12月12日(土)

晴れ
●「俳壇1月号(2021年)」が届く。新春巻頭のトップに先日亡くなられた有馬朗人先生の句。あまりの偶然に驚いた。
特別寄稿の「俳句ーその歴史的仮名遣いのこと」(中村青彦)を読む。歴史的仮名遣いがいいか、現代仮名遣いがいいかという問題ではないのだけれど、現代仮名遣いより、結局、歴史的仮名遣いがいいという結論になっている気がする。
私は、俳句を始めたときから、現代仮名遣いを使っている。学校でそれを普通に習ったからなのであるし、花冠のモットーでもあるからだ。歴史的仮名遣いが使えないことはないが、いまさら歴史的仮名遣いに直そうとは思わない。私の顔が違ってきそうだ。
花冠にも、歴史的仮名遣いを使いたい人がいる。その方は、句集ではそうしてくださいというが、花冠の考えを無視しているわけで、だからと言って、他の結社に変わることもされない。これは、どういうことなのか、考え込んでしまう。おいしいところどりは、いけない。
●コロナ感染拡大。日本中で一日3000人を超える。それにしても観光客の多い京都が少ない。医療機関が適切に指導しているからとも聞く。

12月11日(金)

曇り
目白来ぬ枝に真っ赤な実があって    正子
水仙の顔見えておりフェンスの間    正子
まだあると見てがまずみの真っ赤な実  正子
●月例ネット句会の入賞者を一覧表に。金、銀、銅賞に入らなかった人はだれもいなかった。それぞれが、自分らしい句が一句以上はできたということだろう。
●今年の目白が近所の庭木にたくさん来た。
●お歳暮の発送。
●牡蠣飯のプロフェッショナルな炊き方を調べて炊いてみた。レシピは、三越伊勢丹のFOODIEから。レシピは3合となっていたが、2合を炊飯器炊く。鍋で炊くときは、沸騰してから入れるが、炊飯器なので、牡蠣は炊き上がってすぐ、蒸す時間で煮えるよう入れる。下味をつけてあるからこれでよい。

12月10日(木)

曇り
沙羅冬芽心刺さむと銀とがる     正子
赤色の缶に菓子ある待降節      正子
お歳暮にクリスマスのもの混ざりけり 正子
夜中、スマホでクラッシクを次々聞いていてついに夜明け。きのうはきのうで、病院やリハビリや仕事で、右往左往して疲れる。いいことはないか思案。酒蒸しまんじゅうがあった。それに熱いお茶がいいとなる。これくらいで疲れがとれれば、安いもの。

12月9日(水)

●くもりなので、寒い感じ。お餅、輪飾り、黒豆、田作りがコープで配達される。年用意をしているものの、来年の正月は家族が集まれるかどうか。
●コロナの感染が拡大している。GoToキャンペーンも停止しないまま。経済優先とは言え。庶民宰相は学術会議といい、なんだか、恐ろしい。イギリスでコロナのワクチン接種が昨日から始まっている。ついに旭川と大阪に自衛隊の看護官がでむくことになった。それぞれ10人ほど。職場の同僚の間でも、コロナがだんだん身に迫っているとひそひそ話している。
●11月29日の朝日新聞のコラム「俳句時評」は、角谷昌子氏であった。
この頃少なからず疑問に思っていることがある。「虚々実々」と「虚実融合」は同じであるのかということ。「虚」の捉え方として、私の理解では、虚は実と裏表、色即是空と思っている。最近では「虚」は、「虚構」の「虚」となっているのではないか。それで、なにが起こるかというと、句の意味が分かりにくく、難しくなるということ。それぞれの俳人の虚をもって、俳句の高みとしているような気がする。これでは、俳句はわからなくなる。実際私にはわからない。
●愛犬の喪中の知らせを受けて、どう返事しようかと思いつつ、妙案が思いついた。カードを送ることはどうだろうか。カードも手の込んだものなど色いろある。これなら、お返しなどの気を遣うこともないだろうし。

12月8日(火)

快晴のちくもり
電車過ぎあとに残れる師走空      正子
白菜の浅漬け盛って老い家族      正子
かろやかに地球を去ってはやぶさ2   正子
●はやぶさ2が持ち帰ったカプセルが、オーストラリアから飛行機で羽田に午前7時過ぎ届いた。飛行場からトラックで相模原のJAXAの運ばれ、午前10時すぎ着いた。沿道は歓迎の人で埋まる。大漁旗も見られる。リュウグウからのカプセルはまさに玉手箱。だからって、リュウグウと名付けたわけではないだろうが。はやぶさ2の行動は夢のよう。
●有馬朗人先生が90歳で亡くなられた。信之先生とは少し親交があったりして、何かのお祝いに砥部焼をお贈りしたこともある。第一句集『水煙』の句集評もいただいている。私の第一句集『月の樫』にも句評をいただいた。自宅で倒れているところを7日に見つけられたそうだ。どなたもおられなかったのか。ご冥福をお祈りします。
●クリスマスにはまだ早いが、元希に注文の辞書などを送る。贈り物用のラッピングペーパーを買おうとしたが、どこにもない。100円ショップでやっと見つける。このごろは包装紙に包んでるものが少ないので、こんなときちょっと困る。

