晴。
鯉のぼり夜は平らかに垂れさがり 正子
菖蒲あおあお四年生へ送る荷に 正子
薔薇挿して水のかがやくガラス瓶 正子
●気温は15度ぐらい。ミニミニバラがあふれるように咲いた。棘があるのが難点。ベランダにはこのミニミニ薔薇で十分と思うほど満足させてくれる。今年はアブラムシが来ないので大助かり。アブラムシが来ないのは初めてのことではないか。小さい青虫を2匹取っただけ。
●明日は稲荷ずしと巻きずしを作ることにして粗方準備した。巻きずしはごぼうを入れて田舎巻きにしようと思う。そら豆のシーズンなのでそら豆をなにかに。
●シューマンの「献呈」は、詩人リュッケルトの詩に曲を付けたものと知った。にわかにリュッケルトに興味を持って、ネットにWidmung(献呈)の歌詞があったので、日本語訳を頼りに読んで、そのあと訳を外して読んで見ると、そのドイツ語、私にも理解できる。韻もたしかに踏んでいる。
●"Widmung"
Du meine Seele, du mein Herz,
du meine Wonn', o du mein Schmerz,
du meine Welt, in der ich lebe,
mein Himmel du, darein ich schwebe,
o du mein Grab, in das hinab
ich ewig meinen Kummer gab!
Du bist die Ruh, du bist der Frieden,
du bist vom Himmel mir beschieden.
Daß du mich liebst, macht mich mir wert,
dein Blick hat mich vor mir verklärt,
Du hebst mich liebend über mich,
mein guter Geist, mein bess'res Ich!
曇、ときどき小雨
●久しぶりに「俳句添削教室」に投句があった。長らく投句がないので、「Timber Room (元俳句添削教室)」と名前を変えて、正子用に使おうとしていたところだった。夕方、投句者から電話があって、いろいろ説明した。
くもり、ときどき晴れ。
●松野苑子さんから第3句集『遠き船』(角川書店2022年4月発行)が送られて来る。角川賞受賞作者の句集。370句。
●『ウィーン愛憎』を、読み終わる。この本は読んだことがあると、思い出した。筆者の妻が病気で、2階に住むアメリカ人家族が騒がしいので注意に行った。わかりましたと言ったものの、いっこう騒ぎを止めない。翌日玄関前に、花束とお詫びの手紙があったと言う話を覚えていた。実は息子の誕生日だったのでということだった。
『ウィーン愛憎』は筆者がウィーン大学に留学していたときに遭遇した出来事を文明批評的に書いている。すでに、半世近く前の話で2度も3度も読む話ではない。なのに、「ウィーン」に魅かれて手にした自分をどう見ればいいのだろう。
この本が書かれたころの出来事を思い出した。
ウィーン大学から若いヴィレ先生が東大に来ておられ、愛媛大学に集中講義に来られた。ちょうどそのおり市民会館でコンサートがあり、ヴィレ先生と、信之先生と、私でコンサートに行った。コンサートが終わり、外に出た私はさっさと二人より先を歩いた。ヴィレ先生が慌てて追っかけて来て、私にコートを着せてくれた。そのあとを、信之先生が、オーッと言いながら、慌てて来た。ウィーンでは、夫は妻にコートを着せるのが、今も礼儀と見える。ヴィレ先生はウィーン流を守ったのか、それとも、ウィーンの礼儀や習慣をドイツ語教師の信之先生に教えてくれたのか。帰宅して、信之先生は、「そんなことできるか」と嘯いていた。今も、落ち着かない感覚が肩のあたりに残っている。
小雨、曇、のち晴れ
山越えに音さらさらと竹の秋 正子
無患子の実が転がって若葉して 正子
しゃがの花ラグビー場を取り巻きて 正子
●湿気が多くて梅雨の走りのような天気。うすい長袖で過ごす。
●『昭和史下』を読み切っていないのだが、日吉地区センターに返却に行く。
中身が外れかけているので、それを司書に言うと、丁寧に対応してくれた。
