9月29日(水)

★手に触れて硬き林檎を二つ選る  正子
「二つ選る」の具象から林檎の触覚、視覚、嗅覚が味覚へとつながって幸せが感じられます。 (矢野文彦)

○今日の俳句
靡くことなくて月下の曼珠沙華/矢野文彦
まっすぐな茎に、華やかな花を掲げ、月下にあって月の光が届いている詩的なところが詠まれている。(高橋正子)

○街を行く人の服装もすっかり秋の装いになった。栗の出盛り、葡萄も梨も、柿に林檎に。秋の果実が勢ぞろい。今年は葡萄をたくさん買ったりいただいたり。それでもまだまだ食べ飽きない。ついには、最近では、ワインの味がすると感じるまでに。今年の果物のグランプリは葡萄に。

◇生活する花たち「イワショウブ」(尾瀬ヶ原)


コメント

  1. 矢野文彦
    2010年9月29日 10:48

    お礼
    正子先生。「靡くことなくて月下の曼珠沙華」を今日の俳句にお取り上げいただきありがとうございます。今年は曼珠沙華の開花が遅れておりましたが、けさ二本咲きました。

    ★手に触れて硬き林檎を二つ選る 正子
    「二つ選る」の具象から林檎の触覚、視覚、嗅覚が味覚へとつながって幸せが感じられます。

  2. 高橋正子
    2010年9月29日 23:36

    お礼/文彦さんへ
    林檎の句にコメントをありがとうございました。林檎を買うときの自分の仕草を思い返してもおかしいのですが、特にこれと言った目的なく買うときは、二つ選ることが多いのです。

    曼珠沙華は、やはり咲くのがおそかったのですね。
    おととい、川土手を歩いていて、ようやく咲いているのを見つけました。