★キツネノカミソリ秋の初めの木下闇 正子
木下闇の中にキツネノカミソリの明るい朱色にはっとさせられます。色彩のコントラストに1枚の絵画を見ているように感じました。キツネノカミソリ(狐の剃刀)とは、葉の形が剃刀に似ていることから、山の中で狐が使う剃刀と連想されて名付けられたたようです。咲く時に葉が無いのは彼岸花と似ています。同じヒガンバナ科なのですね。(後藤あゆみ)
○今日の俳句
無花果の数多なれるもまだ青かり/後藤あゆみ
暑さがようやく一段落するころ、無花果の葉がくれに青い実が驚くほどたくさん生る。青くて固い実に初秋の空気が感じられる。下五の「青かり」は、文語破調の問題を残すが、よしとした。(高橋正子)
○藤袴
藤袴山野の空の曇り来し 正子
藤袴を教えていただいたのは、高校の国語の時間で、武士が兜を着けるとき、頭が蒸れるので、藤袴を摘んで頭に載せてよい香りをさせていたということだが、ふるさとの山野では、藤袴を見たことはなかった。俳句をするようになって、どこかの家の庭先で見たのがはじめて。それから、山などへ、吟行すると、自分でも見つけたりして、その古武士的な色と、香りを楽しんだりする。女郎花に比べ、地味な花であるが、香りは、やはり日本の香りだ。
コメント
お礼とコメント
今日の俳句に無花果の句を載せていただきありがとうございました。
★キツネノカミソリ秋の初めの木下闇 正子
木下闇の中にキツネノカミソリの明るい朱色にはっとさせられます。色彩のコントラストに1枚の絵画を見ているように感じました。キツネノカミソリ(狐の剃刀)とは、葉の形が剃刀に似ていることから、山の中で狐が使う剃刀と連想されて名付けられたたようです。咲く時に葉が無いのは彼岸花と似ています。同じヒガンバナ科なのですね。