晴れ。
桜芽木石塔ふたつを門となし 正子
春来しと家内の蔦の芽が吹きぬ 正子
●政府主催の天皇御在位三〇年記念式典が行われる。
角川「俳句」3月号の「俳句は◯◯のようなものである。」のアンケート、信之先生と、句美子さんのは、掲載されたが、私のは没。全員載せるのじゃなかったの? ま、いいけど。こういうことはよくあって、私の運命かも。以前、「俳句研究年鑑」から俳人名簿への掲載を漏らしていたと、速達で連絡があった。それを思い出した。
今日は、ちらし寿司、精進揚げ、あさりの味噌汁。
信之先生、ふらついて何かの拍子に部屋で転んだという。血圧を測れば、多少高め。
晴れ。
信之先生の通院に付き添う。あと、4週間後で治療が終わる予定。
帰りタクシーに乗った。行き先を言ったら、承知した様子だったが、丘の上にある病院の坂を下りたあたりから反対方向へ走る。どんどん違う方へ。「どこへ行くんですか。日吉本町駅ですよ。ワンメーターで行く距離ですよ。」と言ったが、「分かってます。」とんでもない道を走って、まわりまわって日吉本町駅に着いた。道がつながっているから帰れることは帰れるが。それでも、良心がはたらいたのか、途中でメーターを切って、初乗り料金で自宅へ帰ることができた。降りる時、「大旅行をさせていただきました。」と皮肉って降りた。
晴れ。
●多忙すぎる。
●デコポンの美味しいのが出回っているので、子どもたちに送ったり、持っていたり。
●自由な投句箱の10日分の選とコメントを一気に。皆さんこちらを信頼してくれてるというか、淡々とではあるが、大変熱心に投句される。このエネルギーに感嘆。
●現代俳句協会を継続するかどうか、句美子と相談。句美子のところに、ロールキャベツを届ける。
●「俳壇」からの原稿依頼の返事。原稿締め切りは3月13日。もうすぐではないか。
●19日の元希の誕生日プレゼントに地球儀を贈ることに。「ひらがな地球儀」がいいと思ったが、ひらがなもカタカナも読めるから、「学ぶ地球儀」がいいと息子が言って来た。小学校に上がる前に、ひらがなカタカナが読めて、一週間が7日で、1月が31日だと知って、自分でカレンダーが作れる。小学校に入ってまず最初に何を習うんだろう。英語も言えるよ、と話しているし。
私が小学一年生になるとき、セルロイドの筆箱にかきかた鉛筆が入っていた。中学校に上がるとき、「Jack and Betty」のハードカバーの英語の本があった。それが大変にうれしかった記憶がある。今は何が新しくてうれしいのだろう。
雪。
明け方3時ごろさっさっとする音に目が覚め、外に出てみると、霙。夜が明けて外に出ると木々に雪が2,3センチ積んでいる。雪が降って、向こうを歩く人が見えない。その雪も昼前には止んだ。
気温はずいぶん低く、最高気温3度。最低気温マイナス1度くらい。
霙ふる音に重なる鍵開く音 正子
足元にまつわる氷点下の空気 正子
晴れ。昨日の雨があがり、暖かい。。
表参道から渋谷の方見ると、11時ごろだが、煙ってビルがよく見えない。霧が濃いようだ。昨日の雨の水蒸気が朝の冷え込みで霧となったらしい。
表参道の伊藤病院へ定期検診と薬をもらいに。検査結果が出る間の1時間、青山通りのリンツによって、チョコレートを3000円ほど買う。まん丸のリンドールを数種類と義理チョコ3個。去年は重いほど買って、ちょっとバカみたいだった。今年は心して買った。
その後、隣の山陽堂で本を買う。
山陽堂に入ると、「文學界」を手にした、女性に会う。今日は、「群像」「文學界」「すばる」の発売日。たまには、買うか、と「群像」(74巻3号/980円)を買う。群像新人賞の募集がある。賞金50万円。
他に、『土井善晴のレシピ100』(学研/1600円)と『はじめてのほしぞらえほん』(パイ インターナショナル1/800円)を買った。
山陽堂の女ご主人。パソコンのナンバーキーで代金を計算しておられる。代金として、10120円出したのに、11200円と打っておられ、すぐ気づいて笑っておられたが、さすが老舗書店のご主人と、品のよさを垣間見せてもらった。
