俳句
黒豆を煮る香を背なに賀状書く
仕舞い湯のゆずの二つを持ちあがり
クリスマスイブの苺の赤つよし
晴れ
○花冠2月号の初校を済ませ、印刷所にファックス送信。今回は、3箇所のみ。
○俳句界2月号の結社広告の校正を済ませる。
俳句界3月号結社広告の原稿を同時に送信。担当の小倉さんから、拙句「鉛筆を削る木の香の春めきて」にコメントをくださる。きょうは、この句のようなぽかぽかのいい陽気だったそうだ。
○俳句界1月号が昨日届く。「俳句は心境の文学」という活字が目にはいった。
○年賀状を午後信之先生と印刷して、夜、黒豆を煮ながら50枚ほど書いた。
○午前10時からの野菜市に出かける。このごろは、これが楽しみ。年末は29日に開くそうだ。
俳句
追羽根に似て数え日の羽根和三
夜の凍てて抹茶の泡をふくっくらと
水仙の花鳴るまでの沖の風
蒼きまで冬至の夜空澄みてきし
冬至の夜空金三日月を掲げあり
凍空に星ひとつ連れ金三日月
晴れ
○12月21日の子ども俳句の返事を送信。
○風邪気味。日吉本町あたりでウィルス性の胃腸炎が流行る。
俳句
夕さみしポインセチアに灯がともり
水仙の花をゆすれる沖の風
切山椒買うや菓子型古りし店
白菜・大根売らるる中の水仙花
レモンの香潮の香混じり牡蠣を食ぶ
紅葉山夜は黒々と魔を住ます
一束が一握りなり水仙花
鎌倉に切山椒を買うて来る
切山椒のみを土産に初詣
切山椒買うに店屋のしまいかけ
切山椒土産に下げて夕電車
太陽があってひた啼く冬の鵙
純白の家鴨見ている冬河原
家鴨遊ぶ冬川そこに来て淀む
枯葦のかげに家鴨の二羽遊び
冬川の淀みあおあお家鴨居て
白菜の積まるる中の水仙花
里神楽大蛇(おろち)出しに子は眠し
しらしらと三日生まれの誕生日
晴れ
○昨日、11月無欠詠賞を6名の方にメール便で送った。
○昨日印刷所に2月号裏表紙の版下を送った。
○佃康水さん2月号10冊注文。
○角川歳時記をぱらぱらめくる。季語が古い感じがした。季語も前時代的になったかの印象。俳句展望への投句は今年中に済ます予定。
俳句
ラ・フランス雲を掴むごとき味
牡蠣殻を爆ぜるに任せ牡蠣を焼く
寒風の街を行く身を透け通り
晴れ
○『俳句展望』に載せる句3句の依頼が編集室より。締め切りは1月20日。
俳句
つかみどころなきを食べたりラ・フランス
晴れ
○オンライン版花冠2月号を信之先生がアップ。2月号からは、贈呈者を見直す。
○加代子さん来宅。俳句界の吟行句の選を信之先生とする。3句に絞る。予備を1句選ぶ。
○その後談笑。面白い話をする。若手バレーダンサーの登竜門、ローザンヌのバレーコンクールについて、毒舌の女性審査員が面白いとか、楽屋裏が見れてよいとか。ローザンヌのバレーコンクールを私も見ていたが、加代子さんも見ていたとのこと。パリやミラノのファッションショーも見ると面白いよと勧めた。さまざまな布を使った、美術表現のひとつなのでしょうから、風のような服とか、アフリカをイメージした服などいろいろあるので。布の扱いの面白さもある。
俳句
道端に出でて花梨を売る男
十ほどの蜜柑の色のあたたかし
戻り来て胃の腑に落とす冬の水
千両の実が無造作に倒るるよ
葉牡丹の小さきものを寄せ植えに
スーパーの一画占めて餅売らる
晴れ
○12月前半のブログ句会入賞発表。
俳句
晴れ
○ブログ句会、12月前半入賞発表準備。
○花冠2月号の編集を信之先生が済ませてくれた。あとは、後記のみ。今月は、版下がたくさんある。
○11月無欠詠賞をまだ送っていないので、送らなければならない。
○昨夜は、礼状に添える俳句はがきを書いた。普段練習をしないこともしないのだが、字配りが難しい。
冬鵙
高橋正子
落葉ふる空の青さのどこまでも
夕寒き街のはずれに花屋の燈
朝市の柚子あるところが灯るなり
門土をうっすら窪ませ亥の子石
亥の子の子らまた坂道を上の家へ
落葉踏み階踏みてわが家の燈
ユトリロの絵に似て雨の花梨の実
純白の苺の花も十二月
冬鵙の囃すは水照る向こう岸
冬鶺鴒せきれいほどの影を連れ
冬鵙の囃すは水照る向こう岸
冬鶺鴒せきれいほどの影を連れ
芒原風得てそよぎ茫々と
彫り跡のような漣冬日燦
冬日燦姉さんかぶりをして歩く
冬雲の浮かべば南の空濁る
純白の苺の花も十二月
雨に暮れる小住宅に花梨の実
ユトリロの絵に似て雨の花梨の実
一冬燈残し花屋の閉店す
夕寒き街のはずれに花屋の燈
一冬燈残したままの朝の花屋
冬はじめでびらカレーをこんがりと
落葉踏み階踏みてわが家の燈
植えられてパンジー苗のすぐそよぎ
パンジー苗どれも一花をつけており
室内の壁の白さに室の花
柚子刻み柚子の香つんと立ちにけり
朝市の柚子あるところが灯るなり
朝市に時雨あやしく降り来たり
上手より家を巡りて亥の子の子ら
門土をうっすら窪ませ亥の子石
亥の子の子らまた坂道を上の家へ
金桶の水澄めるまで菜を洗い
洗われてなおほうれん草の深みどり
落葉ふる空の青さのどこまでも
俳句
冬鵙の囃すは水照る向こう岸
冬鶺鴒せきれいほどの影を連れ
芒原風得てそよぎ茫々と
彫り跡のような漣冬日燦
冬日燦姉さんかぶりをして歩く
冬雲の浮かべば南の空濁る
晴れときどき曇り
○花冠2月号編集。巻頭抄、選後に、正子の俳句日記、正子作品10句。
○越前さんが花冠に入会を希望される。越前さんをご存知の方も少なくなったかもしれない。
○俳句四季から、『花の歳時記』(4800円)が贈呈された、のうぜんの花の句とエッセイが掲載されている。当時の方では、退会や逝去されたかたもいて、30名のうち残るのは、信之、正子以外には7名の方ののうぜんの花の句が掲載されている。それにしても、人の世の移り変わりの激しいこと。
○妹たちにヘイチンロウの飲茶セットを送る。冷凍で届けてくれる。