曇り
●金蔵寺の参道と境内の桜が咲きはじめたので、信之先生を誘って花見にでかけた。お中日でお参りの人も多かった。
祖母らしき人がお詣りの仕方を教えていたが柏手を打っていたので、ほんとうに仰天した。柏手を打つ家族は一家族や二家族ではなかったから、これからは、お寺でも柏手を打つようになるのだろう。
●彼岸の中日。チューリップが咲き初め、パンジーはプランターを溢れるほど咲いている。ミニミニ薔薇は茂り始めた。子どものころおはぎの入った重箱を提げてお寺にお使いに行ったことを思い出した。
お寺の奥さんがおはぎを供えて空になった重箱に手作りのあられを入れて返してくれた。このあられは甘くておいしいが、お釈迦さんの鼻くそだというので、呼び方がいやだなと思っていた。正月のお供え餅を乾燥させ、あられにして炒って甘い味にして配ってくれていた。村にお寺が三つあったが、大黒さんはみんな上品で優しく、子どもにも清貧という暮らしぶりが目に映った。
晴のち曇り
山菫小さきものに値札立て 正子
山菫揃いの値札立てられし 正子
チューリップ白がまず咲き丈低し 正子
●今朝、音楽の泉でドボルザークの弦楽セレナードを聞いた。音楽記号のことで初耳な話があった。p〈ピアノ〉、pp(ピアニシモ)は、ドボルザークにあっては、弱い音小さい音ではなくて、いつくしむように弾く記号とのこと。記号で別な話、繰り返し記号は、同じくを繰り返すことではない。これを聞くと、私が音楽として教えてもらったことはなんだったのかと。俳句ならば、どんなに教えてもらったのだろうかと。
●句美子がおはぎを手作りして持ってきてくれる。持ってきたのを見ると道明寺粉で作っている。椿の葉で挟んであれば椿餅と言えそうだが、白いおはぎ。黄な粉を振ってという。高校生のとき家庭科で桜餅を作ったのを思い出して、無性におはぎが食べたくなったそうだ。来週は桜の葉の塩漬けがあるから、桜餅を作ってくれるとのこと。
月末夫君の実家に行くので、お義父さんと、近くの義叔父さんに桜餅と鯛めしを持って行くとわが家からパック類を持ち帰った。
●孫の元希がキッズケータイを買ってもらったど電話番号を教えてくれる。早速掛けるとうれしそうにすぐ電話に出た。塾に行ってるから買ってくれたと教えてくれた。今いろいろ登録の作業をしてるから話はあとで、というので、切る。
晴れ
●母校の福山市立千年中学校の閉校式、記念式典をMicrosoft Teamで見る。閉校式はシンプルなものだったが、終わりを見届けることも、意味もあるだろうと、ゲスト参加した。ゲスト参加者は16名ぐらいか。記念式典に校歌を刻んだ石碑が除幕された。閉校後なにを残したいかを考えると、校歌となったのだろう。校歌は、戦後まもなく、生徒と教職員が歌詞を作ったことで、全国でもめずらしいことだったらしい。歌うこともないだろうが、歌詞も曲も心にのこっている。
千年中学校校歌
作詞 千年中学校
作曲 高田信一
藤波の千年の里は
空澄みて雲もたたえん
自由の大気
仰ぎ伸びゆくわれらの集い
高らかに声あげて
いざやたたえん あゝわが千年
二 口なしの瀬戸に開きし燧灘
かすみ晴れゆく
平和の海面
睦みて学ぶわれらの集い
晴れやかに眉あげて
いざや漕ぎ出ん あゝわが千年
三 我が行く手波荒くとも
おそれなし海に進取と
土には汗の
心はげますわれらの集い
大らかに胸張りて
いざや進まん あゝわが千年
雨
●地震のあと、今日は昼頃から雨で、真冬に戻ったような寒さ。午前中はハート内科、帰り雨にあう。傘を差す手がかじかむ。
晴れ
●俳壇の黒部さんから秀之さんの句へのコメントと次のアンソロジー『俳句の杜2022』の参加者の招待(依頼)がある。
●「少年」3月号(通巻150号)が送られてくる。信之先生の「寒椿その一輪が吾を向く」を小野京子さんが「続・ 京子の愛唱100句「癒し」(四十二)」のエッセイに書いてくださった。
