H22花冠12月号

水澄んで
高橋正子

山の端へ星を配りて天の川
おそがけのふるさとの葡萄つめたかり
日にいちばん耀くものに菊蕾 
 駒林神社三句
おみららの囃して吹ける祭笛
祭笛獅子を寝かせる子守唄
祭笛風が運んで強弱も
大寺の銀木犀は空の香に
大寺の水あるところ水澄んで
足先がふっと蹴りたる青どんぐり
薄紅葉「天狗推参」あるやもし


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