12月25日(火)


クリスマス光しずかに朝の空   正子
赤絵小皿正月食器に買い加え   正子
ひとつ梅の祝箸をば買いにけり  正子
屠蘇散と注連飾りありひとふくろ 正子
羽子板に乗りし亥年の猪贈る   正子
一刀彫のいのしし金泥目と鼻に  正子

一刀彫の猪がわが家に本棚にある。吉備津神社の名がある。亥年生まれの句美子に妹のあさ子が贈ったものらしい。吉備津神社には実家の祖先が祀られていることもあって、しばしば行くようだ。

世界文学全集100冊。古書店も見向きもしない。いずれ処分しようと、奥の間からついに玄関に出して積んだが、先日5歳の孫が来て、妙に興味を示して、一冊とって中を見ようとしている。で、捨てるわけにはいかないな、と思いなおす。年末になったが、片付かない家になる。
 

12月24日(月)


夕方、急に冷える。ところが、夜10時頃になると、それほどの冷えは感じなかった。これは明日あたたかいということかも。

冷気急クリスマスイブの灯が青し   正子
歳末の冷蔵庫にあり柚子十個     正子
今わが家シクラメンのみ薄くれない  正子

12月23日(日)


玄関のシクラメンに斜めに灯    正子
からし蓮根悪童なりしらに食わす  正子

正月の買い物に横浜そごうへ。
カレンダー、注連飾り、額縁、鳩居堂の葉書、ゲーム、お菓子など。
アップルパイを作る。

12月22日(土)冬至


◯ネット短信No.378号発信。来年度会費の納入依頼等。

◯冬至。柚子湯の柚子は、妹よりのもの。
◯蜜柑高騰。林檎が安いので、ひと箱9個入り500円のサンフジを買う。これが美味しい。

◯土曜で仕事が休みなので、パソコンの仕事をする。じっくり腰を据えないとパソコンの仕事ができない。
◯「角川俳句」に来年より花冠の広告。年鑑と奇数月。これは、「俳句界」の12か月分。
来年1月号より12月号まで角川俳句と俳句四季を購読。

◯年賀状用の俳句
朝寒し木彫の猪の目を低く    信之
猪の一刀彫に年新た       正子
猪に出逢いしを詠み登山家たり  正子
故郷の発信猪が柿を採り     正子

12月16日(日)


柚子・南天・山茶花ありぬ一つ庭/正子

●孫のクリスマスプレゼントを買いに、ランドマークタワーのレゴショップに行く。
息子と孫が車で迎えに来て、信之先生も出掛ける。早く着きすぎ開店前だったので、山下公園通りや桜木町あたりをドライブしてくれる。久しぶりのこの界隈だ。孫に停泊している氷川丸を教える。あれは、煙突ってなに?とか、あれはどうして動かないのか、など言ってくる。
レゴのポリスステーションを買った。タワーのなかの鮨屋で昼食。孫の好物は、鮨と蕎麦だという。お子さまメニューでなくても食べれるよと。水を出されたが、お茶をと。こういうところは息子とあきれるほどそっくり。
帰宅して、一服。息子のギターの調律用のハーモニカがでてきたので、テーブルの上においていたら、孫が、興味を示し音をだしている。吹き方をちょっと教えると、「かえるのうた」が吹けるかと聞く。それで、ひらがなで、譜を書いて、渡すと、初めの「どれみふぁみれど」まで吹けるようになって、そのあともとぎれとぎれに練習している。ハーモニカをもって帰るから、ちょうどいい袋がないかという。ホビーラの余り切れで縫った小袋があったので、ぴったり。喜んで持って帰る。

我が家に来て孫のひとつ楽しみは、身長を計ること。柱に、測った日と高さを書いたテープを張り付けているが、今回は、117センチ。数も100まで数えれる。玄関に積んである世界文学全集を見て、数えてみようと数える。ちょうど100。驚く。なんで本がたくさんあるのと聞く。
一年ぶりに着たので、世界がずいぶん広くなっている。「じゃ、お正月ね、。」と言って帰る。そして思い出して、あともどりし、あと何日したらお正月なのときいてくる。「20にちだよ。」

11月17日(土)


晴れ。小春日和。
自由な投句箱のコメントが溜まっていたが、ようやく今日までのところを済ませた。
添削教室。どういう訳が若い人らしい句がたくさん投句されている。こちらの添削はまだ。
子ども俳句の掲示板も高橋君たち兄弟が投句してくれているが、こちらもまだ。
コメントができない間もみなさんが変わらず投句していて、ネットが動いていることに驚いている。

