9月2日(金)

葛を描く青と赤とで花を描き    正子
小雨ふる夜の家々の虫の声     正子
紫蘇の穂を鯛の刺身に載せるだけ  正子
●夜、部屋の片づけをした。使っていないベッドに腰かけ、捨てる、捨てない、捨てる、捨てないを繰り返す。24色の色鉛筆が、ほとんど使っていないままでてきた。鳩居堂の無地の葉書や、シルクスクリーンの絵入り葉書、それに仮名用の半紙も。
無地の葉書に色鉛筆で垂れている葛の花を模倣で書いた。葛の花の紫色がない。濃い赤で花を点描して上から明るめの青を点描した。遠目には葛の花の色になっている。いい匂いのする花に顔を寄せてみた記憶に従った。青と赤の別々の光が目に残り、絹のような質感が脳裏たまる。
次に葉。葛らしい葉の色が出ない。しょうがない。花がいきいきしていない。花の向く方向と、枝と花の間の空間が狭すぎる。書でも同じだ気づく。
空は白いまま残した。あとで、俳句を書き込む。寝る前に「霧はれて下山のわれに吾亦紅 正子」を書き込む。絵が散らし書きのバランスを助けてくれて、それなりの字配りになった。絵がなくても、いい具合の散らし書きをするにはどうしたらよいか、しばし、白い半紙で試行錯誤。片づけは終わらない。書を習うべきなのだが、習っては中断し、習っては中断している。もやもや感が残る。

9月1日(木)

小雨
台風の遠くありても強風予報   正子
茣蓙一枚木綿縞に似てさわやか  正子
夜食にす新さつまいもの初々し  正子
●台風11号が太平洋の東から西へまっすぐ、強い風を伴って沖縄地方を襲うらしい。珍しい進路をとっている。その後、北上するかもしれない。
●きょうから「自由な投句箱」再開。投句者5名。再開の知らせはネット上でのみ。それでも、誰も迷わず、淡々と続いている。
●会員の人数を減らすようにしたいきさつを書いたメールがある。信之先生は30名まで減らしたい意向だった。質の向上を目指すため。それには30名以上は信之正子二人で指導できないからと。今、正子がほどんと一人でやっているから半数でよい。そんなようになっている。

8月31日(水)

曇り
●生協の配達が1時間半ほど遅れて、気が気でなかった。出かけるに出かけられず。担当者が休んで配達が遅れたとのこと。
●夕方涼しかったので、ブックオフへ要らない本十数冊持って行った。主に『バカの壁』やweb進化論やネットコミュニティなどの新書。この新書は1冊5円とあった。古紙に出すには忍びないので、引き取ってくれればこしたことはない。『小さきものへ』(柳田国男著)の文庫本は家に2冊あるので一冊持って行ったが100円。古書として値打ちがあるのだっと思った。思想の値打ちというのだろうか。ちょっと考えさせられた。
●You tubeの内容は玉石混合。いいのにあたると面白い。デモクラシータイムス、哲学入門とか、クラッシック関係のもろもろなどに出会った。専門知識を生かしてそれぞれがそれぞれの内容。
大学院生らしい人が運営している「哲学入門」のライブのアーカイブを見た。京都大学の哲学の篠原先生に話を聞くライブ。聞きての方は、ほどんど話さない。聞いている。今回私が見たのは安倍元首相の銃撃事件の山上容疑者の文学的・人文学的考察と言うテーマ。7月8日の事件当時、民主主義の破壊と言う言葉が政治家やメディアから叫ばれた。それはないだろうと私思っていたがその声は消えつつある。現在はもっぱら、旧統一教会と政治家の関わりについてだ。どっちが民主主義の破壊をしているのだと思いたくもなる。山上容疑者は11月まで精神鑑定されるが、精神鑑定だけでこの事件の真相がわかるのだろうかと疑問に思っていたので、山上容疑者側に立った考察は面白かった。法は法なのだが、法では解決できない深い考察がいる事件のようだ。

8月29日(月)

