9月8日(水)

拉致された人の死
★無花果のつめたさもてる人の死よ  正子
自分の人生、命を、無関係な第三者に意味なく決められる、断ち切られる虚しさ。無花果も花のないのは、もしかしたら、自分の意思ではないかもしれない。本当は、華となって咲きたかった。これは、進化の、結果であって自分では、どうしょうもないことだ。拉致は罪のない人が突然、連れ去られる。自分の意思を、越える強大な力の前では、無力だということを、お句は、詠っているいるのでは、ないでしょうか。 (成川寿美代)

○今日の俳句
朝もやに濡れて社の新松子/成川寿美代
朝もやにつつまれた社の静かなたたずまい。もやに濡れて、新松子のみどりが一際さわやかに目に映る。(高橋正子)

◇生活する花たち「キフネツリソウ」(尾瀬ヶ原)


コメント

  1. 成川寿美代
    2010年9月8日 17:47

    今日の俳句
    拉致されて人の死
    無花果のつめたさもてる人の死よ
    自分の人生、命を、無関係な第三者に意味なく決められる、断ち切られる虚しさ。無花果も花のないのは、もしかしたら、自分の意思ではないかもしれない。本当は、華となって咲きたかった。これは、進化の、結果であって自分では、どうしょうもないことだ。拉致は罪のない人が突然、連れ去られる。自分の意思を、越える強大な力の前では、無力だということを、お句は、詠っているいるのでは、ないでしょうか。

  2. 高橋正子
    2010年9月10日 2:20

    お礼/寿美代さんへ
    無花果の句に丁寧なコメントをありがとうございます。拉致された日本人の情報がテレビなどで、流されたのは、無花果の熟れるころだったと思いますが、死んだ人もいたので、かわいそうな気持ちでいっぱいでした。、