晴れ
●花を買ってきた。菊の花に、スターチスとカーネーションが入っていた。カーネーションは全く人工の花らしい。花粉が飛んでいるのか昨日から目がかゆい。
●英訳俳句の本を変形サイズにしたので、印刷が上手くいかない。B5サイズの横を24mm短くして、230mm×177,8mm。このサイズは変えたくない。
●『ドイツの詩を読む』(野村修著)にゲオルゲの詩「死んだといわれる苑にきて・・」があって、この詩には、ドイツ語では、普通大文字で書かれる名詞が小文字で書かれている。また、パウル・ツェランという詩人は「死のフーガ」で句読点をすべて省略している。それで意味が分かるので、問題なしと。また、詩では韻律を整えるために、アクセントを持たない語尾のeが省略されることがよくあるとか、また、語尾を変えてしまうとか。
イギリスやアメリカの詩人で、句読点の省略を実行した人を知らない。英語では文頭と固有名詞が大文字になるが、これも小文字にした人がいるのか、どうか。ドイツ語の名詞を小文字で書くことは英語俳句で文頭を大文字書かない場合もあることにも、なにかしら似ている。
●『ぼくのドイツ文学講義』も『ドイツの詩を読む』も、借りたくて借りた本ではなく、目当ての本がなかったので、借りたのだけなのに、思いがけず教わることがあった。2冊の本とも『ファウスト』の第二部について云々と書いてある。『ドイツ語の詩・・』の本には、辞書で調べなさい、と書いてあるので、ドイツ語の辞書を取り出す羽目になった。
雨、風強し
●朝起きると本ぶりの雨。春の嵐。昨日夕方の散歩の帰りに6時ごろだったか、ぽつぽつ雨が落ちてきた。寝る前に洗濯物をベランダに干したが、しっとり濡れている。脱水機にかけて、部屋に干した。
●Quillbot とCopilot を使っているが、Qillbot のgrammar checker はまだしも、Copilotは眉つばものの気がする。
昨夜は自分の英訳俳句50句をQuillbotで文法チェックをした。難しいのは句読点。Quillbotがフィットさせたとおりの句読点でプリントアウトして考えることにした。俳句の切字部分と、「文とは何か」が少々哲学的問題。英語俳句自体がまだ成長段階と言えなくもない。その点、自由度があるのかもしれない。
イラストは、小学生ときの俳句の13句だけに入れてはどうかと、思い着く。苦肉の策から思いついたことなどだが、イラストはすべてモノクロにし、余白をとって、少し思索的にするのが、いいのではと思う。
●『ドイツの詩を読む』(野村修著)を読み始める。ドイツ語の詩と日本語の訳詩が載っている。最初は、ゲーテの「望楼守リンコイスの歌」、二つ目「いちょうの葉」。注はドイツ語の詩についての注で丁寧で目からうろこの教えがあって、ありがたく思う。ドイツ語の詩と訳詩と並べあるので、意義が深いと思う。
「いちょう」は、ginkgo とドイツ語でも英語でも書かれるが、この詩では、「Gingo」。私は「gingo」といつからか、覚えていた。いちょうは東洋からのものらしい。以前フランクフルトの公園で、いちょうの葉をひろった。つい拾いたくなるのが紅葉やいちょうなのだが、一緒にいたワルツォクさんが、いちょうの葉をひろった私に、「ゲーテが・・」と言ったのを思い出した。この詩のことだったのだろうかと思う。
曇りのち晴れ
●夕方パンを買いに出ると、桜が散り始めていた。接骨木の花、海棠の花が咲く。欅が若葉になる。金蔵寺の裏山も新緑が目立ち始める。鶯が二羽、こちらと向こうで鳴く。縄張りがあるのだろう。歩いていて高田東の町に迷い込んでしまったが、階段を上るとすぐもとの道に出た。どこからかシャボン玉が飛んできた。
●英訳の俳句のイラストをつける。
●自由な投句箱は花冠の会員だけなので、当然現代仮名遣いの俳句が投句されてくるはずなのに、何年花冠の会員なのかと思うが、歴史的仮名遣いの句を平気で投句してくる。新しい人まで、急に歴史的仮名遣いになる。それで、注意を書き込む。
歴史的仮名遣いで俳句を作りたいなら、花冠ではなく、ほかにいくらでもある。句集を出すときはお好きにと言っている。
曇り
柏餅みどりの柏がよく匂い 正子
お供にすがすがしくも柏餅 正子
太陽より花を剪りとるチューリップ 正子
●月遅れで飾っていたお雛様をしまう。しまおうと箱を持ち上げると重い。血の気が引きそうになった。雛人形と入れ替えに、五月人形の金太郎を飾る。部屋が一度に夏向きになった。金太郎の人形ケースのガラスが割れていたので、ケースは捨てる。初夏を思わせる雰囲気に、お供えに柏餅を買ってきた。柏の葉のいい匂いがする。
●夕方句美子が来たので、お供の残りの柏餅を二人で食べる。今年初めての柏餅。ちょうどいい甘さ。
