晴れ。
コスモスと菊と青空市の中 正子
コスモスの幾つの束野菜市 正子
●午前2時半ごろだったか、ラジオの臨時ニュースで沖縄の首里城で火災発生と聞いた。夕刊では、首里城全焼。ノートルダムの火災を思い起こさせた。木造で漆塗りであるため燃えるのが速く、消火しにくくさせたと消防が分析したそうだ。消火したのは、午前11時ごろという。原因はまだわからない。
●郵便局へ。祥子さんはまた俳句を細々とでも始めたいと葉書をくれる。会費は10月の始めに振り込んでくれていたので、正子の句が載っている俳壇5月号を送る。途中、農協の野菜市があり、コスモスの花を買う。ピンクベージュと薄い黄色の花束。200円也。
晴れ
●午前中、井田病院。午後、歯医者へ信之先生の付き添い。これで、病院は一区切り。来春までは、行かなくてよい。老人には、かなりハードだった様子。
雨。
鱗雲街のあかりに夜も見えて 正子
山茶花を活けたり散るもまた速し 正子
竜胆のしっかり閉じて雨寄せず 正子
杜鵑草野生の色をしたたかに 正子
秋風の薄桃色の薔薇に吹く 正子
水引草活けても赤のいきいきと 正子
鳥兜花の下には水音す 正子
駆け込み寺ひと株ほどの糸すすき 正子
晴れ。 朝は冷え込む。
葱を植う土の匂いのよく立ちて 正子
葱を植う人の軽き農着着て 正子
崖上の家の前まで花すすき 正子
茶の花も山茶花も傍に地蔵尊 正子
葛の花ありしところに竹の春 正子
竹の春二本の竹の揺れ始め 正子
都市農園
バーべキューの煙立たせて秋麗 正子
ベゴニアの白ふくらかに秋日受け 正子
クリスマスドームをヨーロッパ陶器市で買う
クリスマスドーム揺らして雪を降らしけり 正子
元希に送る
ハロウィンの菓子紙箱にかるがると 正子
●井田病院へ、信之先生の定期健診に付き添う。30日には脳震盪の病後検査のために、また井田病院へ。
●昨日の日曜日、5丁目の丘の家。ある一軒からアリスや、お化け、思い思いに仮想した子供たちが大勢出てきた。ハロウィンバーティの最中みたいだった。女の子は、アリスやプリンセスに仮想して、成りたい自分をある意味表現しているのだろう。お母さんも楽しんでいる。
雨。低気圧による雨。今回も大雨の地域がある。
●ベランダに空きの土が入ったままのプランターが5個ある。この8月までは、もう植物は減らそうと思って、何も植えなかった。プランターを処分しようとしたが、土をどこに捨てていいかわからない。思い直して、また何か植えようと思い立った。土はこれからは買い足さないことにして。思い直したのは、今朝、写真家で切り絵作家の今森光彦さんの里山の話をラジオで聞いたから。今森さんの切り絵は、これまでの切り絵と違ってとても美的。実物を見て見たくなった。
●俳人はよく旅する。多分、私は旅行や高原、温泉に行くのは好きな方。しかし今は、全く。旅行に行けない代わりに植物を植えよう。蜜柑や林檎で小鳥を呼ぼう。ときどきベランダに雀や鴉が来ている。辺りにはたくさん小鳥がいる。
曇り。時々晴れ。
●信之全句集の編集。
●俳句大学の選を見ていて思ったのだが、俳句のその人らしさと清新さはリズムにあると思う。うまい句と、わかるが、切れ字「や」で切って感情の最高潮をそこに持ってきた句の場合、私はのけぞって、引いてしまっていることがよくわかった。好みの問題かもしれない。
●寄付依頼いろいろくる。財政に知恵のない年金生活者。で、考え中。
快晴。
寄り咲きてりんどう華やかな青を 正子
はなやぎて竜胆咲きぬ陽が当たり 正子
唐辛子花束のこと括り売り 正子
唐辛子吊って飾るも普段なり 正子
●昨日が即位の礼で、祝日で休みであったことを、全く知らなかった。家族からも聞いていない。友人にも会ったが、どこからもその情報がなかった。新聞でも、いつもならある「明日は、○○で夕刊は休みます。」 の知らせを読んでいない。19号の災害をおもんばかってなのだろうか。自分だけが知らなくて、ちょっと腑に落ちない。
●「国民」という言葉を最近よく聞く。何度も、いつでも、どこでも、何かというと使われて、食傷気味。
●仕舞いこんでいた、手提げバッグのキットが見つかった。裁断して、接着心を張った。これで半分で来たようなもの。ミシンが必要なので、とりあえずミシンを押し入れから出す。
雨。
秋時雨折り畳み傘をちょっと差す 正子
