10月2日(土)

★秋の潮満ち来る波の触れあいて  正子
満ちてくる潮を「触れあいて」とまるで人々がひしめきあって来るように表現されているのが新鮮です。潮騒が聞こえてくるようです。(多田有花)

○今日の俳句
秋野菜色々からり天ぷらに/多田有花
秋野菜の天ぷらがからりと揚がれば、目にさわやか。秋茄子のむらさき、かぼちゃの黄色などが、薄い衣を透ける色を愛でたい。(高橋正子)

○新米に青とうがらしひりひり食ぶ 正子
 おそがけのふるさとの葡萄つめたかりと 正子
  夢に天の川
 水汲みの空に流れて天の川 正子

○コンテストの仕事。
○いただいた新米を息子におすそ分けで宅急便で送る。米の味にうるさいだけに喜ぶ。

10月1日(金)

★円盤の刃に秋草のきらきら散る  正子
近在の田園をウォーキングの時にいつも見掛ける光景ですが、夏草ほど勢いが無くなっても、種を落とす前に処理する為の草刈のようです。彼方此方で草刈機の爽やかな金属音が、風に乗って聞こえて来るようです。
(桑本栄太郎)

○今日の俳句
ほつほつと畝の高きに貝割菜/桑本栄太郎
まだ「ほつほつと」というほどの双葉の芽生え。貝割菜のいとけさなが、「畝の高きに」で強調されている。(高橋正子)