晴れ。
春の日の電車マスクの色いろいろ 正子
●芝えびを見つけた。佐賀産。瀬戸内海の小海老と違うのかと思いつつ買った。食べると、少し水っぽいのかな、少々期待外れ。それとも瀬戸内の海老の味を忘れたか。春や秋にはちらしずしの具、夏にはそうめんの出汁で食べた。
●新型コロナ肺炎のために、元希の学校も休校になったとのこと。
偕成社の『二年生のイソップものがたり』、『二年生のグリム童話』、『二年生のアンデルセン童話』の3冊をお菓子などと一緒に宅急便で送った。これら、買った日には失敗したかなと思っていたが、昨夜読み通して、意外といいかもと思った。
●マスクが市場から消えてスーパーからトイレットぺーパーがなくなっている。企業は十分あるから冷静にと言っているが、実際店頭にないので、たちまち困る。噂やデマや買い占めに走る社会の脆弱なことを思う。噂やデマはどこから流のだろうか。
晴れ。
目に見えぬものに恐るる桜草 正子
春の日の恐れはウィルスも神も 正子
故郷のじゃこ天買いて春の日へ 正子
●確定申告の書類がほぼできた。
●新型コロナのために、来週から小中高校に首相の独断で休校要請。
●2週間バングラデッシュに帰国していた知人が、新型コロナの影響で空港でお土産を没収されたという。
晴れ。
初桜何さくらかと仰ぎ見つ 正子
あしあとのなんにもなくて初桜 正子
20年経ちて5句
桜つぼみ南禅寺までを歩きたり 正子
椿咲く法然院より南禅寺 正子
銀閣の砂を離れて椿落つ 正子
竹の秋そこよりはるか京の街 正子
三門にのぼりて見えし霞のみ 正子
●新型コロナウィルス肺炎感染拡大を防ぐため、今後2週間行事を中止、または縮小するよう、首相が要請。国立博物館も閉館。
●今日、表参道の伊藤病院の受診を予定していたが、新型コロナウィルス肺炎の感染がますますひろがり、また受診を延期。結局ひと月延期した。ちょうど開かれている明治神宮の展覧会、根津美術館の虎屋の雛飾りなど見ようと思っていたが残念なことに。
小雨。
2月も終わりに近づく。
花しきみ真言宗の仏たち 正子
春愁の脳のあたりに浮きてあり 正子
押し花のまんさく四弁花ちりちりに 正子
23日の日曜日だったか、テレビで京都の喫茶店のいろいろを見た。京都大学の北門の喫茶店。芸術的な雰囲気の喫茶店。芸子さんの立ち寄る喫茶店。これらの喫茶店を見ると京都がうらやましい。喫茶店さえ学生を育てっている。学生だけでなく人を育てている。文化は、そういうところで育まれていくんだろう。文化庁が京都に移るのは、どうかと思ったが、いいと思う。東京が空おそろしくさえ思える。
曇り。雨がふりそうな気配。
青く光り緊急電話や春の夜 正子
三椏の花に触れ見つバスを待つ 正子
バス発てり三椏の花を置き去りに 正子
沈丁花はじけ三椏の花はじけ 正子
馬酔木咲く花青白く花冷たく 正子
すみれ咲く屋敷の門は入りがたく 正子
川本皓嗣先生のことが気にかかりネットで調べる。
『日本詩歌の伝統』(1992年/岩波書店刊)には、信之先生の『比較俳句論序説』のP97以下を参考にした結論だという件がある。この本は、松山市立図書館でたまたま立ち読みしていて私が見つけた個所だ。
昨年9月に『俳諧の詩学』(岩波書店)を出されている。1939年大阪生まれ、住吉高校卒。東京大学教養学部フランス語科、イギリス語科へ、パリ大学留学などと、まだまだ。ご立派な経歴。今年80歳か81歳のご様子でなおも研究を続けておられる。関連著書や訳書を見ていて驚いた。
『アメリカ名詩選』編はありうることと思ったが、『フロスト対訳詩集』があって、ちょっとびっくり。この本が私の学生時代にあったらよかったのにとしきりに思った。私が卒業したのが、亀井勝一郎先生もっぱらだった1969年で、フロスト対訳詩集が出たのが1992年あたり。そのうち手にしよう。フロストの詩は俳句に似ているのだ。
