寅さんの句集その2/6月30日(火)

俳句
プチトマト摘めば手元に朝日差す
梅雨の夜の涼しさ句集などを読み
夏みかん剥かんと手にして手が大きい


○花冠ブログ句会入賞発表、午後6時すぎ。
http://blog.goo.ne.jp/kakan17/

○寅さん(渥美清)の句集『風天ー渥美清のうた』が届く。大空出版。森英介著。
夜、少し読ませてもらう。中身は、普通の句集ではなく、森英介さんが句を紹介しながら、渥美清にまつわる話などを織り交ぜて書かれた本である。ジャーナリストらしい取り扱いの世界ではある。一番初めに紹介された句は、『カラー版新日本大歳時記』に載ったそうだ。
お遍路が一列に行く虹の中/風天
少し読むうち眠くなり、中断。
http://www.ozorabunko.jp/book/fu-ten/

○私の俳句添削教室で佃康水さんが、次のように言ってくださって、嬉しい。
>佃 康水 ++ ..2009/06/30(火) 15:00
> ★印とコメントを有り難うございました。
>何時も思うのですが、詠んだ時の句の背景をずばりコメントして頂き本当に嬉し>く思っています。俳句の魅力を益々感じています。
http://www.play21.jp/bbs/haiku01/
康水さんに限らず、これまで何人もの方にこのように言っていただいた。一輪車に乗った子を詠んだ句で、その子が女の子か、男の子が言い当てている。それを不思議がられたことも。決して占い師ではありません。ご自分の句にそのように書いておられるのです。それを読み取っただけですが、長年俳句を読んで来て、ものを書かれた通りに読むことは難しいとは常々思っておりますが。

寅さんの句集/6月29日(月)

俳句

晴れ。
○もうすぐ7月。それにしても、梅雨の不快な蒸し暑さ(<うずれる>と地方でよくいわれたが)、を経験していない。楽といえば楽な梅雨だ。通勤者の服装をみると、長袖のカーディガン風のものを羽織っている。これが首都圏の梅雨なら、瀬戸内の梅雨とは随分違う。

○花冠8月号を校了。メールで送られてきたものをこちらで印刷して調べる。ファックスよりはるかに鮮明。インターネットのお蔭で、松山と横浜でも地元同士のように仕事が出来る。地理的物理空間の克服であろう。通信が大きく社会生活を変えてきていることは確かだろう。

○風天の寅さんこと渥美清さんの句集を「俳句あるふぁ」の森英介さん(一度取材をしてくださったが)が編まれたというので、信之先生が注文。1800円。渥美清さんは、有名になっても、昔とかわらない生活を続けておられたそうだ。小諸に寅さん記念館があるが、お名前は忘れたが熱心なファンによって出来たそうだ。

○テンプレートを変えた。<マンタローフラッペ>という名前。マンタローは万太郎をすぐに想像して、変な名前と思ってしまうが、フランス語で、ミント水のことらしい。オーは水だから、前の語と続けて発音すれば、ローなのです。ミント水をフラッペにしたようだ。きれいな色がいいなと思ってミントゼリーを作ったことがあるが、ミントはちょっと日本人にはなじみにくい味かも。

花冠8月号校正と後記/6月28日(日)

俳句

雨のち曇り
○午前中、花冠8月号の校正。9ヶ所の訂正。印刷所にファックス。裏表紙の訂正は、メールの添付ファイルで。日曜は印刷所が休みなので、月曜日の朝、電話。
http://blog.goo.ne.jp/kakan12/

○花冠8月号後記(正子)
★最近は吟行によく出かけています。地味な
がらも、自然体で俳句が作れる場所が気に入
っています。その一つに、神奈川県立四季の
森公園があります。里山の植物が無理なく残
されているようで、今月もそこの山間の菖蒲
田へ行ってまいりました。
★全国こども俳句協会が六月六日に設立され、
会長に信之先生がなられました。この全国こ
ども俳句協会に、多くの皆さまから賛意のご
寄付をいただきまして、ありがとうございま
した。御蔭様で、協会独自での活動がささや
かながらも、可能になりました。
★六月八日、九日には、世界情報通信サミッ
ト(日本経済新聞社、総務省主催)が日経ホ
ールで開かれ、情報通信の社会的役割が話さ
れた様子です。情報通信の社会的役割が大で、
インターネットを利用しての活動もますます
活発に、そして向上してゆくと思われます。
われわれのインターネット俳句センターに関
して言えば、グーグルで「俳句」を検索する
と、五百万件以上の俳句のホームページの中
で、第四位をキープしています。信之先生の
ネット管理運営のご苦労と、皆さまのご支援、
ご協力の賜ものです。マスコミ、俳壇に大々
的に登場しなくても、真の社会的役割をます
ます帯びてきていると思えます。今後ともよ
ろしくお願いいたします。    (正子)