書架を一回りして『ウィーン愛憎ーヨーロッパ精神との格闘』(中島義道著/中公新書)を借りて帰った。『ウィーン〇〇』の本は、家にも何冊があるような気がしたし、この本も前に読んだような気がしたが借りた。一つには、著者が私と同学年というのもあって、若い日、ウィーンをどう感じていたのか興味深く思ってのこと。
外国の精神との向きあいには、人間の細胞までちがっているのではないかという恐ろしい格闘もある一方、無いものにたいしての憧れの親和的気分も大いにある。「半分恐れ、半分憧れる」のが、私時代の感覚。3分の1ほど読んだ。
●地区センターは、松の川緑道が始まる手前にある。行きは電車で行ったが、帰りは、緑道を通り、丘を越えて帰った。しばらく緑道を通っていなかったので、すっかり変わっていた。シャガがきらきらと咲き、ムラサキナノハナが茎をよく延ばし、黄色いなにかの花が咲き、流れは草に覆われていた。夏草になる一歩手前のところ。丘の孟宗竹の藪は竹の秋を迎え、筍が2本突き出ていた。坂道には無患子の実が転がっていた。無患子の木はどこかと探すと、藪の端に若葉が伸びて空を透かして聳えていた。薄着で出かけたのだが、帰ったらすぐシャワーを浴びようなどと思う暑さだった。
晴
●天気は良くない予報だったのに、晴れている。
●買った苺ひと箱、忘れて傷みかけていた。もったいない。助かった苺をジャムに。小さいカップに入るほど出来た。二人分なら十分。2、3回食べれる。
●花冠7月号の雑詠の投句者あり。
晴
●朝5時起床。信之先生に朝食と昼食の弁当を置いて、6時に家を出て大森貝塚方面へ用事で。目黒線で大岡山下車、大井町線で大井町下車、JR京浜東北線で大森駅下車。そこからバスで。東京の南ということらしい。坂の起伏が大きい。ここも住めば都になのだろう。中ぐらいのマンションがたくさんある。横浜とは違う空気感。これが東京なのかと。
曇
●「俳壇年鑑2022年版」に花冠同人が9名掲載される。そのことをしらせるために、掲載された同人に電話。近況も伺う。洋子さんのご主人が1月に急逝されたの、信じがたい。12月には、お孫さんの誕生、娘さんの家の新築。忙しいながらもルンルンではなかったのか。どう考えても洋子さんに相応しくない状況が生まれてしまっている。
●久しぶりに句美子が来る。タカノのアップルケーキを持ってきてくれた。生地にシナモンと洋酒が効いている。だからどっしりと重量がある。
曇り
●英単語を語彙力をあげようと「パス単」を買って来て、覚えようとしている。今、途中まできて休んいるのだが、どのくらい力がついたか、付いてないのか気になって、英検の過去問の1番だけを数回分やってみた。クイズのような感じで、8割半から9割正解。多分、語彙力がほんの少し上がっているのだろうと、嬉しくなった。
晴れ
茎立の菜花匂うや吾と蜂に 正子
薔薇茂る緑の蕾つんつんと 正子
●ベランダのパンジーが終わりそう。上の方を刈り取る。かがむと一緒に植えた葉牡丹の菜の花がよく匂う。菜の花の匂いは、これぞ春の匂いと思っていた子どものころの匂い。
●今日は5時半からのリハビリ。日が永くなったので、20分のリハビリが終わってもまだまだ明るい。帰りURの広場を抜けるとたんぽぽの絮があちこちに、菫がうまごやしに埋もれて、アカツメ草があって、若葉がそよいで、夕方が気持ちよい。家に帰るのがもったいない。柵に凭れて、スマホでYou Tubeのクラッシクのピアノ曲を聞いた。グリュンフェルトのなんとか、と言うかるい曲。
●「俳壇年鑑2022年」が届く。花冠から9名が俳人として掲載されている。花冠からは、今年5名を推薦した。著名俳人350名は、掲載基準がよくわからないが、多分、上(師)からの繋がり、つまり師系のよさ。師系のよさと言ってもわかりにくいが、感覚で捉えると。
曇、夜雨。
●肌寒い。小雨の日が続く。
●昨日買った布で、ペンケースとスマホケースを作った。ミシンも大丈夫、手順もほぼ狂いなく。布は綿ではなかったのでほつれやすかったが、それでも大丈夫。一番ダメだったのは、自分の目。モノクロの小さいタンターンチェックの柄がちらちらする。よく見るために近づけるとなお見えにくい。気づいて離して見ると針目が見えた。完全に遠視と乱視。