秋時雨即位の礼の高御座 正子
秋時雨したたかに温帯低気圧 正子
インド美女秋の時雨に出でゆけり 正子
「即位礼正殿の儀」が行われる。一連の儀式で見られる奈良時代から伝わる高御座などがテレビで放映され「色」「配色」を実物の映像を通して見ることができた。儀式で着られる装束は、一人では着れないこと。そのため、着付けに衣文方がいると知った。外国へは、194か国に招待状を出したそうだ。
一昨日ビジネス英会話を聞いていたら、「tradirional」を「伝統の、普通の」、と講師の先生が訳された。普通の」という訳は、目からうろこであった。この「普通の」の訳は間違いではないと思う。「伝統」の意味を改めてよく考えなければ、いけないと思った。「traditional」をそのまま「伝統」と思ってはいけないのだ。
だから、俳句の伝統と言う場合、これをいったいどう考えればいいのだろうか。金子兜太亡くなって、1年半を過ぎ、兜太についても、兜太というより、「革新」について、革新とは、どういうことかについて、意見も出始めた。「俳句四季11月号」の鈴木六林男の特集記事の中に於いてだ。革新が華やかで、中心であってよいのかということを思う。革新がマスコミを喜ばせたことは事実だろう。マスコミの力の増大にともなって、革新が華やかな力をもったのだろうと思う。
曇り。
●デイリー句会の秀句とそのコメントが5日分まる。添削すべきかどうか、考えているうちに日が過ぎる。私はは、有季定型で俳句を作るが、一番難しいのは、季語。季語の勉強が足りないせいでもあるが、季語になると言えば、なんでも季語になる。死語のような昔の季語を持ち出されても(今使う理由は何だろうと思うが。花冠の俳句は、現代語で詠むを指標としてあげているのだが)非常にやっかい。季語の問題が出ると急所を突かれた感じがする。俳句と接するのが億劫になる。
破調や句またがり、リズムの問題は、説明がほぼ可能に思える。これは、詩の本質の問題だから。
●循環器のクリニックを変えて今日で4週間。クリニックには20分歩いて行く。先週、金曜日にふらついたことを話すと、そういうこともある、無理をしないように、とだけ言われた。脈が128/分打ったりすることがある。それで、一つ薬が増えた。
クリニックがくれた説明書を読むと、年配者は、急に血圧が180/120ぐらいになることがあるらしいが、慌てて救急病院にいかないこと。2,3日それが続けば、医師に相談、とある。コルステロールは薬が効いて素晴らしくよい値ですと。高血圧、コルステルール、少々食事に気を付けても改善しない。生活習慣病というけれど、原因は複数で、それが絡んで、自分では治しようがないと、あきらめている。
新発見。血圧はずっと低い血圧が続くようにするのではなく、高い血圧が続かないようにすることを目標としている。私は、ずっと低い血圧が続くようにするのだと思っていた。
晴れ。久しぶりの太陽にベランダに出ると、竜胆が一気に開花。この秋二度目の花。
多摩川
台風の洪水跡を夜の電車 正子
鉄橋の秋灯にじむ夜の電車 正子
●「棒針編みの模様編み練習キット」が届く。来年3月まで、毎月20日頃届く。フランス式の編み方でこれまで、やって来た方法と変わりないので、まず安心。今回の練習項目は、ボーダー、縦じま、鹿の子編の模様。色変え。糸の色は、からし、オフホワイト、臙脂。編みやすい糸だが、メーカーはわからない。
役に立ったのは?とじ針の糸の通し方、②糸の後始末は、裏側の同色の糸のところで、上または下の目の糸の半分を割って5目ほど通すこと。③作り目を一段と数えること、④作り目をするときは、編む幅の4倍の長さを残して最初の目を作ること。どれも、基本の「き」。しかし、説明書を読むのも一つの読解力と思い知る。読み飛ばしと思い込みて、糸をほどきやりなおすこと数回。10センチ×10センチの4枚を作る。あとで、つなぎ合わせて、何かを作る。
セーターやベストなどよく編んで、見かけは上手くできたように見えるが、自分自身すっきりしない気持ちでいた。これで、気持ちもすっきり、迷うことなく、編める。
一案を思いついて(特許が取れるかもしれないと..)、キットについている棒針に5センチ間隔でマジックで印をつけた。これは、便利。物差しを持ち出さなくても、糸の長さが測れる、編ながらにして編幅がすぐわかる。