5月26日(月)

曇り
●「馬酔木」6月号を贈呈いただいた。表紙裏に「現代の秀句」として「角川俳句年鑑2025年版」から「水音の奥より生まれ蛍の火 髙橋正子」を丹羽啓子氏の鑑賞で紹介いただいた。「馬酔木」に掲載され、ありがたく思う。以下に掲載記事を引用。俳句年鑑との膨大な俳句の中から選んで、繊細な解釈をいただいたことに感謝する。

 水音の奥より生まれ蛍の火  髙橋 正子
  空はまだ夕べの藍を湛え、草木は瑞の香を放つ。足許から夜の始まる時間、せせらぎが耳に優しい。ふわりと一粒の光が浮かび上がる。螢だ。夢のような景に身を委ねるとき、水音は自身の胸深くから響いてくるのではないだろうか。「花冠」代表。「俳句年鑑」2025年版より。(丹羽啓子)
●一日くもりで、肌寒い。気温は22度か23度くらい。

5月25日(日)

曇り

●第2回芍薬忌/信之忌ネット句会の入賞発表を午後6時にする。金銀銅賞の句へのコメントがマンネリにならないようにと思うと悩ましい。AIに出だしを書いてもらおうかと思ったり。これまで、コメントをどれくらい書いてきただろう。同じことを書かないように気を付けている。

●おととい買った新茶は静岡の川根茶。新茶とは言えお茶の味がよく出ていて、きりなく飲みたくなる。思い返すと、原発事故があって、用心して静岡のお茶は避けて知覧や八女茶にしていた。静岡茶は久しぶりに味わった。
●今日も赤ん坊の話になるが、なかなか寝ない。寝ないので句美子に夕飯を食べるように言って抱っこを交代する。おしゃぶりもはねのけてのけぞる。人の話し声はじっと聞いているようなので、「いぬさんはワンワンワン、ねこさんはニャーニャーニャー、すずめさんはチュンチュンチュン、きつねさんはコンコンコン、コンコンコン、コンコンコン、うさぎさんはピョーンピョン、たぬきさんはこんばんは、トントントン、トントントン」と思いつく言葉をつないで、ごくごく小さい声で歌う。止めると泣くので、30分歌い続けてようやく眠った。

5月24日(土)

曇り、夜小雨
献句
芍薬の一夜経ぬ間にひらきけり   正子
投句
29.忍冬の花の香りに三回忌
忍冬、和名スイカズラの、甘い芳香の漂うなか迎えられた三回忌。忍冬の花の静かな趣き、その香りの優しさに、忌日となる一と日の思いが伝わり、しみじみと偲ばれます。(藤田洋子)
はや三回忌なのかと感じます。スイカズラは甘い香りがあり、昔は砂糖代わりに用いられました。ふとした瞬間に漂う香りはそのときの記憶を鮮烈に蘇らせてくれるものです。 (多田有花)

30.桜の実熟れるころなり夫の忌は
葉桜になる頃、桜は小さな実を結ぶ。この実は間もなく土に落ちて来年の発芽を待つのである。。その時期が先生の忌日である。我が家の桜も小さな赤い実を結んでいて、生前の先生の笑顔を思い浮かべる。(吉田 晃)
信之先生の忌は、都会地では市販されている桜桃の実をさくらんぼと言っている。一重桜の実で、桜桃よりずっと小さく、紅くなり、さらに紫黒色ととなる。とっても美味しい実です。このさくらんぼを見るといろいろの思い出が蘇ってきます。(小口泰與)
28.葉桜の濃き影踏みて墓所へまで

To my husband's tomb,
walking through the dark shadows 
of cherry leaves. ― Masako

●第2回芍薬忌(信之忌)ネット句会を開催。献句一句と当季雑詠3句の句会。人数は10人。3回忌の法事と重なっているので、大変なのだが、これをこなしてこそ、と清記の通し番号を間違えないように、慎重につける。私の句はみんなの投句を整理しながら作るという、荒業をつかい、即席の句ばかりになった。

●今日は信之先生の3回忌。墓所で3回忌の法要をする。出席は長男と私の二人。今年も尼僧の方がお経をあげてくれた。去年と同じく、「緑が多くて気持ちのよいところですね。」と感心したように言われる。四季折々、何らかの花が咲いている。薔薇を中心に咲かせている墓域もあれば、桜や卯の花などの墓域もある。今日はテイカカズラが崖の法面を覆うように咲き、いい匂いをこぼしていた。これだけのテイカカズラは見たことがない。

