して来ます。勿論昼間ですが時折り舞子さん芸子さんを見かけます。
尤も、最近は貸衣裳も大流行で中国人の方の変装も多いいそうです。
デイリー句会投句
★一年(ひととせ)を飾り尽くすや冬紅葉
★時雨るるやまねきあがりし南座に
★冴え冴えと寺の鐘聞く午後の五時
デイリー句会投句
★今日の色栞に拾う散紅葉
★御仏事や膳に湯気立つ赤き飯
★雨上がり紫陽花白く帰り花
デイリー句会投句
掛け出して少女のマフラー夕空へ
集められ落葉ふっくら猫包む
子猫らは落葉に埋もれ眠りけり
デイリー句会投句
★対岸の森にひともと冬紅葉
★野沢菜の焼餅くぶる囲炉裏かな
★大屋根の定かに見ゆる寒椿
デイリー句会投句
あの歌が冬のホームに流れる日
窓ガラス透かし鮮やか冬もみじ
断ち割れば蜜たっぷりの冬りんご
好きな句
★今日の色栞に拾う散紅葉/佃 康水
一枚の紅葉にも、なぜこれほどに、と思うほどに絶妙な色の混じりあいがあります。
このままこの色をとどめられたらと思いますが、その色もしばらくすると褪めていってしまいますね。
思わず手にとられた「今日の色」に共感いたします。
デイリー句会投句
★冬紅葉ラッシュとなりけり嵐山線
★顔見世のまねき文字とや勘亭流
★いつせいに雀群れ翔つ冬の雨
好きな句
★今日の色栞に拾う散紅葉/佃 康水
落葉道を散策していますと、はっと息を呑むほどの美しい散紅葉に出合う事が良くあります。同じようでいて一枚として同じものはなく、その時に出合った散紅葉が今日と云う色の詩情ですね?昨日の色、明日の色と決まっているものではなく、その日その時が一期一会の散紅葉であり、素晴らしい詩情を覚える一句です。
拾って来られた散紅葉はそのままですと、乾燥して色褪せてきますので、プラスチック成型をしますと美しい栞になります。
好きな句
☆野沢菜の焼餅くぶる囲炉裏かな /小口泰與☆
野沢菜を入れて餅を作る、それだけですばらしいのに、それを囲炉裏の火で焼いて食べるのですか。情緒がありますね。御地では、もう囲炉裏の季節なのですね。
デイリー句会投句
★浮雲と紅葉映せる濁り池
★ほどほどに曇れば温し冬初め
★小春日や昨夜(ゆうべ)の雨に光る道
御礼
小西宏様
「囲炉裏」の句を好きな句にお取り上げいただき、素晴らしいコメントをたまわり感謝申し上げます。有難う御座いました。焼餅の中に野沢菜やあんこ、かぼちゃ等々いろいろ入り、とても美味しいです。
デイリー句会投句
★初霜や鴉の鋭声おちこちに
★ハンガーを咥えて立つや寒鴉
★黒雲の奇岩の山の枯木立
デイリー句会投句
★夕日落つ浜辺の木々の影長く
★ポリポリと沢庵噛んで夕餉かな
★柚子を描く凸凹なるが面白く
デイリー句会投句
陽光をいっしんに浴ぶ冬林檎
薄切りの冬りんご噛む児は笑みて
七曜の今朝さわさわと芽水仙
デイリー句会投句
一片の雲に触れたり枯薄
冬の陽と山の紅葉と穏やかに
播磨灘冬陽に光る甍の彼方
デイリー句会投句
★散りぎわの命尽くせり冬紅葉
★バス停の朝日に冬の紅葉かな
★開店の準備は銀杏落葉掃く
好きな句
★小春日や昨夜(ゆうべ)の雨に光る道/小西 宏
天候の移り変わりの激しい今の時季ですね?朝起きてみれば昨日の夜の雨が嘘のように良く晴れ渡り、穏やかな小春日和である・・。しかし舗道は濡れて光り、確かに降っていたのだとの、朝の喜びの詩心が想われる。
好きな句
★一片の雲に触れたり枯薄/多田有花
何でもない枯薄の群れも、下から眺めますと青空に触れているような詩情を感ずる光景となりますね?今朝、京都桂川の中洲の枯薄の荒涼としながらも大変風情を覚える光景を車窓から眺めました。
御礼
多田有花様 桑本栄太郎様
「今日の色栞に拾う散紅葉」の句にお二方の素晴らしいお言葉に感謝申し上げます。齢を重ねると多くの人が経験する白内障を患っています。(もうすぐ手術しますが)毎年見ている紅葉ですが、今年はことのほか、紅葉が見たくて色んな場所へ行って参りました。一枚一枚みな違った素晴らしい色で、つい拾って帰りました。今日の一日一日を大事に過ごそうと思っています。桑本様のご提言、実行して見ます。有難うございました。
好きな句
☆陽光をいっしんに浴ぶ冬林檎 /小川和子☆
