7月11日(月)

★蕗の灰汁つきたる指のきしみがち  正子
蕗のすじを剥くと灰汁に染まりますが、そこを一歩踏み込んで指先が捉えた感覚を「きしみがち」と詠まれたところが観察の鋭さでしょうか。季節の食材を楽しまれ、その生活の中から生まれた句は素敵ですね。(後藤あゆみ)

○今日の俳句
ひたすらに編む独り居の涼しさよ/後藤あゆみ
平明な句に、生活の中の「涼しさ」が快く詠まれている。独り居の静かでたのしい時間を「ひたすら」好きな編み物で過ごす時間は至福の時。その心が「涼しさよ」となった。(高橋正子)

◇生活する花たち「百合・しもつけ草・青ぶどう」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 後藤あゆみ
    2011年7月5日 8:45

    お礼とコメント
    今日の俳句に「ひたすらに編む独り居の涼しさよ」を載せていただき句評も大変嬉しくありがとうございます。涼気に包まれた時間でした。

    ★蕗の灰汁つきたる指のきしみがち  正子
    蕗のすじを剥くと灰汁に染まりますが、そこを一歩踏み込んで指先が捉えた感覚を「きしみがち」と詠まれたところが観察の鋭さでしょうか。季節の食材を楽しまれ、その生活の中から生まれた句は素敵ですね。(後藤あゆみ)