★野に出でて日傘の内を風が吹き 正子
炎天の野も日傘の内から眺めればまた趣が異なり、日傘の内を吹く風は殊のほか爽やかに感じ
られます。モネの絵を見るように、女性の姿の華やぎが炎暑の野のかぎろいの中に感じられます。
(柳原美知子)
○今日の俳句
糸瓜咲いて「子規」の公演百日越す/柳原美知子
糸瓜の花が咲くころになった。「子規」は、演目で、この「子規」には、美知子さんのご子息が高浜虚子訳で好演されている。初演からもう百日の公演をこなしたかと思うと、感慨も一入。糸瓜を植えて、花が咲くまでも百日ほどであろう。「糸瓜咲いて」は、「糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな」の子規を思わせ、しみじみとしたものがある。(高橋正子)
◇生活する花たち「淩霄花」(横浜日吉本町)
コメント
お礼とコメント
お礼
「糸瓜咲いて」の句を今日の俳句に取りあげて
頂き、ありがとうございました。お心のこもった温かいご句評も頂き、とても嬉しく励まされる思いです。劇場の前に糸瓜が植えられ、丁度
花が咲いたところです。実がなるのが楽しみです。
コメント
野に出でて日傘の内を風が吹き 正子
炎天の野も日傘の内から眺めればまた趣が異なり、日傘の内を吹く風は殊のほか爽やかに感じ
られます。モネの絵を見るように、女性の姿の
華やぎが炎暑の野のかぎろいの中に感じられます。
お礼/美知子さんへ
野に出でての句に素敵なコメントをありがとうございます。先日オルセー美術展で本物のモネの画を見てきたばかりですので、特にうれしく思いました。