10月22日(火)


雨。

秋時雨折り畳み傘をちょっと差す  正子
秋時雨即位の礼の高御座      正子
秋時雨したたかに温帯低気圧    正子
インド美女秋の時雨に出でゆけり  正子

「即位礼正殿の儀」が行われる。一連の儀式で見られる奈良時代から伝わる高御座などがテレビで放映され「色」「配色」を実物の映像を通して見ることができた。儀式で着られる装束は、一人では着れないこと。そのため、着付けに衣文方がいると知った。外国へは、194か国に招待状を出したそうだ。

一昨日ビジネス英会話を聞いていたら、「tradirional」を「伝統の、普通の」、と講師の先生が訳された。普通の」という訳は、目からうろこであった。この「普通の」の訳は間違いではないと思う。「伝統」の意味を改めてよく考えなければ、いけないと思った。「traditional」をそのまま「伝統」と思ってはいけないのだ。

だから、俳句の伝統と言う場合、これをいったいどう考えればいいのだろうか。金子兜太亡くなって、1年半を過ぎ、兜太についても、兜太というより、「革新」について、革新とは、どういうことかについて、意見も出始めた。「俳句四季11月号」の鈴木六林男の特集記事の中に於いてだ。革新が華やかで、中心であってよいのかということを思う。革新がマスコミを喜ばせたことは事実だろう。マスコミの力の増大にともなって、革新が華やかな力をもったのだろうと思う。

10月21日(月)


曇り。

●デイリー句会の秀句とそのコメントが5日分まる。添削すべきかどうか、考えているうちに日が過ぎる。私はは、有季定型で俳句を作るが、一番難しいのは、季語。季語の勉強が足りないせいでもあるが、季語になると言えば、なんでも季語になる。死語のような昔の季語を持ち出されても(今使う理由は何だろうと思うが。花冠の俳句は、現代語で詠むを指標としてあげているのだが)非常にやっかい。季語の問題が出ると急所を突かれた感じがする。俳句と接するのが億劫になる。

破調や句またがり、リズムの問題は、説明がほぼ可能に思える。これは、詩の本質の問題だから。

●循環器のクリニックを変えて今日で4週間。クリニックには20分歩いて行く。先週、金曜日にふらついたことを話すと、そういうこともある、無理をしないように、とだけ言われた。脈が128/分打ったりすることがある。それで、一つ薬が増えた。

クリニックがくれた説明書を読むと、年配者は、急に血圧が180/120ぐらいになることがあるらしいが、慌てて救急病院にいかないこと。2,3日それが続けば、医師に相談、とある。コルステロールは薬が効いて素晴らしくよい値ですと。高血圧、コルステルール、少々食事に気を付けても改善しない。生活習慣病というけれど、原因は複数で、それが絡んで、自分では治しようがないと、あきらめている。

新発見。血圧はずっと低い血圧が続くようにするのではなく、高い血圧が続かないようにすることを目標としている。私は、ずっと低い血圧が続くようにするのだと思っていた。

10月20日(日)


晴れ。久しぶりの太陽にベランダに出ると、竜胆が一気に開花。この秋二度目の花。

 多摩川
台風の洪水跡を夜の電車     正子
鉄橋の秋灯にじむ夜の電車    正子

●「棒針編みの模様編み練習キット」が届く。来年3月まで、毎月20日頃届く。フランス式の編み方でこれまで、やって来た方法と変わりないので、まず安心。今回の練習項目は、ボーダー、縦じま、鹿の子編の模様。色変え。糸の色は、からし、オフホワイト、臙脂。編みやすい糸だが、メーカーはわからない。

役に立ったのは?とじ針の糸の通し方、②糸の後始末は、裏側の同色の糸のところで、上または下の目の糸の半分を割って5目ほど通すこと。③作り目を一段と数えること、④作り目をするときは、編む幅の4倍の長さを残して最初の目を作ること。どれも、基本の「き」。しかし、説明書を読むのも一つの読解力と思い知る。読み飛ばしと思い込みて、糸をほどきやりなおすこと数回。10センチ×10センチの4枚を作る。あとで、つなぎ合わせて、何かを作る。

セーターやベストなどよく編んで、見かけは上手くできたように見えるが、自分自身すっきりしない気持ちでいた。これで、気持ちもすっきり、迷うことなく、編める。

一案を思いついて(特許が取れるかもしれないと..)、キットについている棒針に5センチ間隔でマジックで印をつけた。これは、便利。物差しを持ち出さなくても、糸の長さが測れる、編ながらにして編幅がすぐわかる。

10月18日(金)


曇り。冷え込む。11月の気温らしい。

●もらったコーヒーのゲイシャ。水を測り、時間を計り、慎重に淹れる。ペーパーフィルターで入れたが、いつもなら、淹れているとふわっと膨らむのだが、膨らまない。粉がもう少し粗い方がいいのでは、と思った。味は、酸味がやや強い感じ。昨日淹れたときと、また違う味。冷めてもおいしいが、今日のは、気に障らない味。上等かどうかよくわからないが、貴重な(生産量の5~7%)珈琲を味わった経験は、貴重ということかも。

●信之全句集。あまり乗り気がしなくて、捗らない。300句と編集者は言ったけど、200句でいいのではと思う。
しかし、とにかく、仕事を進める。

●だれも、私に先はあるだろうが、未来があるとは思っていない。年を取ると誰も相手にしなくなる。これが快い。ひろびろとしている。一人未来を目論むのも面白い。

10月17日(木)