帰りは長男が送ってくれ、留守番の句美子、友宏さんの4人でお鮨で食事。舟盛りを頼んだが、会食には見栄えがよくて豪華に見えて、ちょっと面白いのでよい。「豪華に見える」と私が言うと、友宏さんが「見えるじゃなくて、実際豪華ですよ。」と。長男は「誰が頼もうと言ったのか」と。句美子が「おかあさんよ」と。私は昨日買った「荒茶」を美味しく淹れた。それから値段を言って味の秘密をばらす。「100g2000円よ」。荒茶は好き嫌いがあるらしいが、お茶の味がよくするので、三煎ぐらい美味しく飲める。お茶の味がするお茶なのだ。100g2000円を高いと言ってはいけない。
●食後、元に印刷機が印刷できなくなっていたのを直してもらう。ドライバーが使用できないと表示されるので、1週間ばかり使えなかったのだ。なぜそうなったかわからない。「素人が直すのは無理なのか」と聞くと、「無理じゃない」と言う。
●明け方、赤ん坊が全然寝ないので眠れていないと言うので,句美子とお守りを交代。ずっと抱っこして落ち着いたので寝かせると、声がよく出ている。何かことばのような声をだしている。この時間帯に法事の支度もあったが、端折ることにした。仕方がない。

5月23日(金)

晴れ

●明日は信之先生の3回忌。仏花の束と芍薬を買って来た。花屋にいくと、ちょうど大量に芍薬が入荷したので、芍薬の花束をたくさん作っているところだった。ピンクしかないので、それにしたが、持ち帰るときはわずかに開いていたのに、夜中にはかなり開いている。気温が高いせいらしい。固かった蕾も開きかけた。お供えは、塩味饅頭と柑橘と林檎など。信之先生は八朔が好きだったし、塩味饅頭は明石の学生のお土産にもらったことがある。微妙な塩加減がいい信之先生好みの饅頭なのだ。

●朝顔の苗の植え替えと百日草の種を蒔いた。白いベゴニアを摘んでチョコレートコスモスの脇に差し芽をした。ベゴニアはすぐに根を出してくれる。今年はなぜかベランダの花がよく咲いてくれる。肥料はハイポネックスだけなのに。ミニ薔薇も地植えのように枝をのばして花を咲かせた。これを大きく育てようと欲が湧いて来た。

●赤ん坊の抱っこで夜は腰がひどく痛む。寝づらいほど。ひょっと思いついて
湿布薬を貼り、その上にホッカイロを衣類の上から貼って一晩過ごした。朝は、痛みが取れていた。なんとすばらしい。この赤ん坊、眠っている時に口元が笑うのだ。なかなか可愛いが、句美子が言うのに、笑っているのではなく、筋肉がそう動くのだとのこと。新生児や乳児の研究がよく進んでいるのを日々知るようになっている。

5月22日(水)

晴れ

●晴れてはいるが、晴れきらない。夕方洗濯物を取り入れたがカラッと乾いていない。それ以上外においても夕方の湿りが付くばかりだろうと、きょうもコインランドリーへ持って行った。乾いた衣類はランドリーで畳んですぐ仕舞えるようにして帰った。ランドリーにはいつも誰かが出入りして、結構利用者がいるのだと知る。こういう自分もだが、乾燥機の味をしめたら、断然こちらがいい。私はほどんど乾いた衣類を乾燥させているが、たった10分で済むのだ。

●晃さんから鑑賞文が送られてきているのに、落ち着いて読む時間がとれない。

●自由な投句箱の句、問題句だと思うが、それを指摘して、はっきり言うべきかどうか、躊躇する。多分、当人は私の指摘を読んでいるのかどうか。多分読んでいないのだろう。この前と今日は秀句に問題句を取り上げた。「季重なり」と「付き過ぎ」の句。秀句のコメントとしてなら読んでくれそうだ。問題句はその作者の癖になっている場合もある。どこで付いた癖なのか、つい考えてしまう。

5月21日(水)

