晴れ
秋の蚊の仏の前に来て止まる 正子
十五夜に虫いろいろと鳴きだせり 正子
十五夜の樹々のそよぎが方々に 正子
●今夜は中秋の名月。朝は少し心配したが、昼は完全に晴れて、夕方は十五夜の月が昇った。いつもは夕方には閉める仏間のカーテンを開けたままにした。月光が差し込めば申し分ないが、そんなことは起きそうにない。
今朝は4000歩ほど歩いたので、あと少し歩こうと十五夜が昇ったころ、URの団地に散歩に出かけた。草の中から、こおろぎ、鉦叩、青松虫も混じっていろんな虫の声が聞こえる。大きい虫、小さい虫もいるのだろう。ちょうど団地の真ん中あたりにあるバス停にでたところで、3,4人がスマホを掲げて十五夜を撮っている。70代ぐらいの女性が来て、スマホで十五夜の写真を撮ったと、見ず知らずの私に写真を見せてくれた。「きれいに撮れてますね」というと、「毎年、このバス停から撮るんですよ。子供が小さい時は十五夜には薄やお団子を供えたものですよ。今は、何にもしません。」と言いながら自宅のほうへ向かった。URのコンフォール南日吉のバス停は月見スポットのようだ。十五夜のバスに乗る企画いいかも。コンフォール南日吉から日吉駅東口までの15分ほど。こんど10月15日の十三夜にひとりで実行しようか。帰りは地下鉄グリーンラインで一駅2分。
●信之先生がまだ元気だったころ、ネットで十五夜句会をした。日本各地から現在進行形で中秋の名月を読む企画。月が見えたところもあれば、雲に隠れたところも。ある年には雨月だったことも。みんな今より若くて、楽しかった。わが家の子どもたちは本当に子どもだった。
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