曇り
●涼しい。夕べ寝ていて体が硬くなって眠れない感じだったので、布団を出しきて掛けた。いつのまにかほっこりして、今朝は10時すぎに目が覚めた。すっかり秋になっている。
●パソコンをいよいよ買い替えなくてはいけなくなる。今使っている富士通は8.1なので、サポートが来年1月10日終了する。サポートの終了は、故障への対応の終了かと思っていたら、メールもできなくなるとのこと。息子の話でhな、富士通は家庭用のパソコンは製造を止めたとのこと。DELLなら8万円位でいいのがあるとも。句美子も「今度はDELLにしようね。」とか言っている。「しようね」とは、買ってくれるつもりか。当てにしないで、DELLを探そう。

8月28日(日)

小雨
●「添削教室」の掲示板の料金の振り込みを済ませる。忘れるところだった。
●今朝は涼しく9時ごろから小雨が降り出した。9月のカレンダーに行事などの書き込みをする。8日が白露。10日が十五夜。19日が敬老の日。15日は別に「老人の日」とある。彼岸の3連休は句美子たちを呼んで句会をするかも。
●お月見用に松山の坊ちゃん団子をコープに頼んだ。この団子はお餅が少なくて食べやすい。いつだったか、ふいに元希が「お団子おいしかったよ。」と言い出した。坊ちゃん団子のことらしい。2箱注文。

8月27日(土)

曇り
●角川年鑑2023年版の結社動向の原稿をメール。結社広告を依頼。これで年鑑、広告の仕事は終わり。
●美知子さんから電話。口語俳句大賞への応募を主催者側から勧める手紙がとどいたとのこと。大いに期待できるので、是非と進める。花冠の雑誌を再発行しはじめて3冊目。手作りであるが、逆に目立つかもしれない。少し動きを感じる。雑誌を出してよかったということか。
●夕方公団を散歩。風が涼しい。

8月26日(金)

曇り
●5丁目の丘へゆく。坂道と階段をのぼるよう整形外科の先生に言われている。そうは言ってもこの暑さ、言うことを聞いてはおれないが、今日は思い切って上った。一昨年までは畑にさつま芋や大根が植えられて生き生きしていた畑が、おじいさんが亡くなった去年から草ぼうぼうになっている。丘の景色もつまらなくなった。屋敷林も切倒され、小鳥もいなくなった。どこかでオナガが鳴いているが姿が見えない。このあたりオナガが結構いる。

8月25日(木)

曇り
●今日も急に雨が降りそうな曇り空。
●昨夜は眠れず、ベートーベンの、交響曲6,7,8番をカラヤンで2回通して聞く。そのあと、7番をフルトベングラ―の指揮で2回聞く。聞いてどういうこともないが、何かをかきたてるようなベートーベンの交響曲がやけに身にしみる。
●島村正氏(「宇宙」主宰)からご自身の著書『現代俳句Ⅰ』を自筆で宛名を書いてお送りいただいている。島村正氏はこの度現代俳句協会の理事になられたとのこと。どんな理由で私にまでお送りいただいたかわからないが、拝読した。
「誓子山脈の人々」は、天狼創刊メンバー12名のなかに恩師の谷野予志先生の一句「氷ひく鋸が氷に透きとほる」があり、懐かしく思った。ここに並んでいるそうそうたる俳人たちの句は、覚えるほど読んでいる。振り返れば、私の俳句青春時代は誓子山脈の人々の句ばかり読んでいたような気がする。御礼を書かねばと思いつつ、数日経った。

8月24日(水)

曇り、夕立。
大夕立雨の流れを見てあかず  正子
大夕立水はきれいに流れたり  正子
●注文した茣蓙を取りに行こうとバス停についたとたん、大夕立。向かいの銀行で止むのを20分ほど待ったが止まず、出かけるのを止めて家に帰った。家に帰って30分もすると雨は止んで日がさした。
●コロナワクチンの予約しようとクリニックに電話。ワクチンの入荷量がわからないので、9月に入ったら再度電話するようにと指示される。
●整形外科へ。

8月23日(火)

晴れ
●朝夕はかなり涼しい。松山で家庭塾をしていたときの教え子からメールが届いた。彼女が高校3年まで教えた。二十年近く前になるから、ひと年とっているのは確か。俳句が書き添えてあった。俳句を作るのが癖になっていると書いてある。いたんぽやわらびを取りに行ったときなど、自然に俳句を作るのだと言う。
こうした隠れた俳句を作る人が結構いるのではと思う。便りに必ず2、3句書いて来る人もいる。一度は私と一緒に俳句を作った人たち。俳句がどこかで、心の支えになっているように思う。