★きらきらと秋のポプラとなりいたり 正子
○今日の俳句
蓮は実を青々掲げそよぎおり/黒谷光子
蓮が実を青々とつけるころは、新涼。蓮の実の青さが新鮮に目を捉える。涼しい風も吹き始め、「そよぎおり」と動きもたのしませてくれる。(高橋正子)
○新聞を読む
今日の日経朝刊を読む。特集「経済教室」は、ビル・エモット(英エコノミスト元編集長)によるもので、いい記事であった。
「ニッポン再興の時 信頼感と連帯感取り戻せ」がそのタイトルであった。日本そして日本人のキーワードは、「信頼感」と「連帯感」である。そして<ポイント>として揚げられた三つは、
○日本で今後重要なのは企業や家計の信頼感
○政治混迷は社会的合意と連帯感の欠如原因
○製造業はいまや現代的でも日本的でもない
「信頼感」と「連帯感」に加えて、「現代的でもない」ことと「日本的でもない」ことが取り上げられた。
この記事は、日本の俳句、そして俳句作家にとってもありがたい提言だと思った。メデイアで取り上げられる著名作家達の俳句を読むと俳句に対する「信頼感」に欠け、俳句に関わる者たちの「連帯感」の欠如は、俳句結社・俳句雑誌の衰退に見られる。
外国人の眼は、日本の真実を見ているのではないか。本当のことを知ろうと思えば、少し離れて見ればよいのであろう。イギリスのビル・エモット氏の提言の「まこと」は、経済界のみならず、俳句に関わる日本人にとっても時期を得た意見であろう。
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