曇り。
鬼灯に青さ残りて盆の供花 正子
桃売らるかなしき色に熟れもして 正子
メロン食ぶ「長生メロン」と呼ばるるを 正子
●7月月例ネット句会の入賞発表。実際は、昨夜11時ごろ済ませた。
https://blog.goo.ne.jp/kakan02d/
正子投句
34.緑陰に水のごとくに日の斑
明るい初夏の日射しの中の緑したたる木立の陰。木陰に織りなす木漏れ日の縞が水の流れのごとくに美しい。素敵な句ですね。(小口泰與)
35.向日葵を人のごとくに風雨打つ
36.初蝉は何蝉の声短すぎ
●新暦のお盆にはいったので、スーパーにはお供えのほおずきや、桃、西瓜がたくさん。桃も西瓜も季語では秋。梅雨の豪雨を心配しているところに、ご先祖をお迎えすることになる。盆の月だって出ていない。さすがに人の都合に合わせてまだ満月はつくれてない。人工流れ星はあるようだが。
雲り。薄日が差す。
●7月月例ネット句会。
https://blog.goo.ne.jp/kakan02d
●「俳壇8月号」が昨日届いた。P187に私の5句「夏休み」が掲載される。題名について、「遠花火」になぜしなかったかと、信之先生。生活詠がお題なので、よくわからないけど、なにかを意識したかもと返事。詠みたいように詠めたので、出版社には悪いが、巧拙、評価はいまさら気にしない。
●昨日買った『菜根譚』に「拙の極意」の文がある。
「文は拙をもって進み、道は拙をもって成る。一(いつ)の拙字に無限の意味あり。桃源に犬吠え、桑間に鶏鳴くごときは、何等の淳?(じゅんぽう)ぞ。寒潭(かんたん)の月、古木の鴉(あ)に至っては、工巧の中(うち)、すなわち衰颯の気象あるを覚ゆ。」
単に拙であるのとはちがうのだろうが、俳句は拙の文学であろうと思う。「拙の奥深さ」を評価すべき。
曇りときどき小雨。
●午前、整体院へ。待合の本棚になぜか『ノルウェーの森』(上・下)がある。取り出して読む。わが家にもあるが、村上春樹は読み進みつれて退屈なので、途中で止める状態だが、暇つぶしに読む。主人公がフィッジェラルドの『グレート・ギャッツビー』を絶賛している。この『グレート・ギャッツビー』は、読んだことがないが、こちらを読みたくなった。私が学生のころ、フィッジェラルドは教授の口からも、学生仲間の口からもきいたことがなかった。ところが、今、たまたま手にする本に、フィッジェラルドがよく出てくる。中には、20世紀最高の文学とまでいう批評に会う。
●午後、お中元の手配のついでに本屋へ。本屋のカウンターで女性店員に『グレート・ギャッツビー』を検索してくださいというと、傍の50代くらいの男性店員がだまって書棚の方へ急いだ。そして、新潮社の『グレート・ギャッツビー』をあっという間にもって来てくれた。すぐさま「ありがとうございます」と言って手に持った。すぐ持って来られた不思議と、あまりにもあっけない瞬間に、しばらく本屋をうろついた。『菜根譚』(角川ソフィア)と『俳句のための基礎用語事典』(角川ソフィア)を入れて3冊を買った。後で考えれば、『菜根譚』と『俳句のための・・』は買わなくてよかった。ま、いいか。
曇り。ときどき小雨。
夏草の深き底より虫鳴けり 正子
●エアコンのクリーニングをしてもらった。カビ防止も。10120円。朝日新聞のサービスを頼んだ。
●ポーチュラカが一週間もたたないのによく伸びた。先を摘んで、プランターのあいているところにびっしり差し芽。
●イギリスのホームカウンティのサリ州のことが気になり調べる。ロンドン南西43キロ。ギズボーン生まれにカズオ・イシグロ氏がいることを知った。彼の作品を読むと、なんだか夕陽をながめているような気分になる。『遠い山なみの光』は魅力。