曇り。

農業祭青いレモンを片隅に      正子
春菊の育ちしばかりを抜きて売り   正子
   「ゲイシャ」
珈琲に香り立たせて秋深む      正子

●家を出て、UR内の道路を15分ほどまっすぐ歩く。綱島街道のバイバスに突き当り、ベンツの販売会社の横を通り過ぎ、さらに直進。綱島郵便局に行き当たる。そこより引き返す。時間にして50分。URの敷地の草は刈られて、萩や芙蓉、木槿が咲き残る。一番風情があるのは白萩、紅萩。

●スペシャル珈琲のパナマゲイシャを職場の友人がお歳暮代わりとくれた。100g3000円を超える。差しだされて驚いた。日吉の東急でゲイシャが売り出されたよ、と情報をいれたのは私だけに非常に悪い気がしたが、せっかくの厚意、ありがたく受け取った。自分で刺した刺し子の布巾をお返しにしようかな。今できているのは、梅紋。やりかけのはキッチン柄。そうだ、それにコーヒーの俳句葉書。

●これから、日本文学で、丁寧に読むべき本はなにかと、思う。俳句は、芭蕉一人で、結構だという話もある。せいぜい子規を入れるか、とも。大雑把に、万葉集、枕草子、方丈記、徒然草、花伝書、奥の細道。

10月16日(水)


曇り。肌寒い。

過ぎてより金木犀の鋭き匂い  正子
秋深む葡萄の粒のまばらにも  正子

金木犀が今盛り。いつもより少し遅いのでは。日吉本町6丁目の西量寺の前に金木犀の垣根。気づくと、金木犀の大木があちこちにある。

生協の配達。巨峰を頼んだが、甘さが増している。房の具合がいかにも秋の終わりの姿。

10月15日(月)


曇り。

露草と蓼と畑に露を帯ぶ     正子
合唱の響きとどきぬ野分あと   正子
朝顔に露あざやかに宿りたり   正子
台風一過金木犀の匂い出す    正子

台風のあとの今朝、5丁目の丘を歩く。道が洗われてさっぱりとしている。野原の朝顔の青が鮮やか。金木犀が匂わないと思っていたが、急に匂いが流れて来た。すぐ近所に大きな木がある。

●朝いちばんに電話。広報堂というが、新聞に俳句を載せないかと。産経新聞などの広告を請け負っているらしい会社。怪しくはなさそうだが、いくらか出して載せるのだろうと、断った。こういう誘いはよくわからない。

10月14日(月)


曇り。ときどき小雨。20度。急に気温が下がる。

●10月月例ネット句会のコメントの整理など。

●昼頃、金蔵寺まで信之先生と散歩。銀木犀が盛り。この木は横浜市の名木古木に指定されている。それほどは匂わない。法要が行われていた。寒いというので、帰りに、喫茶店プチアントルメに寄り、コーヒー。チーズケーキとスイートポテト。

●金蔵寺の境内の白萩がなよなよと雨露を宿して倒れ伏している。参道には、桜の大枝折れ、そのまま葉を裏返して身をなげだして横たわっている。落葉がかたよってたまる。清少納言ならばどう思うだろうかと、いうことがふと頭をよぎった。

10月13日(日)


快晴。
台風一過の快晴。風が残る。台風19号は、近くでは被害もなく通り過ぎた。

太鼓の音空へ響かせ子供神輿  正子
子供神輿小さき街の街筋を   正子
台風の風雨の音に林檎剥く 正子

●10月月例ネット句会。
https://blog.goo.ne.jp/kakan02d

●駒林神社の本祭り。今年はまだ、金木犀の香りを嗅いでいない。昼過ぎ、駒林神社へお参りに。境内は、祭りばやしの音楽が鳴っているだけで、受付の女性が一人。氏子らしい老人が一人いただけ。台風の直後とはいえ、里祭りが年々さびしくなっている。

●注文していた折り畳みステッキが郵便で届く。台風で今日は無理かと思ったが、届いた。自立歩行ができない人は使うべからずとある。

●夕方句美子の家へ。目黒川が近いので、マンションの住人は自宅待機するように回覧が回ったとか。11年前の台風では、浸水したとのこと。15号の時の方が怖かったといっていた。鼓月の栗蒸し羊羹をもらって帰る。生地に葛が入っているようだ。

10月12日(土)


雨。台風19号接近中。

●10月月例ネット句会の準備。

●きのうは、子供たちから、台風に備えよとメールが来た。年寄り夫婦を案じたようだ。今朝、ご飯を炊き、風呂に水を張った。大きなタッパーと、ペットボトルの空いたのに水道水を貯めた。洗濯は早めに済ませ、部屋干しに。停電に備え机にラジオ、懐中電灯、蝋燭、マッチを置いた。ときどき、窓の外を見る。

●鉢植えの花を昨日玄関に避難させたが、花を上から見降ろすことになり、よく咲いていることに我ながら感心する。

●台風に備えた準備ができた。することはたくさんあがるが、手持無沙汰の感じ。信之先生を煽って句の選を進めてもらった。一応全部の句の選が済んだ。

●パソコンの仕事をしながら、「リリー・マルレーン」「さくらんぼの実るころ」を繰り返し聞いていた。台風の最中ということもあってか、ドイツ語とフランス語の響きが、妙にしみじみとしてくる。ところどころ意味がわかる程度だが、それでも原語の響きは捨てがたい。