7月7日(日)/七夕


雨。一日降ったり止んだり。今日は、東京あたりだけ5月中旬の気温。22度くらい。

●七夕。句美子たちに夕飯を届ける。献立が思いつかなく、冷凍にしておいたメバルを煮づけに。
若い人が魚の煮つけを喜ぶかと思ったが、美味しいと。煮汁の酒は半量にあとは水を足す。

●三田線の電車に、外国人の子供連れ家族。3.4歳ぐらいの女の子二人は元気にはしゃぎまわる。話しているのは何語だろうか。もしかして、ポーランド語? 珍しい言語を聞くこの頃だ。

梅雨電車灯明るき駅を過ぐ      正子
梅雨に濡れ萱のみどりの透くごとし  正子
多摩川の水を眼下に梅雨電車     正子
教会の十字浮き立つ梅雨の森     正子
梅雨闇に少女の歌のハレルーヤ    正子  
長茄子の長き実土に触れんとす    正子
花式部青き実もあり吹かれたり    正子
雨降るに木槿の花のいま盛ん     正子
白木槿底紅木槿揃い咲く       正子
花木槿梅雨ながながと続きけり    正子

7月6日(土)


うす曇り。のち小雨。

●午前、美知子さんに俳壇用5句選の結果をメール。早速俳壇に送信したとのこと。

●五嶋みどりのベルリンフィルとチャイコフスキーのバイオリン協奏曲演奏ドキュメンタリーをYoutubeで見る。一時間十五分ほど。1995年の録画。ブランデンブルグ門から伸びる大通りをタクシーで移動する画像、その景色は懐かしかった。

演奏旅行は一人でするとのこと、言われてみればなるほど、と。演奏が終わり、指揮者とコンサートマスターと握手、団員に一礼。これですべての礼は尽くされている。音楽以外ほどんど話さない。演奏が終わっても、団員が退場しても、なかなか帰らない聴衆。

●同人の洋一さん、北欧旅行中のようだ。滝の前で妖精が踊るという句があり、ネットで検索。ノルウェーのなんとか滝の前では、演劇学校の女子学生が、青い洋服を着て妖精となって踊るようだ。夏の北欧旅行、全くうらやましい。

メロン食ぶ夜のつれづれの灯の下に 正子
玉葱の甘さ煮詰める宵に入り    正子
バイオリン聴くと梅雨音窓にあり  正子
新甘藷紅鮮やかに炊きあがる    正子
土曜日の昼寝たのしむ窓明かり   正子
窓明かりすなわち梅雨の降る明かり 正子
梅雨深し桂の葉むらそよぎ立つ   正子
白樫も桂もみんな夏木立      正子
梅雨寒やほくと煮たるもの欲しき  正子
朝風呂の湯の香さやかに梅雨籠り  正子

7月5日(金)


うす曇り。のち雨。

●美知子さんの句稿の22句から投稿用の5句を信之先生と選ぶ。意外と信之調だと、驚いて、喜んでいる。

●部屋の隅を洗濯物の部屋干しコーナーにしている。洗濯物の下に扇風機を入れて風を送る。ふと思いつき、逆向きにしたら、それが見事成功、よく乾く。

●句美子がボーナスが出たから何か買ってあげようと。「とくには無いけど。」と返事すると、「うちはなんにも買うものが無いんだね。」終活とやらで、買わないで何を捨てるか、考えているところ。

●妹のあさ子から野菜が届く。夏大根があり、大根おろしに。辛味がいい具合。夏は青首では頼りない。

梅雨深し湯船にお湯をあふるほど 正子
夏大根辛さほどほどじゃこ天と  正子
じゃこ天を焙る炎に汗少し    正子
万願寺ししとうピーマンを一袋  正子
新築のマンション囲む夏木立   正子
夏木立映るかに新装アスファルト 正子
花苗を分け合う老女ら夏夕べ   正子
西瓜売るシートに流水文様を   正子
よろよろと老女西瓜を見定めり  正子
熟れ梅の光のような黄となれり  正子

7月4日(木)


