晴れ
●賞品の俳句葉書きを書く。墨を久しぶりに摺る。筆ペンより筆のほうが、やはり書き味がよい。
信之先生のは、「冬晴れの今日一日を大切に 信之」の句を自筆の蕪の絵にしたためたのを鳥の子はがきにカラーコピー。出来はかなり良い。フチなし。
句美子の子供の時に割り箸で書いた葉書きをカラーコピーする。よくわからなくて、フチありになったが、フチ無しのほうがよかったが、今回はこれで。」
●「櫟」の夏目たかしさんの第一句集『かたつぶり』が角川書店より送られてくる。八幡浜市出身の東大医学部出身の方で、1948年生まれ、東大附属病院、東京逓信病院勤務後、退職。逓信病院の名誉院長の履歴。
以下15句、好きな句を挙げる。
『かたつぶり』(夏目たかし著/角川書店・櫟)
豆まきやふと数へをり母の歳
五月来るバドミントンの羽根を手に
雪降るや学位審査の熱を帯び
亀戸天神
下町の甘きにほひや梅祭
腕時計はづし正月くつろげり
山形
羽黒山目指して登る冬の蝶
白衣干す看護師寮の朝桜
妹が母に似てきし賀状読む
遠景の残雪を見て回診す
母と敷くこたつ布団の縦と横
伊方原子力発電所
厳寒や原子炉近く母住めり
八幡浜港
出航が花火を止めし港町
八月や皆貧しくて我生まる
立石寺
千段を登り句碑読む秋すがし
四国山霊場
母の句碑やうやう見つけ年暮るる
晴れ
●そごうの鳩居堂と紀伊国屋書店へ。月例ネット句会の賞品用の葉書と、月例ネット句会最優秀句と、次点句2句への賞品。
●レース編みの本『パリのクロッシェレースドイリー』(福島明子著・成文堂新光社)を買った。アンティークレースの写真と編み方図。どこがどう違うのかよくわからないが、レースらしく洗練された印象。ネット編みがテーマの最初の作品を10段ほど編んでみた。10段でも端正な感じ。年末これ以上レースを編んでいるわけにもいかず、10段で止める。
晴れ。
●月例ネット句会の金賞の最優秀句の選出が終わる。13名参加で、美知子さんの4月の句が選ばれた。
●月例ネット句会の賞品の俳句はがきを準備をする。今日は賞品を入れる封筒の準備と、書く俳句を決める。葉書きが足りないので、明日そごうの鳩居堂へ行くことに。
●ハート内科へ。薬を微調整してくれる。血圧が変動しすぎるらしい。薬の調整が難しいとも言われる。
●ダウンロードした編み図で、レースを編む。直径10cmぐらい。レース糸40番のマンセルを初めて使ったが、理想的。糸の柔らかさ、艶、繊細さ。レース編みは十代のころ始めたが、理想の糸を手に入れたのは60年も経ってのこと。ダウンロードした編み図は、モチーフの大きさなので、やっぱり、レース編みの本を買おうと思う。本屋を数件見て、一冊見つけている。
晴れ
●今朝は窓の結露がひどい。タオルでふき取る。
●2週間ほど前だったか、某氏が「黒田杏子さん事件はどうなったの?」と聞いてきたので、思い出した。その話は興味なさそうだったのに気にはしていたのだ。その「事件」ついて、今朝ネットで見ると、角川は「俳句」12月号に謝罪文を載せたとあった。「不快な思いをさせたこと」へのお詫び。穏便に収めたようで、真意はわからないが、一度出た言葉は消せない、髙橋氏の「配慮を欠いた」と言う言葉、「N氏の先生」ということから、結果すべてが分かってしまった。「馬鹿な女」と言ったのは本当で、「N氏の先生」が問題の性質を裏付けている。
晴れ時々曇り
●合同句集発送の挨拶状を2種類印刷。会員用と贈呈者用。
●センター北の100均ショップで、発送用の封筒など買ったが、角6号の封筒はあるときはたくさんあるが、今日はないので、違う店を探すことに。おなじビルにあるユザワヤでマンセルのレース糸40番を買った。この糸、普通の糸の倍くらいの値段。編み図はネットからダウンロードした。若いころはよく編んだレース編みが手元に一枚もない。ドイリーが2枚欲しいので、暇を見つけて小さいものを編むことにして用意。
曇り。
●昼間の気温が23℃らしい。昨日夜は小雨が降りながらも暖かくなっていた。横浜までブルーラインで。今日は暑そうなので薄着で出かけたが、暑いので、上着を抜いて腕まくり。半袖の人も、肩丸出しの人も。
●月例ネット句会の今年の最優秀句をみんなで選んでもらうため、選をお願いしている。
●栄太郎さんから電話。合同句集はいつできるかと。23日夕方発行所に届くことになっている。24日、綱島郵便局から送っても、近くの人で、最速で25日。「たのしみにお待ちください。」と外面では言っているものの、内心は
