晴れ
●ヤマダ電機の日吉東急店が今日で閉店。プリンターのインクを当分の分を買う。ヤマダ電機は、センター北にきのうからオープンしているが、センター北までは少し遠い。
●小学校でコロナが流行って、孫も感染したとのこと。一日でよくなって、普通に家で過ごしている。そろそろ身近で感染したという話を聞くようになった。
晴れ
●『ふたつの部屋』(松本余一著/俳句アトラス発行)を数日前に恵贈いただく。句歴4年で、第2句集。一ページ一句の贅沢さで、本文166ページ。松本余一氏は、昭和14年、小金井市生まれ。現在82歳。大変上手。彼の世とこの世の両方を見ているような不思議で、しずかな句境。
海底より見上ぐる水面風光る
花菫浄土に近き比良比叡
手のひらが包まれてゐる春日かな
次の世を見ているここち花の下
うららなり眠るも死ぬも眼鏡とる
常念岳の雪のかをりの花山葵
風鈴や買ふとき風に好かれたる
麻痺の身に彼の世の旅の夏衣
蓮見舟からだの軽くなるばかり
森青蛙少し動いて泡のなか
復活はだれにもあつて万年青の実
音はみな秋になじみて湖渡る
この川にまぎれ行けば秋の海
白い秋妻が孤独を教へたり
遠くには遠くの銀河門司どまり
100円で売られて冬の処女句集
バーテンにあづける熊手バーのママ
爪先を出して柚子湯の香の豊か
若水に生命線のひかりをり
一望の棚田一枚ごとの雪
●本の新聞広告。「人間に失敗というものはない。」と精神科医が言っている。貼って剥せる付箋は、糊の実験の失敗から生まれた、とか。ノーベル賞の発明にもそんなのが多いとか。今失敗でも、それは次へのステップだとか。思い煩うな。「野の鳥や花を見よ」、ではないが。
晴れ
節分の豆小袋の三方鬼 正子
音立てて天ぷら揚がる春立つ日 正子
裸木の空へバンザイ芽吹かんと 正子
●リハビリへ。リハビリしなくても不具合はないけど通院。帰り、欅の枯れ枝のてっぺんに一羽の小鳥。小さい声でピピピピ。
京都大学の先生で、小鳥の言葉を研究しているかたがおられる。四十雀の鳴き声の研究。ラジオでその研究の一端を聞いて、研究というのは、実証がいるから大変だと思った。聞き耳頭巾というおとぎ話があるが、それを研究しておられるとはおどろき。
快晴
オリオン座冬の末尾の空高く 正子
すずらん植う五つ六つの芽を確かめ 正子
つめたさに赤を発色ばら蕾 正子
●今朝のラジオ。谷川俊太郎さんが茨木のり子を語っている番組での話。
「自分の書いたものは自分しかわからないのではと思う。自分でもわからないときもある。」と言うような話。これを聞いて安心した。自分しかわからないもの、自分でもわからないものを詩に書いている。
草田男が言っていること。「俳句は泣きどころがいる。」たしかに、「泣きどころ」のある句は、句会ではとくに票を得て人気がある。
●『白鶴亮翅』は休載かと思ったが、違ってた。
快晴
梅蕾まだまだ固く夕茜 正子
墓石に添いし水仙風に鳴る 正子
大寒の土深堀りて薔薇植うる 正子
●駅まで数分だが、歩いて気づいた。雨が降ればおおきな水たまりでき、朝、気温が零度近ければ氷っている。今日は快晴なので、水たまりはないが窪んでいそうな地面もない。いったいどこに大きな水たまりができるのかと思う。
●「子規新報」が届く。今回は,永野孫柳の特集。孫柳は桑原武夫と東北大で同僚。「俳句第二芸術論」の俳句は、孫柳が桑原に提供したとのこと。
●「白鶴亮翅」(2)
パウラは大学に通っていたころできた友達。私の部屋の室温は常に20度で、二重窓。秋は急な坂道のように冬に向かって傾斜している。バスに乗ってから、第1話で急にドアベルを押した、ヤーともナインとも言わないMさん(ドイツ人だろう。)からの頼まれごとはなにかと思いめぐらす。私は入居して日が浅く、Mさんとは2度しか口をきいていない。
快晴
●きょうから2月。旧正月の元日。
北京では冬のオリンピック・パラリンピックが4日に開会式があるが、競技は明日から始まるが。オミクロン株のコロナも猛威をふるうが、ドアを締めて閉じこもれば、危機感はない。これでいいものか、どうか。
●石原慎太郎氏が今日亡くなって、大きいニュースになった。89歳。
●『白鶴亮翅』
今日から、多和田葉子の『白鶴亮翅』の新聞小説の連載が始まる。「女性に元気をあたえる小説にしたい。」とのこと。ベルリンでの話。今日の分を読む。
多和田葉子に興味があるのは、なぜベルリンに居を移して物を書くのかということ。
旅行で一日ベルリンに居たことがあって、確かにベルリンと言う街は、いろいろ思うところが湧いてくるところに思えた。ブランデンブルグ門の向こうに東側のアパートが見えたり、ウンターリンデンは何もなければ、広すぎるし、日本好きの青年が寿司屋でとろけるようなウィンクを返したり、戦争で教会が黒焼けになったり、ベルリンフィルもあるし、世界で一番大きい動物園はうっそうとして淋しいし、シーメンスの会社はコンピューターで制御されて数人で動かしているし、バス停にはおのぼりさんがいるし、街はがっしり構築されているし、など。
題名の「白鶴亮翅」は鶴が両羽をパッと広げて人を誘う太極拳の技らしい。(私は鶴が両羽を広げ輪にしたマークを思い浮かぶ。)ドイツのドアは内に開く。(日本人にはドアノブの位置が高すぎる。)前かがみで足をあまりあげず歩くわたしは、転びやすい。(50代か60代か。)ドイツに来て私と友達になったのはパウラ。(名前がめずらしい。)パウラの家の前の大木の枝に70歳ぐらいの女性が平然と腰かけている(そんなことがあるか。元気であっけらかんな女性だな。)この女性はドイツ語が通じないらしい。それで、わたしが電話で呼ばれて、出かけるところ。(わたしは日本人。)
晴れ
●きのの続きで、残った巻きずしの具で巻きずしを巻く。今日は2本。
●有花さんの「落花流水」のメールが受信の返信も紛失。どこかに仕分けしてわからなくなったか。検索に入れて探したがない。ゆううつの種が増える。