2月16日(火)

俳句

小雨
○今朝は氷雨。朝風呂を立てる。

○スイートピーの苗を3株植える。蔓がのびない、矮生のもの。白い根がはびこっている。この根をこわさないように植えろ、と注意書きがある。が、少しほぐして植える。

○宮本和美さんの奥さんから、49日の法要が済みましたので、お約束の備前焼をお送りしますといって、備前焼のオコゼの置物と、吉備田楽のお菓子、お茶が送られてきた。
和美さんは生前、土地柄もあって、備前を集めておられたそうで、その中の一つを送ってくださった。オコゼは、高級魚ながら、瀬戸内では、行商の魚屋の隅にはときどきあった。おこったような顔は、見ようによってはおかしい。目下玄間に飾った。怪しげな人がくれば、にらみ返して、針で突き刺してくれそうだ。

○吉備田楽。吉備餅に黄な粉をまぶして楊枝をさしたもの。餅に腰があって、美味。お茶といただく。

○和美さんの49日の法要には、花冠同人の皆さんの句を書のうまい御親戚に短冊にしたためてもらって、飾られたそうだ。花冠3月号に掲載の和美さんの遺句も短冊に書いて、好きな句を参列者にお持ち帰りいただいたそうだ。いいお考えに感心。

2月15日(月)

俳句
桃の枝の太かり花が咲きはじめ


○ブログ句会2月前半の入賞発表。
http://blog.goo.ne.jp/kakan17/

○ネット短信NO.59発信。
http://blog.goo.ne.jp/suien54/

○花冠四月号、HPにて校正中。
http://blog.goo.ne.jp/kakan12/

○先週木曜日に、野菜市で買った桃の花が開く。買ってきた桃の蕾が開くのは珍しい。たいていが蕾のまま落ちてしまう。百円だったのに、生き生きとして、雪割り草にも増して目を引く。

2月14日(日)

俳句
行く道に桜餅あり買って行く
枝乱れみだれ野梅の花ざかり
ヒアシンス地に生まれてまだ蕾
熊笹の鳴れるとことろの梅の花
山畑の桃の蕾に色少し
落椿むきいろいろに山路なる
風に覚め雨のあとなる蕗のとう

○花冠2月吟行句会。吟行地は、横浜日吉本町金蔵寺。
http://blog.goo.ne.jp/kakan115/

○加代子さんのウエストのダークフルーツケーキ、洋介さんのアンテノールのチョコレート菓子。パーフェクトにおいしいケーキでした。こういう洗練されたケーキはやはり都会なればこそと思いました。

○マルヤさんの普段の桜餅。思ったよりおいしい。

○今日一番の印象は、境内の蕗のとうでした。

2月9日(火)

俳句
雪割り草の葉は黒がちに濃かり

晴れ
○今朝は冷え込むが、日中は14度の予報。

○信之先生、前々からの予定の、鶴見川源流を訪ねる旅に出る。旅と行っても、朝、9時出発で、夕方帰宅の予定。町田の奥が源流のようだ。鶴川の駅前で雪割り草を買ってお土産に持ち帰る。源流までの道すがらがよかったので、3月吟行の予定地に入れる。

○俳句界に依頼原稿の作品6句を送る。

2月8日(月)

俳句
さきがけて咲く菜の花が風のまま
どの家にも影あり残る春の雪
歩けばある梅咲くところが登り口

晴れ
○午前中、俳句界に出す俳句6句をまとめる。気分を楽にして、なんとか出来る。

○昨日行った四季の森公園。中山中学校の南側あたりに、桜がかなりある。花見にこよう。

○四国ではめったにみなかった辛夷。公園入り口に並木として植えられて冬芽がたくさん。

H22年4月号投句と5月号作品6句

梅の寺
高橋正子

賽銭を放りて拝む梅の寺
たらの芽のまだ枯色で棘ばかり
梅の花遠くに白き昼の月
野の空に昼月ありて冬ぬくし
水浴びの水にかがやく春の椋鳥(むく)
東名高速立体交差に春隣
春の雪解けし水田に水光る
水玉の散らばるごとく猫柳
三椏の花へ奥より水そそと
菜の花へ風の切先鋭かり

◎5月号作品6句用
ははそはの芽吹きの中の余花落花
連れ立ちて泉の元の余花にあり
牡丹の百に寺のしじまあり
牡丹の花に銀輪止めてあり
菖蒲束ざんぶと投げて湯をあおく
農の家に灯ともるころの花蜜柑
子の眠るときは濃かりて花みかん
楠若葉心冷やして燃ゆるなり
葉桜の光り合えるに海光も
花蜜柑谷間の夜々を匂いけり

俳句メモ1月17日~2月7日(日)

水玉の散るごときらきら猫柳
三椏の花へ奥から水流る
菜の花へ風の切先鋭かり
春の雪解けし水田に水光る
枯葦の折れしを沈め春の水
春浅し立ちたる草の鳴りづめに
枯れしもの沈め春水透き通る
葦原にきょうまだ残る春の雪
 節分ネット句会投句
節分寺裏山までも清められ
梅の花遠くに白き昼の月
水浴びの水にかがやく春の椋鳥(むく)
節分の夜道に落ちる木々の影
初雪の土あるところ白く積み
降り積みし楓もみじも枯葉なる
枯るる木に空はあおあお広がれる
蕾紅く小さく固く実生梅
賽銭を放りて拝む梅の寺
裸木の椋も欅もみな大樹
冬霞む夜に出て布巾干しにけり
裏山も清められいて節分寺
水浴びの水にかがやく春の椋鳥(むく)
日当たって山の椿の花であり
たらの芽のまだ枯色で棘ばかり
節分の枡も飾りのひとつなる
流れ寄りまた離れゆき春の鴨
梅の花昼月遠く出でありぬ
野の空に昼月ありて冬ぬくし
花菜の束一つが開き売られたり
足元に雲寄せ来るか雲間草
うらさびし昼餉に餅を焼くときは
はつらつとまたかがやかにヒアシンス
白梅に遠くはなれて昼の月
梅の花いつもきれいな青空に
春隣鳥の水あびきらきらと
東名高速立体交差に春隣
流れ寄り離れて思い思いに鴨
鶺鴒が飛んで畑の空へ消え

ははそはの芽吹けるなかに余花ありぬ
南国の日のじりじりと花いばら
柏餅朽ち葉の色を画きてみむ
金雀枝の匂いて憂愁もち合わす
わが胸へ平らに開き山法師
豆飯に涙の瑠璃のこぼるなり
松山の西の百花の牡丹寺
銀輪を止めある庭の花牡丹
花蜜柑闇を香らす火事の夜も
花蜜柑谷間の闇を匂いけり
大学に年年歳歳楠若葉
丘なせるキャベツ畑に鯉幟
青潮の向こう火の島あるらしき
青潮の崖に打ち寄すとき白し
菖蒲湯をきりりと立てて子を呼びぬ
ただ一人来れば木苺実を熟らす
連れ立ちて泉の元の余花にあり
葉桜の光合えるも海も瞳に
牡丹の百花に寺のしじまあり
牡丹の花に銀輪止めてあり
菖蒲束ざんぶと投げいれ湯をあおく
洋館に黄薔薇は野生味を帯びて
吹かるると葉裏に紅き桜の実
楠若葉心冷やして燃ゆるなり
子の眠るときは濃かりて花みかん
ピアノある部屋に濃かりて花蜜柑
農の家灯ともすころの花蜜柑
家々の灯ともるころの花蜜柑
カルストを翔け啼き啼きてほととぎす
大根島の百姓が売り白牡丹