ちょっと思い出したが、田舎の高校に通っていたころ、広島大学を卒業した新任の先生がよく来られた。教師の初めは田舎の高校からということなのだが、どの先生も熱心であられた。ちょうど、その先生と同じ年ではないだろうかと。
晴れ。天皇誕生日の振替休日。
かたまりて菫咲く家火事のあと 正子
ぞくぞくと辛夷の蕾光りだす 正子
白を少し離れ辛夷の花の色 正子
白い椿赤い椿が猛者のごと 正子
●冷凍里芋一袋とするめ一杯を炊き合わす。里芋の煮っ転がしのあの黒さはどのようにしてつくるのか不思議だったが、今回は、写真でよく見る煮っ転がしの色になった。
晴れ。
万作や冠雪の富士きびしかり 正子
青霞みなとみらいにビル一基 正子
三合の米研ぐとくべつ春浅し 正子
5丁目の丘へ散歩。5丁目の端にあたる坂を下りていたとき、富士山の頂上が見えるのに初めて気付いた。富士の頂上は厳しい白に覆われている。この辺では大倉山の梅林へ行く丘、グリーンラインの川和町の駅ホームから富士山頂が見える。その姿はほぼ同じ。
今、富士山は西に見える。この感覚がいまだ咄嗟につかめない。愛媛に暮らしたとき富士山は、みえないがらも東の方に存在している感覚だった。
●万作の花を押し花に。先日摘んだ紅花万作とすみれの押し花ができた。
●夕方句美子がフルーツとマスクを持ってきてくれた。家にはM3のマスクが5枚あるのを確かめた。おにぎりを作るため久しぶりに米を3合研いだ。いつもは多くて2合、普段は1合。1合ながら洗い米にしているのでちゃんと美味しい。
春一番が吹く。
5丁目の丘を散歩。
笹を吹く風にうぐいす笹鳴きす 正子
木の実植う林のさまを思いつつ 正子
速打てるわが脈若草萌え出だす 正子
万作のまこと四弁花つくづくと 正子
まんさくの紅花黄色庭園樹 正子
永き日の金柑かじる幼ならは 正子
晴れ。
大通り春のうららをダンプカー 正子
●俳句3月号が届く。奇数号なので花冠の広告が掲載される。あっと驚くこと。
名誉主宰 髙橋信之 編集人 髙橋句美子
とある。創刊者に高橋信之があるので、ここは、代表高橋正子に訂正してくださいと頼んだが、無視。私は広告主なんですが。なんだか、無視されやすい人間だとつくづく思う。句美子に見せると、「お母さんって、〇〇から無視されやすいよね。」
●俳句3月号の新刊案内に『俳諧の詩学』(川本皓嗣著/岩波書店2019年9月刊/)の紹介がある。
加賀乙彦著『私の芭蕉』の新刊も芭蕉の推敲課程を掘り下げた本らしい。
●頻脈が収まらず頭から血が引くような感じなので、かかりつけ医に電話。すぐ来院するようにと。ドクターいわく「なかなか難しいですね。」。一般的な降圧剤や狭心症の薬が合いすぎたり、効かなかったり。以前と同じ薬をもらい、症状が治まったので、夕方から仕事へ。
晴れ。
●表参道の伊藤病院に定期検査に行く日だったが、新型コロナ肺炎のことがあるし、来週にした。クルーズ船の乗客が80代の2人死亡のニュース。クルーズ船の感染者日々増加。神戸大学の感染症の専門医の動画を見たが、現在消されたもよう。真偽は別として、これを見ると、日本の社会の、俳句の世界でも、どこでも、起こっているようなことが、こんな場合も起こっているのかと思ってしまった。
●「自由な投句箱」を予約投稿に設定。
●Nychairを実際見てから買おうと思い、販売店をネットで探すと、横浜港に隣接したショッピングモールにある。いま横浜港に、近づくのはとつい思って出かけるのはよした。4月になったら行ってみよう。