帰りの電車の中で『ほしぞらえほん』を開くと、理科の中で教えるのが難しいのが、天文だと、書いてある。光の時間と空間の距離が一つとなった四次元の世界を理解させるのむずかしいのだと。想像領域となるのか。子どもの頃、理科の本に月の満ち欠けの絵が描いてあったが、なかなか呑み込めなかった。この絵本を見て、むしろ絵がない方が分かるのではなかろうかと思った。子どものための絵本だが、高度なことをわかりやすく説明している。子どもにわかりやすくというのは、本質を言わないと、子どもは本当に理解できないみたいだ。小さい子どもには天体を地動説で説明するのが多いらしい。それでは、子どものなぜ?には追い付かない。天動説で説明するのが難しいのだそうだ。孫に買ったが、自分に欲しい本だ。
「俳壇」に花冠から3名を「今月の秀句」に載せる人を推薦した。年間購読が条件だが、それでも結社誌の推薦が必要。柳原美知子さん、古田敬二さん、桑本栄太郎さんを推薦し、Faxする。購読は4月号から。
東北地方で春一番が吹く。
青い星億光年の春立てり 正子
今朝はあたたかい。過去が長くなって、未来が少なくなったことがしきりに脳裏に浮かぶ。
無題Ⅰ
死んだら
何もないものになって
むかあし むかし
あの青い星に住んでいたんだと
ながめて思うでしょう。
それでいいのです。
無題Ⅱ
天国への梯子をのぼる
振りかえる天使
天国は
むこうの国のもの。
では
極楽浄土は
どうやっていくのか
ぽんと飛んで
極楽の蓮池にいる。
節分。最高気温、14度ぐらい。
節分の陽に散る花よ桜草 正子
灯ともして机上の紙に春近し 正子
豆撒きの豆を盛る枡探し得ず 正子
三つ葉芹混ぜてお菜の卵焼き 正子
セロリ―の折れしところの水飛沫 正子
今朝2時半ごろまで、信之先生の全句集出版のための俳句を集めはじめた。『旅衣』以降15年間分。この作業は五か月遅れとなっている。俳句は、年齢相応ということがよくわかる。
15年の間には、「水煙」から「花冠」に誌名変更があり、「水煙」は2008年9月号の300号で終刊とし、2009年1月号から「花冠」となっている。水煙から数えて花冠364号でストップしているのは、いいが、ちょっと号数が合わないのではという疑問が出てきた。
水煙花冠のバックナンバーを調べるのが大変。置いている場所は本棚だが、その前にいつも人がいる。人がいるところをごそごそしたくない心理が働く。このように心理が働くのが大変なのだ。
ネット上に、電子書籍、ブログになっているナンバーのあるが、ないもの、リンクが切れていたりと。ブログ版は、誰かに侵入された形跡がある。下書きにしてないものが下書きになたり、ジャンルに「でぶねこ」などと書き込んでいる。消されてないのが幸いだ。雑誌に当たって確認しなければいかん。そのため、スーパーから浅めの段ボール箱2つもらってきた。これにバックナンバーを入れ、作業を進めることに。
遅れた原因は、去年の夏の暑さのせいもある。思い出して、夏に、私が、ときどき、急にふらついて倒れそうになって、少し休めばすぐ回復したりしていたのは、もしかしたら、熱中症だったのかもしれないと。そんなのが、十月ごろまで続いた。今はそんなことは全くないが、あれは、絶対熱中症だったと思う。
晴れ。寒さが少し緩む。
NHKラジオの「石丸謙二郎の山カフェ」をいつもながら、つい聞く。山へ行きたしとは、思うばかり。
この「山カフェ」、今日のゲストは山の写真家の野川かさねさん。野川かさねさんの名前は初めて知ったが、写真は詩的でお洒落。彼女の話の中に北八ヶ岳の山小屋しらそび小屋の話があった。アッとホームで、薪ストーブに載せて焼く朝食のトーストがおいしくて有名らしい。ネットで見たら、厚切りトーストを、食べやすいように切って、2種類のジャムがのせてあった。たしかにおいしそう。
いきなりそのトーストが欲しくなる。その後ベーカリーで4枚切りを半斤、つまり、2枚買った。トーストはガス火に餅焼き網を載せて焼く。
真闇下りきらりきらりと霙降る 正子
霙降り手袋無き手の骨とがる 正子
北窓の朝のあかりに春隣 正子
一部屋に九時の明るさ春隣 正子
昨日は夕方6時ごろから雨。よく見れば霙。今朝はよく晴れて、冷え込む。
年賀はがき1枚、切手シートが当たる。年賀状も年々減るが、切手シートは毎年当たる。今年も運がいいんだとする。