●ホームズの解説を読みつつ、ホームズは確かに面白いけど、ミス・マープルのほうが魅力かなと思う。次はA・クリスティを買おう。
曇り、ときどき小雨。風が強い。
●昨日は新暦の七夕。日本はそれどころでない。九州から四国、西日本、近畿、東海、関東甲信越、北陸と聞きなれい言葉の梅雨前線の停滞による集中豪雨。今まで経験したことのない雨量。ドイツの研究所は、温暖化の影響を大きく受けている国に日本をあげているそうだ。毎年繰り返される災害に、いつの、どこの災害かわからなくなってくる。
晴れ。ときどき小雨。
●病院の帰り、「ダールベルグデージー」という黄色い花を買った。日本語になおせば、「ダール丘のひなぎく」というのだろうか。でも、日本名は「唐草春菊」。葉は、ディルよりもっと繊細で、花は1センチくらいのデージー。黄色い花ばかりになった。砂地みたいなところがいいらしい。
●ブックオフでシャーロックホームズ傑作選の文庫を買った。なんどか読んだものばかりだが、近ごろ、地球の歩き方「イギリス」編の地図をよく眺めているので、ロンドンの地図がかなり細かく頭に入っている。それに旅行で行ったところの記憶も手伝って、微妙に立体的に場面が浮かび上がる。やっぱりホームズは面白い。やっぱり、留学はすべき。
●このごろ買い物をするときの自分が、今までより違っているのに気づいた。買うときの選択に正直さと深さが生まれたと。買って後悔しないし、買わなかったことにも後悔しない。ま、独りよがりの選択に納得しているということかも。
曇り。ときどき小雨。
●昨日は、球磨川が氾濫して熊本では大水害。2時間余りで、水が人の顔あたりまできたとか。球磨川のきれいな映像を見たのは、2、3週間前。異常な雨の降り方。
●今週は腰痛のため仕事は休む。疲労が限界にきているらしい。
鮎焼けば焦げしところに家の味 正子
花屋の奥緑の中の白あじさい 正子
アクリル板隔て釣銭もらう梅雨 正子
アクリル板の向こうの人の魚めき 正子
●ふうせんかずらの足元にすかし百合の苗を1本植える。
●句美子が麩まんじゅうと、若鮎の上用を粟餅を持ってきてくれる。粟餅はのし餅で、半分は冷凍に。先週は梅ジュースを電車に忘れてしょげていたので、再び持たせる。今年は1㎏余分に青梅を注文したので大丈夫。いつもの量は飲めるから。
●オバマ大統領の広島での演説をラジオ講座で聞いた。これは、夏の特別講座。演説はずいぶん詩的で洗練された感動的な文章と思ったが、「死が空から降りて来て」は、何度聞いても気にかかる。やはり、永久に唇をかんでいなきゃならないのかと。アクリル板の向こうの話か。
曇り。
●朝顔、鶏頭、ポーチュラカの苗を植える。ポーチュラカは、徒長枝を切って、差し芽にした。
●今年2度目、鮎を買う。岐阜の養殖。
曇り。
●本阿弥書店のアンソロジー「俳句の杜」に美知子だんが参加予定。2019年の見本を見た美知子さんから、序文がないと連絡あり。参加者は俳人協会の方が多く、五十音順の並びとのこと。装丁は、美知子さんの『島の春』にそっくりとのこと。
序文のことは、編集者に連絡を入れてみると話す。俳壇のアンソロジーは、2015年12月に「俳句の宙」として発刊。その後、年に2回「俳句の杜」(6月刊行)、「俳句の宙」(12月刊行)がある。
両方ともアンソロジーであるが、「杜」と「宙」ではどう違うのだろう。これも情報がない。序文がないのは、誌面構成としてどうなのか。ただの寄せ集めになりはしないか。
●起き抜けにベランダに出ると、昨日植えたルドベキアが元気で黄色い花に目が覚める。トレニアの紫と白いペンタスを寄せ植えた。あと、萱のようなものを植えたい。
昨日葉を切り込んでプランターに植えなおした金魚草は、よく水を吸って元気。脇芽が出て花をさかせるかどうかは、不明。
●ついに整体に通うことに。