4月30日(水)

晴れ

●家族の写真の整理。未整理の写真がたまっている。嫌になっては中断し、思い直しはまた始めるので、なかなか進まないが、全く進まないわけではない。

●『リルケ詩集』(富士英郎訳/新潮社)の裏表紙に「生の不安を繊細な神経のふうるえをもって歌った二十世紀前半ドイツ最大の詩人リルケの詩から特にリルケ的特徴の著しい物を選んだ。」と書いてある。「生の不安を繊細な神経のふるえともって歌った」と言う箇所、抒情詩人なら、リルケに限らないのではと思う。

リルケを遠ざけて来た一因に気づいた、権威に傷つき、権威を恐れていたためだろうと思う。権威あるひとは、大方亡くなったし、自分の生きて来た時間より、死ぬまでの時間の方が短いようなので、自分の面白いと思うように読めばよいのではと思うようになった。それからすれば、リルケの詩が深いのは、確かだが、私には、リルケは面白い事を言う人だと思える。彼の1922年から1926年までの詩を読むと、彼は面白い人だわかる。「オルフォイスへのソネット」を成したあとのしっとりと落ち着いて、明るく洗練された詩は、俳人の軽みの俳句に通じるものを感じている。リルケの詩を俳句的に読めばどうなるか、試してみるつもりだ。

4月29日(火)昭和の日

晴れ

●『俳壇年鑑2025年版』が届き、「諸家自選2200句」に花冠から5名の句が掲載された。2200句は一人一句なので、2200名の俳人の句である。速はやく言えば、日本の俳人の数である。多いのか少ないのかわからないが、俳句の歴史の長さと俳句の拡がりを考えると妥当な数だとAIは分析している。
花冠の5名の句
灯火親し夫亡きあとの夜々の書は  髙橋正子
冬銀河ピアノの音色の軽くなる   髙橋句美子
水弾く真赤なトマトを丸かじり   高橋秀之
茅花流し青き田水をきらめかす   柳原美知子
月の島へ帰る自転車最終便     吉田 晃

他の俳句作品と一味違うと言ってくれる人が数人いたことは、喜ぶべきことだろう。
By the lamplight,
I read night after  night 
since my husband's  passing.
            ― Masako

4月27日(日)

晴れ

●近所の薔薇が咲き始めている。ここ3丁目は花好きが多いので、近所を歩くだけで、いろんな花が楽しめる。時には、通りがかりに挨拶すると、薔薇や水仙を切ってくれることもある。そのお返しは、「花冠」だったり、直売所の野菜だったり、そのときのなり行きで。今年も近所の薔薇を楽しみしている。

今日は、朝顔の種を蒔くスペースを確保した。春菊が柔らかく育っているのを抜いて、その後に蒔くことにした。

4月26日(土)

曇り、一時雨
ひと雨のあとの小さき春夕焼け  正子
柿若葉みどり次第に深まりぬ   正子
つつじ垣昭和の日々もかくありき 正子

●一日中曇っている感じだったが、夕方、一雨あった。そのあとうすい夕焼けが見られた。

●全く落ち着かない。goo がブログとメールを廃止するのが理由。「gooメールを使ってる人なんていないよ」、らしい。

●お昼は炊き込みご飯。しばらく炊き込みご飯を作っていなかったが、美味しくできた。具はごく平凡。鶏もも肉、ごぼう、人参、少し厚めの揚げ。昆布10センチほどを入れて炊飯。醤油は米一合につき、大匙1,みりん小さじ1。

お昼を食べながら、そう言えば、ラーメンを長く食べていないのに気づいた。ひとり暮らしになって、ラーメンは全然食べていない。一人前では多すぎるせいもあるからなのだ。今夜はラーメンにするからと言い、菊水の札幌ラーメンの醤油味を買ってきて作った。もやし、なると、焼き豚、刻み葱をトッピングしたが、肝心のメンマを忘れた。好きなラーメンは、ひとりは豚骨、ひとりは家系ラーメンが良いらしい。私はラーメンというより、中華そばがいい。

after spring's rain shower,
 pail clored small sky
fading with the setting sun.
             ― Masako

     I was nervous all day because of the Goo blog service ending. I had to think about various scenarios that might occur when transitioning to another blog platform. Now, I'm living with my newborn grandchild, part of my daughter's family.
     Ich war den ganzen Tag nervös wegen der Einstellung des Goo-Blog-Dienstes. Ich musste über verschiedene Szenarien nachdenken, die beim Übergang zu einer anderen Blog-Plattform auftreten könnten. Jetzt lebe ich mit meinem neugeborenen Enkelkind, das Teil der Familie meiner Tochter ist.

4月24日(木)

晴れ

●今日は、信之先生の月命日。柏餅とベランダに咲いている撫子やスイートピーを全部剪って供えた。きょうはお墓には行けなかった。

●某総合俳誌から8月号の原稿依頼。最近はずっと、原稿依頼はメールで来る。メールだけである。原稿の送付も締め切り当日になってメールで送信することが多くなった。締め切り日、当日に送るというのは本当にいい。

●4月に生まれた赤ん坊に鯉のぼりを買ってあげよう、と言うことになった。こういう場合信之先生が生きていたら、まっさきに買いに出かけるだろうにと思った。

ネットで探して注文しようかと言う案も出たが、来年マシなのを買って、今年は小さいので済まそう、ということにした。それで赤ちゃん用品店へ私が買いに出かけた。あんぱんまんの絵が付いているのを買った。買って帰って泣いている赤ん坊にさらさらと鯉のぼりの音をさせると、泣き止んでおとなしくなった。しばらくはおとなしくしてそれから寝入った。