12月7日(月)

晴れ
●ハート内科を一週遅れで受信。寒くなったので、血圧の薬が増えた。みんなが元気だと言ってくれるが、微調整のための薬がいろいろ必要。
●日曜日アマゾンから『オックスフォード・ピクチャ―・ディクショナリー』が届く。絵はリアル。日本語は漢字が多い。これがいきなりでは、ちょとかわいそうかな。
ハート内科の待ち時間に同じフロアの本屋に行って小学生用の英語辞書を探す。
選ぶのに神経を集中して疲れてしまったが、『新レインボー英語事典ワイド版』(学研)にした。活字、フォント、イラスト、日本語の難易、発音表記、片かな発音表記、余白の取り具合など、小学低学年なので、もろもろのことへの配慮がいる。

12月6日(日)

●「はやぶさ2」が今朝の午前2時半ごろ、オーストリアの平原にリュウグウから採取した砂などの入ったカプセルを投下した。そして「はやぶさ2」は、投下するや、多量に燃料があるので、再び11年先に到着する小惑星へ飛んでいった。休むこともなく、投下という勤めを終わるとさっさと地球を後にした。その鮮やかさには感激する。美しい。機械なのだけれど、誰もが「はやぶさ2」を人のように思って感激している。不思議な感激だ。
天気予報に混じって、野口さんが乗って飛行している宇宙ステーションがいついつ見られるという報道もある。宇宙はたしかに拓かれている。
●句美子が来る。「俳句年鑑2021」を持たす。慶應から寄付の依頼が来ている。パンフレットで寄付の残高を比べるているのは、ハーバードとスタンフォード。桁違いで、日本の寄付文化はまだまだ。

12月5日(土)

曇ときに雨
●夜中、雨が降ったようだ。
●『俳句年鑑2021年版』が届く。掲載されているのは、結社動向(p312)、諸家自選5句高橋信之(p152)、高橋正子(p153)、俳人名簿(信之・正子・句美子)及び、結社広告(℘264)
同年鑑の2020年100句(岸本尚毅選)より好きな句4句
鉱炉の炎一基守りぬ去年今年 宮崎よし子
雨水のたまるちりとり沈丁花 橋本小たか
牡丹の雲の中とも思ふ色   生駒大祐
切り株の朽ちて草噴く南風  村上鞆彦
生駒大祐さんと村上鞆彦さんの句がしなやかでいい。
巻頭提言の井上弘美氏。
「分断の時代だからこそ創造力あふれる「座」を創出しなければならない。」
と言われる。私もそうだと思う。けれど、一番言ってほしいのは、例えば、どんな座か、提言がほしい。
●朝食、お茶漬けとコーヒー。外は寒そうだし、パンもクッキーも何もないので、買っておいたパネトーネ(パネットネ)を開ける。半分に切り、その四半分を食べる。食べ応えあり。パネトーネの外箱にイタリア・ヴェローナ産。ヴェローナと言えば、「ロミオとジュリエット」の舞台として観光客を集めているらしい。それで以下言葉が書いてある。
There is no world
outside the Verona walls”
 William Shakespeare
Romeo and Juliet
ちょっとトーストするといいらしい。パネトーネはミラノの伝統菓子でヴェローナの伝統菓子は、ドライフルーツの入らない星形のパンドーロらしいのだが、ここらは厳密ではないのかもしれない。

12月4日(金)

快晴
近寄れば昭和の香り枇杷の花  正子
●花冠今年の秀句を一週間をめどにまとめる予定で、開始。
●年賀状に書く俳句、俳句はがきに書く俳句を選ぶ。
書道家は筆をもつために、荒仕事はしない。重いものは持たない。家の掃除さえも作品を書くときには止めるらしい。指というのは、それほど繊細。脳もそうかもしれない。一日休めば、一日なんとか。

12月3日(木)

●12月らしく朝からどんより曇っている。玄関など外回りは大掃除をしたので、さっぱりしていい気分。
●朝吹さんから早速にお返事をいただく。まめな方でいらっしゃる。またまた赤面することに。このブログをお読みになられたご様子。前にも『世紀末ウィーン文化評論集』のことで、西村先生がお読みになっておられて・・
ネットで公開しているから、どなたでもお読みいただくことは大変ありがたいのだが。鴎外の「文学者は腸(はらわた)をえぐり出して見せなければならない」との文言。文学に携わるにはその心意気は大切だろうと思うが、そんなことより、つい書いてしまう癖。
●元希がクリスマスプレゼントの希望をはがきで知らせてきた。
「オックスフォード・ピクチャアー・ディクショナリーだい2はん」だという。「こどもようのじしょです。」と書いてある。早速アマゾンに注文した。3792円也。12月6日届く予定。おもちゃはいらんのかな。