曇り。どきどき雨。2時ごろ大雨になる予報、外れて、小雨。

8時間勤務の仕事を、8月21日から4時間にしてもらうよう交渉し、成功。「保険証をお返しします」が効いたかも。

笹粽紐解くことも遊びなる      正子
しみじみと鮎食む鱚の味がして    正子
玉葱の玉なればこそ光けり      正子
玉葱もにんにくも収穫結わえられ   正子
新甘藷紅やわらかにみずみずし    正子
冷凍庫にコロッケありて梅雨籠り   正子
冷凍庫にめばる蓄え子を待てり    正子
ゼラニュウムマゼンダ色をベランダに 正子
狗尾草活けて緑のガラス花器     正子
原稿の文字のちらつく梅雨灯     正子

7月3日(水)


晴れ。のち曇り。
●夜濯ぎの部屋干しを起きるなり、外に干す。この気持ちよさ。小一時間は晴れたか。その後曇る。

●美知子さんから、昨日俳壇投稿原稿が送られてきた。30日に送られてきた5句を合わせて、信之先生と検討。
白いパソコンの印刷設定が消えている。どうしたことか。

●『文藝年鑑』が届く。同人誌なので、定価4725円。高いから大いに活用したいが、全然活用できていない。
しばし、あちこち読んで真夜中過ぎになった。西垣脩の項、連絡先が志げ子夫人から娘さんの西垣直子さんになっていた。夫人は亡くなられたのだろう。

聞くのみの話聞きつつかき氷    正子
かき氷黍の畑がひろがりぬ     正子
梅雨の暑気払わんとして味噌うどん 正子
文藝年鑑繰りて夜涼の時行かす   正子
電気かみそり洗い梅雨の清潔さ   正子
竹繊維織り込みし布触れて涼し   正子
梅雨闇の木立くろぐろ棒立ちに   正子
マンションの完成間近夏樹立ち   正子
夫の買い物鮎の二匹で足りており  正子
梅雨寒し窓きっちりと夫が閉め   正子

7月2日(火)


曇り。
●向島の心太を買ってきた。
天草を売っているのを見たので、今年は、天草を煮出して心太を作ろう。何年か前に城ヶ島に出かけたとき、リュックいっぱい天草を買ってきた。大鍋で煮だして心太を作った。

●はやくもお中元がとどき、そんな時期かとびっくり。我が家、なんにするか、まだ決まらない。
●土用のうなぎを予約。同時に、シラスウナギの量産化の研究費用に1000円募金。ウナギ募金という。
●元希に甚平、ミニチュアロケット、本、お菓子を送る。

夜濯ぎを機械に任せ水音聞く    正子
夜濯ぎの衣にはもっとも白多し   正子
玄関の露草明日咲く花をもち    正子
つゆ草よ夜は寡黙になっており   正子
焼き茄子の焦げし匂いや外面まで  正子
コンビニに男らの影灯のすずし   正子
テーブルの疵のいろいろ心太    正子
心太夜のともしびに角立てり    正子
天盛りの青のり清し心太      正子
西瓜切る水無月菓子の三角に    正子

7月1日(月)


曇り、時々小雨。
今日より7月。
午前中そごうへ元希の甚平を買いに行く。青色に椰子の絵柄、くまの子がところどころに。
葛水ようかんとエコルセをお土産に買う。葛の入った水ようかん。葛が入っているせいか、よく冷えている。

出版社から俳句の原稿料が届く。俳句の原稿料をもらうってことは、気持ち的に落ち着かない。

雨粒のすべりやすかり青芒       正子
冷え切って葛ようかんの静かなる    正子
エコルセのほろほろ崩れ梅雨の夜    正子
甚平の柄にヤシの木くまの子ら     正子
らっきょうの瓶にあること涼しかり   正子
玉葱が届く普段の生活に        正子
茗荷の子紫蘇の葉二つ揃え買う     正子
霧雨のときどき光り夜の梅雨      正子
青山椒売られし時に買い逃し      正子
花苗の花もぱっちり百日草       正子