私の子どものころは、鯉のぼりは和紙だった。ごわごわと音がして、畳まれると大きな目玉がおもしろかった。朝夕の上げ下ろしや、雨模様にときの取り込みは、大変な様子だった。降ろされた鯉のぼりの口から潜ってお腹へ入り込んだりしたのは、弟か妹か、だれだったか。庭に鯉のぼりが建っている季節はほんとうによかった。現在和紙の鯉のぼりを作っているところがあるのかどうか。数十年前に日本で1軒だけあると聞いたことがある。

和紙の鯉のぼりを現在作っているところがあるのを知った。岐阜の美濃和紙で作る小原屋商店や広島県の大竹市でも手描きの和紙鯉のぼりを製作している工房があるとのこと。高いと思うが、買うかどうかは別にして、断然和紙がいい。

   Today, I went to buy a carp streamer for my grandson, who was born on April 1st this year. He is now a 24-day-old baby boy. When I returned home with the carp streamer, he was crying in his mother's arms. I waved the carp streamer so he could listen to the rustling sounds of it. He was listening to the sounds and became quiet. His father took a photo of him with the carp streamer, and soon after, he fell asleep.
In my childhood, there was a carp streamer made from Japanese paper by a craftsman. It made the sound of rustling paper, "gowa-gowa." When it was folded, its large eye was very impressive. However, when it looked likely to rain, we had to quickly take down the carp streamers.

Heute habe ich einen Karpfen-Windsack für meinen Enkel gekauft, der am 1. April dieses Jahres geboren wurde. Er ist jetzt ein 24 Tage alter Junge. Als ich mit dem Karpfen-Windsack nach Hause kam, weinte er in den Armen seiner Mutter. Ich schwenkte den Karpfen-Windsack, damit er die raschelnden Geräusche hören konnte. Er hörte aufmerksam zu und beruhigte sich. Sein Vater machte ein Foto von ihm mit dem Karpfen-Windsack, und kurz darauf schlief er ein.
In meiner Kindheit gab es einen Karpfen-Windsack aus japanischem Papier, der von einem Handwerker hergestellt wurde. Er machte das Rascheln eines Papiers, „gowa-gowa“. Wenn er gefaltet war, war sein großes Auge sehr beeindruckend. Aber wenn es so aussah, als würde es regnen, mussten wir die Karpfen-Windsäcke schnell abnehmen.
 

4月23日(水)

雨、夜あがる

●ネット環境が変わって困っていたが、ネットが繋がる場所を確保したので、未明から「自由な投句箱」のコメントや添削などを書き込む。外に出てみると、未明の風はまだまだ寒い。

●家事をしながら、リルケの「呼吸」の詩を思い浮かべていた。私の考えをそっくりと思ったが、よく考えると、リルケの考えの裏側がそっくり私の考えだと気づいた。リルケは「呼吸は詩」だと言っている。私は「詩は呼吸」だと思っている。「逆もまた真なり」と思いたいが、どうだろう。
命題 : (P \Rightarrow Q ) Pを呼吸→Qは詩
逆:( Q \Rightarrow P )   Qを詩 →Pは呼吸

●夕食は、句美子がお鮨をたのんでくれた。アプリで頼んだようだが、いつものお鮨屋さんが配達してくれた。お澄ましを作って、りんごを剥くだけで済んだ。

●頂いた「六花亭」の白樺羊羹を食べた。白樺羊羹は見るのも食べるのも初めて。白樺の幹の皮を模した紙が巻かれて、糸が付いていて、糸で切りながら食べるようになっている。味は本来の正真正銘の羊羹。句美子は本当の羊羹の味は知らないという。松山のうずずみ羊羹も、虎屋の羊羹も普通の羊羹というには特別すぎる。

4月22日(火)

晴れ、時々曇り、風強し
みどり児にはや葉桜の陰生まれ 正子
みどり児の頬がぶっくり夏近し 正子
九条葱刻めば四月の浅みどり  正子

●晴れて風が強い。午後、赤ん坊は、両親と一緒に生後一か月検診に出かけた。ゴールデンウィークに差し掛かるので、生後3週間目の検診ということらしい。体重が順調に増えているかどうかが大事なことらしい。大いに太っているので安心とのこと。

●みんなが出かけた間に、洗濯と掃除、布団干し、ベランダの花の世話など。腰痛や脚の痺れは、使い過ぎが原因なので、少し控えめと思いつつ、普通に働く。朝顔の種をどこに蒔こうか、思案中。
●夜、中・高の同級生の朋子さんから俳句3句がメールで送られてきた。愛犬が亡くなった俳句がある。老衰のようだ。

4月21日(月)

晴れ

●10本ばかりあるスイートピーがよく咲きはじめ、オレンジ色のも咲いた。咲いているだけ剪って仏前に供えた。

●晃さんから、「私とリズム」の訂正原稿を受け取る。冒頭部分を書き加えてもらった。愛媛の先生方の秀句の原稿を受け取る。

●午前ハート内科、午後腰痛と脚に痺れのために整形外科へ。レントゲンを撮ったが、単に使い過ぎによる痛みとのこと。痺れは筋肉が圧迫されたせいとか。これはよくわからないが。飲み薬を飲むかと言われたが断り、ロキソニンテープだけ処方してもらった。