休んでいるのを心配して電話をくださる元花冠会員の方もいて、応援に感謝している。こんなことはよその結社ではありえないことなのではないだろうか。自分で自分を叱咤激励して続けているようなものなので、ありがたい。

10月17日(水)

★林檎手に送られ来しが赤ほのと  正子
送り届けられた林檎を手にして、胸の内までがぽっと明るく灯されたような、「赤ほのと」のあたたかさです。新鮮な季節の実りをいただく喜び、送り手への感謝の気持ちが感じとれます。 (藤田洋子)

○今日の俳句
真珠筏浸し秋の海澄めり/藤田洋子
「浸し」が秋海の澄んだ水をよく感じさせてくれる。秋海の澄んだ水に浸され殻を育てている真珠は、美しく輝く珠となることであろう。(高橋正子)

●夕べは知らぬ間に熟睡。それもラジオで上手な眠り方の放送を聞いていて、と思う。冬は掛け布団を足すよりも、綿毛布など敷くとよい。羽毛蒲団は肌に直に。羽毛というより、鳥の羽にくるまれて・・のほうが面白そう。
月例ネット句会のコメントを貼り付ける。

ふっと紫苑のことが思い浮かんだ。家の庭先などに結構あったのだが、こちらでは、鎌倉の東慶寺でしかみ見ていない。そういえば、前に座ったことのある東慶寺のお茶席がある。申し込めば3千円ぐらいで参加できる。名残りのお茶などいいだろうなあと。

○孔雀草(くじゃくそう)

[孔雀草/横浜日吉本町]

★開ききり咲き重なって孔雀草/高橋正子
 
 孔雀草(くじゃくそう、学名:Aster hybridus 英名:Frost aster)は、キク科シオン属の多年草。Aster : シオン属、hybridus : 雑種の、Aster(アスター)は、ギリシャ語の「aster(星)」から。花のつき方のようすに由来。北アメリカ原産で、わが国には昭和30年代に導入された。花壇や切り花によく用いられている。よく分枝して株立ちし、高さは40~120センチになる。葉は披針形から倒披針形で互生し、7月から9月ごろ、白色から淡紫色の花をいっぱい咲かす。別名で孔雀アスター、キダチコンギク(木立紺菊とも呼ばれます。9月5日、11月23日の誕生花(孔雀草)。花言葉は 「いつも愉快、ひとめぼれ」。似ている花は、都忘れ、紫苑、紺菊、関東嫁菜。

◇生活する花たち「十月桜・白ほととぎす・野葡萄」(横浜・東慶寺)

10月16日(火)

★色ようやく見えてくれない菊蕾   正子
 垣根や畑の隅に乱れ咲くものをはじめ、菊作りに栽培された豊麗な大輪の花など、その種類は数千、色も形もさまざまだが、ようやく菊のつぼみがふふみて紅色の菊が咲く予感を感じさせてくれる。楽しみな時期です。(小口泰與)

○今日の俳句
★直立の日矢や藁塚一列に/小口泰與
朝早くだろう。山里などでは日が高く昇り、日矢は真上近くから差し込んでくる。それを「直立の日矢」といった。その日矢が一列に並ぶ藁塚に差し、山里は神々しいまでの朝だ。(高橋正子)

●曇り。10月月例ネット句会、信之先生の選がもらえたので、最終入賞発表。
元希の七五三のお祝。七五三の写真は写真館で撮ったのをもってきてくれた。
今年の「つがる」のりんごジュースが販売になった。さっぱりと美味しい。元、句美子、妹に送る。

○零余子(むかご)

[零余子/横浜日吉本町]           [零余子/ネットより]

むかご(零余子,珠芽[1])とは植物の栄養繁殖器官のひとつ。主として地上部に生じるものをいい、葉腋や花序に形成され、離脱後に新たな植物体となる。葉が肉質となることにより形成される鱗芽と、茎が肥大化して形成された肉芽とに分けられ、前者はオニユリなど、後者はヤマノイモ科などに見られる。両者の働きは似ているが、形態的には大きく異なり、前者は小さな球根のような形、後者は芋の形になる。いずれにせよ根茎の形になる。ヤマノイモなどで栽培に利用される。
食材として単に「むかご」と呼ぶ場合、一般にはヤマノイモ・ナガイモなど山芋類のむかごを指す。灰色で球形から楕円形、表面に少数の突起があり、葉腋につく。塩ゆでする、煎る、米と一緒に炊き込むなどの調理法がある。また零余子飯(むかごめし)は晩秋・生活の季語である。

