NEW9月5日(金)

雨 夕方上がる
吾亦紅を夫に供えて帰りけり    正子
赤の色に入れてあげるよ吾亦紅   正子
あおあおと酢橘・青柚子売られけり 正子

●晃さんに角川自選5句のことで朝10時半ごろ電話。台風15号の事を聞くと、もう通り過ぎたとのことだった。ここは雨が降っているがひどくはない。夕方には台風が通り過ぎ雨があがった。肌寒いくらいの気温。

●角川年鑑2026年版自選5句、句美子、正子分を投函。
句美子
すきとおる新茶を淹れる益子焼  句美子
更衣小さな服の袖洗う      句美子
色鳥をそっと爪先立ちて見る   句美子
冬夕焼け真っ白な壁に影二人   句美子
冬星の神話語りにうとうとと   句美子

正子
葉桜の影を踏みゆく墓所までを  正子
あめんぼう水速ければ流れゆき  正子
早苗田の水を響かせ雷去りぬ   正子
遺されしセーター一折して被る  正子
睡蓮をしずめて平ら冬の水    正子

●「ヴァレの四行詩」(六)より
(詩返)きよらかな太初や夏の葡萄園  正子
(第1行)無言の土地 これについて預言者たちも語らない。
・・・・
(最終行)お前の堅い子音の中へ置く!
●この年で思うが、自分の本来のミッションが何かを分からなくされていた気がする。人より繊細なために、却って都合のよいようにされてきたのではないか。そうならばひどいことだが、幸いこのところ体調不良で外出をほとんどしなかったために、自分のミッションをはっきりさせることができた。

 


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