●末の妹が知らせてくれたので、母校の小学校の閉校式をMicrosoft Teamで見る。ゲストとして見ていたのは9名のみ。小学校のランチルームなどでグループで見ていたのかもしれない。閉校式のあとの記念式典で、3世代のスピーチがあって、祖母としてスピーチした方は能登原小学校に通い、先生として能登原小学校に9年務めた方だった。閉校式に相応しい、一番いいお話をされたのでは思う。
能登原小学校校歌
上村貞章 作詞
鈴木賢悟 作曲
1. 朝だ 光だ そよ風だ
窓にゆれるよ 老松の
ときわの緑 いや深く
明るいまなびや かよう風
平和と希望の かがやく朝だ
2. にじだ 白帆だ 旗雲だ
波も静けき 口なしの
瀬戸の潮路の いや遠く
楽しいあこがれ あかね雲
自由とほまれの はばたく海だ
3. 星だ 理想だ 月の輪だ
光さやけき 阿伏兎山
かざす行く手の いや高く
雄々しいあけくれ あけの星
世紀の使命の 花咲く丘だ
晴れ
●『俳句の宙2021』の「波」・「玉藻」同人のH氏の俳句100句。花冠との関係は俳歴に一字もないが、私が、ネット上の公開で目を通し添削した句がずらりと並んでいる。それを多くの会員が知って、対処すべきだと言われ、やっかいなことになっている。
●「萩刈られ土に月光ひろびろと 正子」を善光寺の展覧会に工芸品に書いて飾りたいと電話がある。断ったものの、中途半端な俳人の弱みを狙ってきた電話が不愉快で、狙われたことが情けない。
●ラジオの緊急放送で番組が中断。福島・宮城に地震があったというが、そのとき横浜は揺れがなかった。数分後横に揺れ始め、しばらく揺れたが、震度4ぐらいか、棚の薬の小瓶が落ちた。東日本大震災の余震とのこと。
晴れ
花びらのひとひら反るより辛夷咲く 正子
桜蕾のみどりに花の色が見ゆ 正子
春障子のような光を白カーテン 正子
●上着を着て外を歩けば暑いほど。桜の蕾が緑色にまるくなり、桜色をちらっと覗かせているのもある。
晴れ。
●ウクライナとロシアの戦争が2月25日から続く。こういうとき、世界で広く話される英語で俳句を書くことも必要かと思う。
day and night
broadcasting the war
blooming mimosas
by takahasi masako
(戦争の報道昼夜咲くミモザ 正子)
以前、爆撃を受けた戦場から、インターネットで俳句を送って来た女性がいた。現状を訴えるもの。
●3月月例ネット句会入賞発表
3月になって、1人を除いて、全員の投句。暖かくなったこと、新年度がはじまることなど、気持ちが明るく活動的になっている。
●俳句添削教室を活発にしようと有料掲示板書き換えていたら、サーバーへのアクセスが禁止になった。料金は払っているし、書き込みも禁止していないし、禁止は初めてのことで、さっぱり、わけがわからない。serverの管理者にメールを送った。
晴れ
●暖かい。午前中に18℃。信之先生を散歩に誘う。5丁目から2丁目を回って帰るコース。坂道もあるのだが、0.5キロほど歩いた。なずな、さんしゅ、土佐水木、梅をよく見かけた。鳴く鳥は四十雀。
●俳壇4月号の掲載句のコピーを花冠会員に郵送準備。
●芸術選奨、例年3月に発表されるとのこと。私にはまったく縁がないことなので、気に留めてなかったが、国家の出すこの賞がいかにも国家権威の賞の振りをして、個人が出す賞に近いらしいので、この賞を出す選考委員のことが問題になっているということを知った。芸術選奨の選考委員を続ければ、文化功労章、文化勲章へと繋がるらしい。賞の授与について、選考委員や推薦文を同時に発表すべき。こっそりしてるなんても知らなかった。国家とは何ぞや。
信之先生は、国家褒章を打診されたとき、辞退したが惜しいことをしたと言う人がかなりいた。それでよかったと私は思っている。周りにも褒章を受けた方が数名おられて、お祝いに行って賞のもろもろを見せていただいたが、保管も大変そう。