◇生活する花たち「十月桜・白ほととぎす・野葡萄」(横浜・東慶寺)

10月15日(月)

  横浜北八朔・梨園
★梨の実に白雲の空広がれる   正子
梨は春に白い桐か雲のように見える白い花を咲かせ、秋に結実します。今頃果樹園には、秋空の下、二十世紀、長十郎、豊水、幸水など、濃淡いろいろな大きな果実が実っている頃でしょう。季節の移り変わりと、実りの豊かさを実感させられる伸びやかな詠みが素敵です。(河野啓一)

○今日の俳句
苅田広き明日香村なる棚田かな/河野啓一
奈良、明日香村も稲刈りがほとんど済んで刈田が広がっている。棚田のある村に古代より繋いできた人々のゆかしい暮らしが見える。(高橋正子)

●10月月例ネット句会入賞発表。不完全なまま発表。これまでは一度もなかったこと。
夕べ、急にフラフラな感じになって、とにかく蒲団に入ってN響を聞きながら休む。今朝は、何事もなかったようにすっかり回復。銅賞、入選句を残し、入賞句の選とコメントを書く。

○烏瓜

[烏瓜の実/横浜日吉本町]      [烏瓜の花/ネットより]

◇生活する花たち「十月桜・白ほととぎす・野葡萄」(横浜・東慶寺)

10月14日(日)

★秋宵宮星に声あぐ子の行列  正子
秋宵宮の祭りは全国の神社で行われる祭りで、神楽の奉納など神社によって違いはあるようです。法被を着た子供たちも行列をになって参加、夜空の星を見上げて、美しい星に声をあげている。都市部の宵宮でなく祭りの提灯の灯と小さな街灯しかない美しい星空の見える山間部の宵宮を想像しました。(古田敬二)

○今日の俳句
ひそと鳴る秋播き種はポケットに/古田敬二
秋播きの種をポケットに入れて、これから畑に出かけるのか。「ひそと鳴る」には、種の小ささもあるが、その音を一人聴きとめた作者の種への愛おしみがある。軽やかながら味わいがある句。(高橋正子)

●曇り。今朝地面が濡れていた。夕べ雨が降ったようだ。去年は14日に置炬燵を用意。
月例10月ネット句会。

○力芝(チカラシバ)

[力芝/横浜・横浜市港北区松の川緑道] [力芝/横浜・四季の森公園]

★力芝ひかりまみれの昼下がり/高橋正子
★畦道の力づよさに力芝/高橋正子
★理科教師力芝をまず教え/高橋正子

 チカラシバ(力芝、学名:Pennisetum alopecuroides)は、単子葉植物イネ科チカラシバ属の多年草。道端によく見かける雑草のひとつで、ブラシのような穂が特徴的である。地下茎はごく短く、大きな株を作る、根元から多数の葉を出す。葉は細長く、根元から立ち上がる。葉はやや丸まる。花茎は夏以降に出て、真っすぐに立つ。花軸は枝分かれせず、先端近くの軸に多数の針状の毛に包まれた小穂がつく。小穂は最初は軸から斜め上に向けて出るが、果実が熟するにつれて軸から大きい角度をもつようになり、つまり開出して、全体としてビン洗いのブラシや、試験管洗いのような姿になる。果実が熟してしまうと、果実は小穂の柄の部分から外れるので、あとには軸だけが残る。小穂は短い軸の先に一つだけつく。小穂の基部の軸から針状の毛が多数伸びる。小穂は披針形で長さ7mmほど、二つの小花を含むが、一つ目は果実をつけず、雄花となることも多い。第一護頴はほとんど退化、第二護頴は小穂の長さの半分。果実は先端の毛と共に外れ、これが引っ掛かりとなって大型動物の毛皮に引っ掛かるようになっている。いわゆるひっつき虫で、毛糸などの目の粗い衣服によく引っ掛かる。果実の先端から潜り込むようにして引っ掛かることが多い。
 日本、朝鮮半島、中国からフィリピン、マレー半島からインドまで分布する。日本国内では北海道南西部以南のほとんど全土で見られる。道端にはえる雑草で、大きな株になる。非常にしっかりした草で、引き抜くにも刈り取るにもやっかいである。和名の「力芝」もひきちぎるのに力がいることに由来する。穂から多数の毛が伸びてブラシ状になるものとしては、他にエノコログサ類があるが、たいていは穂の先がたれる。また、他にも穂に多数の毛や芒を出すものはあるが、このようなブラシ状のものはあまりない。

◇生活する花たち「十月桜・白ほととぎす・野葡萄」(横浜・東慶寺)