○『俳句界7月号』の花冠結社広告に句を載せた方にメールで連絡。文学の森社から発送してもらっている。

○日経今日の朝刊文化面。<てっせん(笠井誠一)>の絵がカットに。てっせんが活けられたコーヒーカップは、青と白のカップ。どこか見た記憶。おぼろげに浮ぶ文字はDANSK。はて、ダンスクのカップにDANSKのロゴがあったけ?長男が東京に住まい始めたときにダンスクの食器を少々買って持たせた。だから、?と思うが、絵に描けば、DANSKの青い色のロゴがほしいところ。無ければ、色彩がアンバランスなのだ。

○うかうかして夕飯の時間になり、慌ててスーパーへ。鮎の塩焼きにすれば早いと思い、魚屋を覗いたが、鮎は売り切れ。鮎の季節なのだろう。代わりにいさきにする。いさきもよかった。じっくりと焼く。焼き魚はからりとしたのがよい。

○四国でも生地の広島の東部でも、あさつきは見たことが無い。「あさつき」は、江戸庶民のものだと思っていたが、結構いい値段に驚く。

6月27日(土)

俳句
紫陽花の錆びてきていてよき色に

晴れのち曇り
○千島列島の火山が噴火した瞬間の写真を宇宙を飛んでいる若田光一さんが撮影した写真が新聞に載った。マツワ島にあるサリチェフ火山の噴火の様子とのこと。噴煙の頂上部に大量の水蒸気が立ち上がっている様子はきのこのよう。専門家はこの写真で、噴煙の構造や火砕流の様子が一望のもとにわかるらしい。

○このブログに天気を大雑把に書いているが(忘れるときもあるが)、これも絵日記の癖が残っているせいとも言えなくもないが、気象関係の仕事に就けば、空を見て観察ばかりしていればいいので、人と話さなくてもいいからよいかもとか、思った日もあったので、この天気を記録しないと、あまり意味も無いが落ち着かない。

臼田亜浪全句集/6月26日(金)

俳句

晴れ
○昨日に続き晴れ。

○夕べの話。
<『臼田亜浪全句集』(1977年刊)は、頑張ってよく出したものだ。だいぶ赤字をくっているだろうが。これがないと今頃は、亜浪も心もとないことになったかもしらん。信之は本流の亜浪の孫弟子になっているようだ。>
亜浪先生のお孫さんの幸人さんも、宝仙寺で50回忌を大々的に執り行われたし、いろいろと努力あってのこと。50回忌には、私も信之先生の名代で松山から一人出席したけれど。まだ息子が大学生のころで、車で送り迎えしてくれた。帰りは芦ノ湖までへ連れて行ってくれたけれど。

○花冠8月号の初校が届く。表紙の色、字とも、少し新しい感じになった。日呼びに校正予定。

6月24日(水)/亜浪の俳句その2

○昭和26年、27年、上下巻でに角川書店から出版された『現代俳句』(山本健吉著)では、自由律と中間派の俳人は全く取り上げられなかった。抹殺された。しかし、『現代俳句』出版から58年経った現在では、インターネットで中間派の臼田亜浪について、下記のような記事がある。クリックしてお読みいただきたい。『現代俳句』が片手落ちというなら、インターネットは、片手落ちを許さない。人は草の根的に、そして時が公正さをもたらしたと言えるだろう。『現代俳句』を振り切って、俳句は新しい時代を迎えたと言えよう。

臼田亜浪忌/きのふはけふのものがたりLARA
臼田亜浪(―俳句空間―豈weekly)/冨田拓也
臼田亜浪/オコジョの散歩道
臼田亜浪/インターネット俳句センター(高橋信之)
※それぞれの項目をクリックして、お読みください。 

