晴れ。時々曇り。
●岩波書店から贈呈本が信之先生と私宛に届く。どなたからかと。表紙はクリムトの「裸の真実」の画。
京大の西村雅樹先生編訳の『世紀末ウイーン文化評論集』(ヘルマン・バール著)。岩波文庫として出版されたのは驚いた。ヘルマン・バールは、19世紀末の同時代の人。「日本展」の章を読みかけたが、同時代の内側からの評論は面白い。ジャポニスムの受け入れ方、ウィーンの文学者や美術家や音楽家たちに、よい意味で切り傷を付けていった様子が、面白い。蕪村の逸話など、どこで、どうなったんだろうと思うほど。蕪村が寝ていて、どうも外は月が明るいらしいと気づき、月を見てみたいものと思う。そこで、蝋燭に火をつけ、天井や屋根を焼いて、その穴から月を見ようとした。そのせいで、辺りは大火になったと。この逸話が、日本展の展覧会のカタログ説明にあったとのこと。本質的な話は、そんなことではないが、こんなことも差し挟まれて、難解なようで、面白いところもある。
謝辞に宇和川雄氏という名前があったが、愛媛大学の宇和川さんのご子息かも。
●バナナが二本食べないまま。その一本で、バナナスコーンを作る。意外とうまくできて美味しい。砂糖は、黍砂糖を使ったのが良かったのかも。プレーン生地にシナモン少々とバナナを加える。砂糖は、黍砂糖。これがバナナに合うみたい。半分は職場にもって行く。
●昨日、インフルの予防注射を打ったが、腕が腫れている。
晴れ。
冬満月目を刺す光放ちけり 正子
冬満月雲遠ざけて輝けり 正子
月差しぬ大嘗祭の空の上 正子
大嘗祭火影天皇現しむ 正子
●きのう午後6時半から行われた大嘗祭は、今日未明3時ごろに終了したとのこと。大嘗祭に首相はじめ知事など、神事を行わない人たちが700人近く出席し神事を見守っていたとのこと。
●ついに風邪をひく。
●小葱だけのおこのみやきを作る。油を多めにしいて、小さめに焼く。結構いける。
晴れ。
べったらづけ提げて電車に市帰り 正子
べったらづけ電車に匂うままなりぬ 正子
風邪をひきそうな感じがする。
●季語「浅漬け」は、「べったらづけ」を差すが、二つの違う用法を見つける。作者の誤用かどうか調べているが、難しいところだ。この句以外は、状況からみてべったらづけとして使われている。
現在浅漬けはどの家庭でも年中作られる。そのときどきの野菜によって季節が決まると言える。
浅漬けや糠手にはさむ額髪 村上鬼城
男手の浅漬の菜の大盛りに 高橋悦男
曇り。
●デロンギの暖房をつける。冬の寒さに強くなるには、11月に乾布摩擦などで肌を鍛えておくとよいらしい。
●『かえでがおか農場のいちねん』(アリス&マーティン・プロベンセン作・岸田衿子訳)と「ぐりとぐらカレンダー」をクリスマスプレゼントに注文。ぐりとぐらはねずみなので、来年の干支にぴったり。
晴れ。 満月。
こまごまと明るき花植え冬構え 正子
植えられてパンジーに土黒々と 正子
実南天まだ熟れ切らず啄まれ 正子
毛糸編む一目一目を確かにし 正子
子に編みしグレーの毛糸夫に編む 正子
冬満月頭上にありて勤務終ゆ 正子
初冬の月夜の風のやわらかし 正子
●インフルエンザの予防注射を受ける。今年は少し遅くなった。週末は冷え込むらしい。
●今日の朝日新聞。社会学者の大澤真幸氏、天皇陛下即位祝賀パレードを見られたようだ。当然お祝いの気持ちもであろうか、社会学者としての観察のためだろう。新聞での氏の意見の結論だけ書くと、「立場を超えて皇室に共感」「何となく」皇室を支持するという空気は危険だ。空気が変な方向にながれたときに、誰も責任がとれない。
これは私も感じだこと。女子学生が、初めて万歳を経験したが、戦争時代を経験したみたいで、いい経験になったと言っていた。若い子にしてそうだ。即位の儀式での一連の万歳に良くない記憶を呼び覚ました人もおられたであろう。昨日、今日のマスコミは、即位のパレードで、即位に関する一連の国事行為は終わったと念を入れ報道した。
●ずいぶん寒くなってきたが、台風の被害地は復興がままならない。
曇りのち晴れ。
●11月月例ネット句会の入賞発表を今朝する。いつもなら、前日の夜済ませるが、今朝発表。
https://blog.goo.ne.jp/kakan02d/
●「星空へ店より林檎あふれをり 橋本多佳子」
この時期、この句をいつも思い出す。女流では、杉田久女、橋本多佳子、星野立子がいいと思う。いい句は技巧がないように思う。
今朝は暖房が欲しくなった。電気ストーブとデロンギを出す。
晴れ。
●11月月例ネット句会。
https://blog.goo.ne.jp/kakan02d
(投句)
桜紅葉散りしあとには雲ゆたか 正子
椋鳥の逃げて椋の実黒かりき 正子
がまずみの赤色しずむ陽がかげり 正子
●天皇陛下即位祝賀パレード。午後3時から30分。4.6キロ。テレビで初めの5分ほどを見る。
●今朝の8時からのラジオ、バッハを聞かせてくれた。クリスマス前のいい天気の11月。なにかバッハにぴったりのように思えた。
晴れ。
良い天気で、この太陽を使わないのはもったいない。
30年の今日、ベルリンの壁が崩壊した。そのよく年の夏、フランクフルト俳句会に招かれて家族でドイツへ行った。もう、30年たったかという思いだ。はじめ、旅行計画では、ベルリンに行く予定はなかった。途中で、ノイシュバンシュタイン城を見るか、ベルリンに行くかということになり、当時10歳だった長男がベルリンに行きたいという一言と、大学生のグンデルさんとモニカさんが、ベルリンに行くべきだと言ってくれて、フランクフルトから飛行機でベルリンに行った。空港では、ピストルをもった警備員が、息子にリュックを他人に預けたり、預かったりしてはいけないと英語で注意した。ちょっと物騒な感じだった。飛行機には、家族連れや女性もほとんどいなくてビジネスマンがほとんどだった。私は、妙に不安になって、この飛行機はどこへ着くのかと近かと隣の新聞を読んでいる男性に聞いた。「テーゲル」と一言。飛行機はテーゲル空港に着陸。ブランデンブルグ門をくぐってベルリンの壁にも行った。東ドイツ側のアパートが見えた。ベルリンは、7月なのにセーターが欲しいほどの気温。高い曇り空から糸のような雨が降ってきた。傘はいらないが、とても寂しい気分になった。路上では、ポーランド人の夫婦が大声で喧嘩をし、安いピザに貧しい人たちの行列ができていた。そんな光景が今日思い出された。
晴れ。立冬。
立冬には、いつも炬燵を出していたが、炬燵のヒーターが壊れたようだ。新調すべきかどうか。ヒーターだけ注文しようか。ここに至ってまだ迷っている。
晴れ。
竜胆が枯れてしまう。根だけになるのか。
11月ネット句会の案内をしているが、立冬も近くて、冬の句秋の句両方の投句になる。