阿蘇
★丈低きりんどう草に澄みてあり 正子
秋晴れの草原に、丈の低い紫色のりんどうの花が咲いています。とても可憐で美しく、その辺りを澄みきった空気にしてくれます。(藤田裕子)
○今日の俳句
ちちろ鳴く裏庭の夜の澄みてきし/藤田裕子
静かな裏庭にちちろが鳴くと、夜が澄んでくる感じがする。夜が澄んでくると、ちちろがいっそう声高く鳴く。研ぎ澄まされてゆく秋の夜である。(高橋正子)
★吹き起こり風が熟田をさざめかす 正子
吹き起こる風の大きさに、田一面に波立つ金色の稲穂が目に見えるようです。情景さながらの爽やかさは、まさに稔りの秋の喜びです。(藤田洋子)
○今日の俳句
秋涼し仏花の束を風に解き/藤田洋子
仏様に花を供えようと花束をほどくと涼しい風が吹く。花束にはリンドウなど秋の花もあってそれも嬉しい。「風に解き」で、いっそうさわやかな句となった。(高橋正子)
○花冠11月号初校を済ませ、訂正箇所を印刷所にメール。11月号の発送準備は完了。
○全国俳誌協会から第1回編集賞の授賞式の案内がある。花冠は応募していないが、「遊牧」(代表 塩野谷仁氏)、特別賞に「あすか」(主宰 野木桃花氏)、「蛮」(発行人 鹿又英一氏)に決定された。授賞式は10月21日(木)午後6時から、アルカディア市ヶ谷にて。
今日の花アケボノソウは、花弁が5枚の写真ばかりしか見なかったが、5枚の花弁と同じ茎に6枚の花弁の花がある写真を見つけた。やはり、これはアケボノソウであろう。
★虫籠に風入らせて子ら駈ける 正子
虫籠に入っているのは、何の虫でしょう。鳴く虫かもしれませんしそうでないかもしれません。いずれにしても子どもたちはうれしくて駈けていくのです。躍動感を感じます。(多田有花)
○今日の俳句
はや桜紅葉始まる明るき午後/多田有花
「明るき午後」が魅力。暑さがようやく落ち着いたかと思うと、はやくも、桜は紅葉しはじめる。真夏の眩しさがぬけて、しずかな明るさに変わるころ。(高橋正子)
○インターネット俳句コンテストの愛媛新聞への掲載依頼を洋子さんに頼む。検討するとのこと。去年は新聞社の方から、載せてくれた。
○藤田正明さんの句を水煙から拾う。約400句。プリントして、お嫁さんの由美子さん宛て送った。
○花冠12月号のあらかた編集。
○昨日からの雨で気温がぐっとさがる。秋物衣類の準備。秋茄子の出盛りをJAの野菜市で買う。田楽に。枝豆も一束150円とお買い得。二束買う。
★青林檎ときに稲妻差しきたる 正子
○今日の俳句
新築の木材よき香を新涼に/古田敬二
新築の木材の香りはよいもので、新涼となると、とくに爽やかな香りに感じられる。「新築」がすがすがしい感覚的で捉えられた。(高橋正子)
○花冠11月号入校
9月12日(日)午後、花冠11月号の入校をネットで済ます。アドレスは、
http://kakan.info/km/w1011.pdf
で、ここから原稿をダウンロードしてもらう。印刷所は、松山の「龍華堂」。最近は、どこでもコンピュータによる印刷となった。
オンライン版俳句雑誌「花冠」11月号(通巻323号)は、下記のアドレス。
http://blog.goo.ne.jp/kakan12/
○民主党代表選は、菅直人氏が小沢一郎氏を破り再選。
やはり一国の総理がころころ変わるのが嫌われたのか。あるいは、古い体質の政治家が嫌われたのだろうか。
★水澄むこと今朝より池に始まれる 正子
目に慣れた池の水が澄み始めているという新鮮な発見。ああ、今朝から秋が始まったのだという実感が伝わってきます。澄み始めた水と透明な時の流れとを平易な言葉で滑らかに詠まれて、美しい御句だと思いました。(後藤あゆみ)
○今日の俳句
コスモスのあちこち向いてひと群れに/後藤あゆみ
コスモスの花は一つ一つは自在にあちこち向いて咲いているけれど、ひと群れとなれば、コスモスという花の全体の風情となる。風には同じようにそよぎもする。(高橋正子)
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