○祝恵子さんから花冠8月号10冊注文を受ける。喜こんでいただいたようだ。

○俳句界7月号が届く。

6月23日(火)/亜浪の俳句/ 沖縄慰霊の日

俳句
青楓そよげば闇がそよぎたり

晴れ
○夕方帰宅すると、食卓に「俳句空間ー豈weekly 俳句九十九折(40)俳人ファイルXXXⅡ 臼田亜浪・・・富田拓也」がコピーしてあった。勉強するようにということであろう。ざっと目を通す。『臼田亜浪全句集』(1977年)を読んでのこと。全句集には、一万句以上ある。必ずしも5-7-5の定型のリズムではない句を一万句以上読み、句をピックアップするのに難渋されたようだ。これば見逃せない事実であるが、正直な感想であって、同感である。亜浪独特のリズムについて多く書かれている。自由律でもなく、定型でもない、いわゆる中間派の特徴となっている。富田氏の対話形式に文章は、欲を言えば、言葉にあるリズムには、作者の内面、内容を付随するものであるから、そこを掘り下げた個個の句の解釈があると面白いと思った。亜浪の句は澄明であるという。亜浪15句として挙げられた句は、私がほぼ諳んじている句が七句ある。亜浪の句を読むと、臥風先生の句を自然と思い出すが、師系の影響というのは、なかなか大なのであろうと思った。結びは、「ともあれ、臼田亜浪の遺した作品と手法というものは、俳句の歴史において必ずしも小さなものではないということが出来るのではないかと思います。」で締めくくっている。
亜浪の俳句手法は「まこと」から発して、リズムと内容がある。われわれの俳句手法は、丁寧にまことに添う表現となるのがよいのだろう。生半跏ではないものがある。

亜浪15句として次の句が挙げられている。
氷上に霰こぼして月夜かな
鵯のそれきり鳴かず雪の暮
葱筒に大蛍得て戻りけり
木曽路ゆく我も旅人散る木の葉
霧よ包め包めひとりは淋しきぞ
軒の氷柱に息吹つかけて黒馬(あお)よ黒馬(あお)よ
今日も暮るる吹雪の底の大日輪
かつこうや何処までゆかば人に逢はむ
死ぬものは死にゆく躑躅もてえをり
雛箱の紙魚きらきらと失せにけり
天風や雲雀の声を断つしばし
山桜白きが上の月夜かな
牡丹見てをり天日のくらくなる
人込みに白き月見し十二月
白れむの的皪と我が朝は来ぬ
cf.的皪は白く鮮明なさま。光り輝くさま。
「―と近江の湖(うみ)が光つた/虞美人草(漱石)」

亜浪の弟子として以下の方々が挙げられている。
大野林火、松村巨楸、安藤甦波、川本臥風、川島彷徨子、八木絵馬、篠原梵、西垣脩、新井声風、富田木歩、栗生純夫、今枝蝶人、原本神桜、林原耒井、金子麒麟草、西村公鳳、鈴木鵬千、飛鳥田○無公あたり。

以上の方の名前は、臥風先生の俳句雑誌を郵送する封筒の宛名書きのお手伝いをしていたこともあるので、何人かは、封筒に名を手書きした記憶がある。当時(四十年ほど前)は存命であったということだが、今はほとんど物故された。

6月21日(日)夏至

俳句
夏至の雨つらつら糸のごとく降り
遠闇に雨を呼びたて夏蛙
冷やし水飲み干し遠き夏蛙
かの国は夏至の祭りの最中なる

雨のち曇り
○インターネット俳句コンテストの独立HPを信之先生が作成。アクセスカウンターもつける。
http://internet-haiku.jp/contest/

審査依頼のメールを審査員の先生方4名に出す。大学の先生には、信之先生が電話で依頼。早速林桂先生からは、承知しましたの返事をいただく。

○花冠8月号裏表紙版下をメール便で送る。

○ネット短信NO.39と訂正NO.39を送信。

○句美子が老夫婦二人にお箸を買ってくれる。横浜駅の地下街ポルタの箸の専門店で買ったそうだ。年をとると箸を持つ力も足りなくなる。こころもとなや!そのお箸の箱に入っていた栞に手入れ方法。天然木でできた箸が白っぽくなったら、植物性の油を刷り込むともとの色になるとある。桑の木を削った手作りの箸があるが白っぽくなったので、引き出しにしまっている。出してきて油を刷り込んだ。よく刷り込んで紙で余分の油を拭き、水洗いしてよく拭いておいた。さて明日朝はどんな具合に。

○空梅雨と言われながらも、じめじめする。エアコンをドライに。ベランダの植物は、勢いが今ひとつ。トマトは多分石灰を撒かなかった所為で葉が赤くなる。紫蘇は、木が生長しないので、気の毒なほどここの主婦に葉を使われている。時期遅れながら、苺に花。それも猫が飛び降りてプランターをひっくり返した。サフィニアも写真のようには、花が咲かない。ひとつ元気なのは、ジニア。日照、風、土、雨。一番まずいのは園芸用土かもしれない。

6月19日(金)

晴れ
さくらんぼの茎のみどりのあかるかり

○少々高いけれど、季節のもの、さくらんぼを買う。半分は目を楽しますためでもある。

○オレンジジュースの寒天を作る。好評。オレンジジュース500ccに砂糖大匙3、粉寒天1袋(棒寒天1本分らしい)。寒天は、エンジェル型に入れるととりわけ易い。