冬を迎えても、なお赤々と照り輝き育つ林檎の実。それだけに、受ける陽光は眩しくいっぱいです。「いっしんに」の措辞に「冬林檎」のイメージが清冽です。
お礼
桑本栄太郎さま
「小春日や昨夜(ゆうべ)の雨に光る道」に嬉しいお言葉をお寄せ下さり、たいへん有難うございました。だんだん寒さの増してくるこの季節、ちょっとした暖かさ、日の輝きに喜びを感じます。
デイリー句会投句
★冬晴れの狐稲荷の大銀杏
★飛石を埋めて深し散紅葉
★犬を抱き夕日初冬に暖かし
デイリー句会投句
小春日の水面に朱塗りの鳳凰堂
(万福寺)
高欄の卍くずしに冬日差し
名刹の境内被う冬紅葉
御礼
★小春日の水面に朱塗りの鳳凰堂/黒谷光子
ユネスコ世界遺産の宇治平等院鳳凰堂は、平成の大修理を終え、10月1日に落成式を迎えましたね?穏やかな小春日和の水面に美しい鳳凰堂の佇まいが、眼に見えるようです。
デイリー句会投句
★星明り冬の南の空遠く
★遊歩道落ち葉重なり赤色に
★冬帽子かぶり行ってくるよと声をかけ
デイリー句会投句
★朝日差す風の尖りし雪浅間山(あさま)
★雲飛ぶや裾野日の差す冬浅間山(あさま)
★冬霧に沈む千曲川(ちくま)の波白き
デイリー句会投句
★冬めいた風に驚き心する
★隼の通りし後はすっきりと
★落ち葉見るその美しさ冬紅葉
デイリー句会
海見つめ塩引鮭の干されけり
遠方の友と一晩花やつで
雪吊りや周囲(まはり)の景色を引き締めて
お礼
小西宏様、「陽光をいっしんに浴ぶ冬林檎」の句をお選び下さり、丁重なコメントを頂きましてありがとうございます。りんご色に実った林檎を目にする時、また手にとる時、造化の恵みを思います。林檎農家の人々の手間ひまかけた労力にも思いをはせながら。
デイリー句会投句
冬紅葉あいだに沖の島光る
小春日の陽に輝ける森を歩く
山行の計画を練る冬の雨
お礼
桑本栄太郎さま、
「一片の雲に触れたり枯薄」を好きな句にお選びいただき、コメントを頂戴し、ありがとうございます。
散歩に行く山頂の周囲に生えている薄です。
おっしゃるように下から見上げると、周りの山も越え、雲に達します。
薄は独特の風情があります。
京都の薄もきれいでしょうね。
好きな句
★海見つめ塩引鮭の干されけり/内山富佐子
すでに命が絶えた鮭が干されています。
それでもその鮭の目は海を見つめているようです。
海を見つめているのは詠者のまなざしでもあります。
デイリー句会投句
★枕辺に雨の音聞く夜半の冬
★雨降れば哀しきほどの冬紅葉
★冬紅葉満天星つつじの褪せやらず
デイリー句会投句
色尽くし境内埋める冬紅葉
紅葉散る寺の池の辺芭蕉句碑
冬麗の大屋根の反り美しき
好きな句
☆海見つめ塩引鮭の干されけり / 内山富佐子☆
干されてなお、遠出した海を見つめているのでしょうか。鮭の鱗の輝きが見えるようであり、冬の浜の冷たさを思います。
デイリー句会投句
★広い丘に小春足音弾ませて
★銀杏葉の地に降り子らに拾わるる
★子供らの球蹴る影や暮易し
デイリー句会投句
★秋送る山の錦や桂川
★六甲山牧のミルクの温かき
★散り紅葉有馬街道彩りて
お礼
多田有花様、小西宏様
海見つめ塩引鮭の干されけり を好きな句にお選びくださり、心にしみるコメントを頂き有難うございます。
堂々とした鮭の生き様を、死しても失わない力を目に感じます。
デイリー句会投句
★安曇野や雲の開けて雪の山
★遠山の雪の一閃梓川
★白波の淡海へ陰る冬の月
デイリー句会投句
★白き実を鳥の啄み木の葉散る
★つり人の湾処を囲む小春かな
★早やばやと十一月の果てにけり
デイリー句会投句
★秋惜しむ街の紅葉を経巡りて
★街角に御ち葉集める婦人たち
★木枯しに乗って旅する木の葉かな
デイリー句会投句
枯葦に吹く湖の風野辺の風
麦の芽の出揃い土のくろぐろと
からからと吹かれて転ぶ落葉道
好きな句
☆白き実を鳥の啄み木の葉散る /桑本栄太郎☆
白き実とは、例えば、この季節私の知っているのは南京ハゼの白い実なのですが、小鳥が集まり実を散らし、やがて冬の深きに至る。そんな初冬の風景を鮮明な色により表現されて秀逸です
デイリー句会投句
★冬の雨止んで霞の如き街
★冬晴れて全天皆地青の中
★銀杏黄葉つめたい風の吹く中に