●1周忌の法事の食事の相談する。町田の小田急のレストランにすることに、ほぼ決める。元に聞いてそれでよければ予約を入れてもらう。その前に法事の次第を具体的にお寺に聞かないといけないので、これは私の仕事。
●句美子に英訳俳句を見せると、年末には、あまり乗り気でなかったように思ったが、今回は違っていた。多分年末のときは、英語俳句は初めて読んだのかもしれない。本の大きさをゆったりしたサイズにし、イラストを入れたので、断然子どもの本らしくなった。職場のネイティヴなみに英語が話せる人に見せる、とまでいう。出版のきっかけと目的は伏せておくが、ただ出版すればいいという単純なことで目下一生懸命なのだ。。
●桜が散ったらすぐ葉桜、すぐ夏。この冬一人用の炬燵を買ったが、一番役にたって、よき相棒となっている。簡単に動かせるし、椅子に座って使えるので、気づくと炬燵に足を入れてしっかり眠っていることがある。夜は冷えるので、まだまだ一人用炬燵は必須。
曇り
●ムスカリの花が四色そろって咲く。白、空色、青、群青。ローズマリーの柔らかい葉が育ったので、秀先を摘んでジャガイモとソーセージの簡単料理。
●午後2時から金蔵寺境内で花祭りのコンサートに出かけた。港北仏教会主催。参道の桜も満開。僧侶の般若心経の読経のあと本堂でコンサート。「愛の挨拶」、パッヘルベルの「カノン」「チャルダーシュ」、唱歌春の歌メドレーなど。コンサートの間もお参りの人が、お構いなく鉦を鳴らので、これは、これで面白い。本堂にあがらず、境内で聞いた。半分野外コンサートの感じ。
●Qillbot とGrammaly の存在を知る。無料版で十分足りそうだ。使うにはそれ相応の英語力がいるようだ。
●『コレラの時代の・・』を思い出すと、これはリアリズム。人生そのまま。老人とは、つまり人生そのもの。マルケスが58歳ぐらいの時の本。女性は若い時は親に、年取ってからは子供の意見によって、思うようにならない。人生残り少なくなり、夫も死んだ72歳のフェルミーナ・ダーサは意思を通すため、娘と喧嘩して二―オーリンズへおっぱらい、意思を通した。「自分の好きなように生きる。」と言いのける。 全くそうだわ。読後、「壮大な愛の物語」と言う人もいるが、「愛というのは暖かい感情」に過ぎないのだと思えた。
曇り
花冷えに辛夷は早も若葉して 正子
花冷えに花は白さを増しにけり 正子
桜咲く山に響けり子らの声 正子
●きのうより、冷え込んでいる。花冷え。桜は満開のところもあれば、三分のところも。めずらしい鳥が止まっているが、空が白く曇って鳥の色がよくわからない。農家の庭に、新緑の辛夷と八分咲きの桜。
●ドメイン一つを5月7日で解約する手続きを今日した。某ドメインはなかなかもらえないのだが、だれも利用しようとするものがいないのに、費用がかかるので解約。
●信之先生の納骨と一周忌の法事の準備をしなくてはいけない。食事はどうしようかと、町田のレストランを探す。小田急町田店の9Fの麦星by満点星のレトロ洋食店にしようかと思いつく。ホームページを調べて検討。
●句美子の子ども俳句の英訳の前書きが意外とスムースにできた。AIで英文をチェックした。英文についてAIの説明があったが、英文には問題ないようで、well done 。heart-felt な文だという。言いたいことがはっきりしているとも。けっこう査定をやってくれる。
A5では、余白がとれないので、サイズは177.8mm×230mmにする。本文は90㎏のマット紙。表紙はマーメイドの水色。まず、80冊印刷。白黒のカットを探す。俳画の場合と同じ方法で、カットを入れてみたら、うまく入った。
●『ぼくのドイツ文学講義』(池内 紀著・岩波新書)を読む。『ドイツの人々』リヒテンベルクの話が面白い。
●午後はテネシーワルツとか、綾戸智恵とかのジャズばかり聞いた。
曇り
●金蔵寺の桜は満開のようだが、いつものように明るさが足りない。やたら幹や枝が黒く目立つ。覆いかぶさるように花を咲かせるのが、いつもなのに、それほどでもない。5丁目の丘の公園の桜は三分から五分咲き。
●句美子の子ども俳句を、A5の横書きの本の体裁にして印刷してみた。A5では、小さいので、大きさは変えなければいけない。画が欲しい。最低でもイラストは欲しい。
それよりも翻訳。大体13シラブルを中心に訳している。5-7-5の運ぶ日本語の音の重さが、英語なら13~14シラブルになると私は計算している。これを機械で計測したいのだが、音響研究所とかでないと機械がないのだろう。
第1にシラブルをどうするか。第2にこれまで英語俳句ではシラブルの関係で冠詞やbe動詞を省略してきている。be動詞は理に適うが、冠詞の省略は、ニュアンスが違ってくるので問題。第3に行数。これらは、英語俳句の基本の問題なので、成功例を作るしかないだろう。
