★葛の花匂わすほどの風が起き 正子
秋の七草の一つの葛の花。その旺盛に伸び広がる蔓性の葉が、吹き起こる風に、いっせいに煽られる清々しい光景が浮かびます。風に裏返る白い葉裏も、辺りに漂う紅紫色の花の甘い香りも、嬉しい秋の訪れを感じさせてくれます。(藤田洋子)
○今日の俳句
真珠筏浸し秋の海澄めり/藤田洋子
浸し」が秋海の澄んだ水をよく感じさせてくれる。秋海の澄んだ水に浸され殻を育てている真珠は、美しく輝く珠となることであろう。(高橋正子)
●今朝起きると気温27度。涼しい風が吹く。遠い台風のせいかもしれない。
山口県の島で2歳の男の子が行方不明になっていたが、3日ぶりにボランティアの男性によって発見された。このボランティアの方はすごい。以前、2歳児が行方不明になり、探した経験が役立ったという。子どもは上へあがっていく傾向があるとも。また、日本の北から南まで、徒歩で3か月間旅した経験もあり、日本の地形をよく知っておられることもあるだろう。魚屋で鍛えた大きな声も役立った。大きな声で「よしくーん」と呼んだ。またこの2歳の男児もすごい。「ぼく、ここー」と元気な声で応えたという。日本のあらゆる被災地へ出掛けているベテランボランティア男性の、人生のすべての経験、体験が奇跡とも思える発見につながったのだろう。「人の命は地球より重い」と明言した。世の中には悪い人も多いが、立派な方が多い。
帚木を風が幾度も膨らまし 正子
無花果の乳ふきだすを剥きにけり 正子
日に映えて熟るる無花果子籠に?ぎ 正子
いちじく剥くこわれそうなるその丸さ 正子
初秋の野菜いろいろ買い戻り 正子
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