「たのしみに待つ」という明るい余裕はない。ナーバスきりもなし。
本の出来上がりは、一か八か、凶か吉か、打ってみなければわからない。美知子さんが、すぐに編集者として雇ってもらえるんじゃない?と言ってくれたが。出版社では本文の編集と表紙の装丁などは、別の専門家がする。うちの場合は、何から何まで一人。その分好きなようにできはするが、なんせ、素人。
小雨。
●ネット短信No.404を発信。令和6年度花冠会費の納入の件。夜またネット短信No.405を発信。月例ネット句会2023年最優秀作品の選出依頼。
●合同句集の発送準備。宛名印刷。スマートレターで送るので、購入。
●午後、歯医者、整形外科の病院のハシゴ。そのままバスで東急まで。おいしいパンを買おうと探したが、ダークチェリーのデニッシュがあれば迷いなくそれにするが、結局サンドウィッチ用のライムギパンにした。帰ってすぐ、自家栽培のレタスで卵サンド。具と味が良く馴染んでいる。
晴れ
●合同句集は印刷中だが、表紙の仕上がりが気になってしょうがない。問題は色。ネット上で色を決めるので、出たところ勝負。昼前、お歳暮など送る用事で外出。丸善で『特殊印刷』という本を立ち読みしたが、箔押しも特殊印刷らしい。この本自体題名が青の箔押し。金ぴかすぎるので、心配になってきた。箔も安物、上物があるのか、印刷方法が違うのか。
●ダイニングに来客があってもいいように、少しきれいにしようと思い、テーブルの上の雑多なものを取り払った。年をとると、脚が悪くて畳に座れない人がでてくる。若い人はまともに畳に座れなくてごぞごぞする。畳の部屋は日当たりよくて、目下仏間になっているので、お参りの時ぐらいは座ってもらう。
●ふたご座流星群、見ようと思っていたが、忘れてしまう。昨日明け方、まだ暗かったので、空を見た。15分ぐらい空に目を慣らすと北東あたりに星が飛ぶ軌跡が見える感じがする。あくまでも感じだが、すうっと星の色が見える。
晴れ
炬燵つけ早暁の一書少し読む 正子
柚子の呼気ビニール袋に露しとど 正子
冬菊の白に日が過ぐこと速し 正子
●合同句集の校正、昼をすぎ、3時をすぎ、4時近くなって、初校が終わる。ネットで初校を送る。原稿に空ページを入れるのを忘れていた。アナログ思考としか言いようがない。機械の身になってみろ、なのだが。いつ校正ゲラがとどくかとパソコンの前を離れられない。
幸い、5時前、再校正のゲラが届いて校正。空ページを入れたので、無事校了。印刷に回る。
●「俳壇」1月号(花冠広告入り)が届く。正月号なので、句が華やかではある。今年から二十四節気を載せる予定なのか、1月号のグラビアページは「立春」。立春は2月に入ってからの感覚なので、ちょっと違和感があって手持ちの『にっぽんの七十二候』で調べると、二十四節気「立春」から始まる。
旧暦では立春が始まりと考えられ、立春は「正月節」「歳首月」ともいうらしい。寒さのピークはここまでということ。違和感は新暦に慣れ過ぎたためか。
生活は旧暦でするのがいいような気がする。
小雨
●深夜2時、合同句集『泉』を入稿。編集に長くかかったので、いざ入稿で、手放すとなると、「いやいや、待て待て」の心情が働く。だが、これ以上延ばすことはできず、入稿作業をネット上で進め、作業完了。表紙の次と、裏表紙の前にいれる遊び紙の色の決定色が思いつかない。「水」を指定したが、今朝になってひらめいて「白茶」に変更のメールを送った。これで落ち着いた。
表紙、裏表紙はペルーラのホワイトに青の箔、遊び紙は白茶。本扉が青と黒の文字。中扉が黒。信之先生の百句の題が「芽吹く木へ」の黒。この一連のイメージで落着。しずかに、しずかに、考えて、「感覚に正直になれ」、これは自分の格言。
●夕方合同句集のゲラが電子ブックで届く。「表紙、本扉、目次、序にかえて、内扉」の5つのファイル全部差替え。両面印刷を指示していながら、空ページを入れてなかった。表紙は、デザインのやり直し。箔押しは追加料金がかかったが、ここに来て変更は無理。記念号だから奮発しよう。
考えてみれば、この5ファイルを丁寧に作業する時間がなかった。それがもろに出た。発行遅延を頭にいれ、なんとかして、表紙のデザインをよくしなくてはいけない。本屋で表紙デザインの本を買っておくべきだった。夜中、なんとか、表紙ができた。残りは明日午前中。午後5時までに初校を送ることにする。