●『コレラの時代の愛』(ガルシア=マルケス)を昨日と今日でベートーベンを聞きながら読んだ。500ページだが、長編の感じが全然しなかった。たまたま「皇帝」と、田園と、7番とパソコンで流していたので、そのまま聞きながら読んだだけなのだが、この本にピッタリの音楽。感想は書くには、精神が疲れすぎている。ベートーベンのような本と言っておく。、
『コレラ』を『コロナ』と置き換えて、世紀末の時代を今に置き替えても成り立つ。電信技術、タイプライラ―がめずらしい時代。電信技術はITに、タイプライターはキーボードにちょうど平行移動している感じだ。変わらないのは「愛は愛である」こと。
曇り、のち雨
●夕方は冷える。少し残ったミンチで肉みそを作ったのがあるので、風呂吹き大根を作って載せて食べる。春の夕方の寒さに風呂吹き大根が美味しいと知る。今日は月遅れの雛祭りで、お雛様はまだ飾っている。明日から少しずつしまう。
●沖縄に津波警報、宮古島、八重山地方、沖縄本島地方、台湾が震源。M7.5 午前9時。
●起きてすぐ、いなりずしの具を炊く。今日はコープの配達で稲荷揚げが届くので届いたらすぐ作って稲荷ずし好きの晴美さんと、お菓子をくれた五十嵐さんに届ける。
●都筑図書館で市立図書館の図書カードを作ってもらう。『コレラの時代の愛』など借りる。本文が502ページあるが、155ページまで読んだ。小説はほとんど読む気がしないし、長編小説は、最後まで読もうという気すらないが、、これは退屈しない。フルネームで出て来る何人もの登場人物の耳慣れない名前も、一度も間違えず、頭に入る。退屈させない表現が魅力と思える。
晴れ
●『手袋の色』「貝がら」の50句を訳し終える。本に編集してから、訳を再度検討することにし、とりあえず、本の形に落とす。
●晃さんから電話。アンソロジーの原稿が揃ったので、原稿を本阿弥書店に送るとのこと。発行所に20冊いただくことにした。この中から会員に送る。
●朝7時過ぎ、水筒にコーヒーを入れて五丁目の丘へ。横浜は今日、桜の開花宣言。丘にある小さい花の桜はどの木も満開だが、大方の桜は三分咲き。欅が芽吹き始め、接骨木にはまだ青いが蕾。花梨や桃の花が咲く。
鯛ヶ崎公園の森を通って帰ろうとすると小学生の男の子が一人いる。「どうしたの」と聞くと、「火曜日はプレイパークがあるのできた」と言う。プレイパークは十時からなので、誰も来そうにない。朝早いので森の中に子供ひとりは危ない感じ。(私が危ない人と思われかねない世の中なのだが。)
「何年生?」と聞くと「一年生」という。「じゃ、じゃんけんしよう。」と言って、男の子とじゃんけんで遊んだ。いろんなじゃんけんを教えてくれた。小さい子も工夫して遊んでいるのに驚いた。
この辺りは松の木がないのに、松ぼっくりに小枝を付けたものを手にずっと持っている。シバグチ公園で拾った松かさをボンドで小枝につけたという。シバグチ公園は初めて聞く名前。スマホを出して、「シバグチ公園」と話しかけてみて、というとすぐ出てきた。喜んで説明してくれた。松林があり、潮干狩りでき、マテ貝がたくさんいるときと、あさりがたくさんいるときがあると言う。京浜急行で八景島の方に行くのだと教えてくれた。広場に落ちている枯枝を小さく折りながら、一山ほど一緒に集めた。プレイパークで焚火をしてお湯をわかしたり、スープを作ったりするからお兄さんにあげるとか。広場の巣箱に小鳥が入ったと教えてもくれた。野外の遊びが好きな子のようだ。そのうち男の子の祖母が来たので少し話して帰った。学童保育に行くが嫌いな子だと苦笑いをしていた。
男の子が教えてくれた場所は、横浜の「海の公園」だった。
夜明け雨、のち晴れ
四月馬鹿わすれな草は空色に 正子
窓ぎわに目覚め明るき四月馬鹿 正子
ことばより音がたのしい四月馬鹿 正子
●ベランダでレタスを摘んでいたら、突然大きな音。ベランダに大きな鳥がいたようで、大きい羽音をさせて飛び立った。残像にオレンジが混じったような羽のいろ。色から言えば小綬鶏かもと思う。近所には植木に巣箱をかけている家もある。わが家のあたりから5丁目の丘には野鳥が多いことに気づいた。歩くと、初めての鳥に出会うこともある。
●里山ガーデンフェスタが開催されている。去年は春が無くて秋だけだった。チューリップが見ごろかもしれない。最近のチューリップは色も形も驚くほど新しい。6日には、金蔵寺の境内で花祭りコンサートがある。弦とピアノのようだが、境内にピアノを置く?そういえば、ずっと前、川崎の影向寺の境内で宮沢明子のピアノ演奏会があるのをポスターで知ったことがある。影向寺は信之先生と歩いて行ったが境内が高くていいお寺だった。
●グレングールドのモーツアルトソナタ集を聞く。