晴れ、風が強し

●午前病院へ。薬代を払おうとすると請求額がいつもの倍なのだ。4月に薬価の改正があって、私の薬は先発薬なので値上がったようだ。それに、いつもの薬がなくてジェネリックならあるという。「どうしますか」と言うのだ。どうします?と聞かれても心臓が止まるリスクを考えれば、「はい」というしかない。病院の帰りは1キロほどを歩いて帰った。バイパス沿いの歩道わきにブラックベリーが熟れていた。初め山桑の実と思っていたのだ。

●いつも行くスーパーに隣接したパーキングに生のオレンジジュースの販売機が出来ているのに驚いた。自動販売機の中に生のオレンジがたくさん入れてある。コインをいれるとオレンジをその場で絞って提供してくれるようになっている。1杯350円。
この自販機一つにしても、このところの物価上昇や米が店頭で品薄なのは、社会がはっきりと変わってきたのだ思わざると得ない。ウクライナの戦争が長引いてパンやケーキの値段はたしかに以前の物価感覚に比べれば倍になっている。戦争が社会を変えているのか、それともほかのなにが変えているのか。

5月20日(火)

晴れ
●今日はいい天気だったが、コインランドリーへまた行った。午前中まで干した洗濯物を乾燥機で乾かしたのだ。午後は布団を干したいのでそうした。子のコインランドリー、これからはなくてはならないものになりそう。
●「自由な投句箱」の5月16日から20日までの★印と秀句を選んでコメントをかいた。投句を読んでいると、文法的にどうしても不自然な句、間違いと言っていい句が出て来る。何十年も作っていて、なぜこんな間違いをするのかいつも思うのだが、よくわからない。これは文語文法に限ったことではなく、口語文法でも間違っている。日常的にちゃんと話しているのに、俳句では間違える。俳句が短いからだろうと思うが、なにか根本的に誤解していることがあるのかもしれないと思うこともある。

5月19日(月)

曇り
●ハート内科の受診日だったが、赤ん坊を病院に連れて行くので、キャンセルして水曜日に替えてもらった。連れて行くのは句美子だが、付き添いということ。赤ん坊にとっては、はじめての病院なのだが、私の行っているクリニックの斜め向かいなのだ。病気というほどの病気ではないが、飲み薬だの、軟膏だのいろいろもらった。気になることはお医者に診てもらったほうがいい。病院は小児科らしく感染予防のための待合室や授乳やおむつ替えなどため部屋もある。部屋には英語でいろんな動物の絵や名前が貼ってあったり、楽しめるようにしている。
●コインランドリーをきのうから使っている。ほぼ乾いた洗濯物をもっていっているので、ガス乾燥機で10分で終わる。からっと、ふんわり乾いて100円で済むのだ。

5月13日(火)

晴れ
ひんやりしている。5月月例ネット句会の入賞発表。おわびの文章を何か所かに書いた。おわびは正直に書けば、なんていうことはない。みんなもそうかと理解してくれている。そそっかしい先生だと思われているだろうが、それも愛嬌だろう。間違いなんて、大したことないのだ。

●洋子さんの『俳句の杜2025』の原稿の100句の順番と、俳歴、エッセーにすこし補足させてもらった。今日で私の役目は終わり。夜電話して原稿の修正や補足について細かく話した。

5月12日(月)

●予定では、今日月例ネット句会の入賞発表をしなければいけなのにできなかった。あきらめて明日の発表とした。

●都筑図書館に正午ごろパソコンを持って出かけた。インターネットを使うためだが、初めてなので、様子がよくわからない。館員に聞くと、余計な説明はしないと言う風に思えた。「パソコンのことはご自分でなさってください。」と言う。

そうではなくて、電源はどこか、どの席で使えるのか、費用はいるのかを聞きたかったのだが、なにを思い違いをされたのだろう。気分を悪くして、パソコンをデスクに置いたまま、文庫本を書架から四、五冊持ってきて読むことにした。すると隣に男性が来て、どさどさとパソコンを開いた。電子工学〇〇という本を手にしている。どうするのか様子を見ていた。それでその人を真似ていろいろやった。結局5時の閉館までパソコンで仕事ができて、まあよかった。ウィンドウズ95が出た時、パソコンは、「見様見真似で覚える伝統文化だ」という人もいたくらいだ。いちいち分厚い説明書なんて読んでいれないから。