8月14日(土)

★白桃の無疵を少女に剥き与う  正子
少し力が入ると黒くなる白桃ですが、それを少女に無傷で剥き与える優しさが溢れた情景を感じます。(高橋秀之)

○今日の俳句
数本の摘みしコスモス母に出し/高橋秀之
コスモスを摘んできたのは、幼い子どもであろうが、小さな手には、数本で溢れるほどである。きれいな花を母に摘んであげる子どもらしい優しさと、それを受け取る母の温かさが滲んでいる句。

◇生活する花たち「ハイビスカス」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 高橋秀之
    2010年8月9日 22:26

    お礼とコメント
    高橋正子先生

    今日の俳句に「数本の摘みしコスモス母に出し」の句をありがとうございます。
    この句を詠んだころは、ちょうど長男が今の三男ぐらいの年頃だったと記憶しています。
    そのころは、まだかわいかった長男や次男も、最近は逞しくなりました。

    白桃の無疵を少女に剥き与う  正子
    少し力が入ると黒くなる白桃ですが、それを少女に無傷で剥き与える優しさが溢れた情景を感じます。

  2. 高橋正子
    2010年8月11日 0:09

    お礼/秀之さんへ
    白桃の句へやさしいコメントをありがとうございました。このように鑑賞していただいて、嬉しいです。
    コスモスの句は、『南港』に入っていたと思いますが、かわいい坊ちゃんたちだなあと思いました。本当に、たくましくなられましたね。