7月7日(日)

★学生食堂ひとりの顔に夏日あり  正子
学生食堂のお昼の光景なのでしょう。大勢いる中に一人だけ夏日が当たっている。ああ眩しいだろうなーと思い見ています。 (祝恵子)

○今日の俳句
目の慣れて生まれし目高の数を追う/祝恵子
目高の子は小さく透き通っているので、目を凝らして見る。しばらく目高のいる水を見て目が慣れてようやく目高の子が見つかる。見つかれば、5匹、6匹と目に見え、その数が増えるのだ。(高橋正子)

○半夏生(はんげしょう)

[半夏生/横浜日吉本町]

★湯沸かしてつかはずにゐる半夏生/能村登四郎
★鯉の口朝から強し半夏生/藤田湘子
★半夏生咲けばひろびろ空がある/高橋信之

 俳句を始めてしばらくしたころ、「半夏生」という植物があると聞いた。句会では、その半夏生がどこにあるとか、見に行ったとか、見に行こうとかいう話で持ちきりだった。いったいどんな植物なのか、耳には「半化粧」と聞こえる。白粉の半分落ちたお化けでもあるまいが、ちょっと怖いもの見たさの気持ちを起こさせる植物であった。半夏に咲く植物から命名されたと聞いた。
 日吉本町に引っ越して、近所を歩いているとき、ちらっと庭を見て、「もしや半夏生」と思った植物があった。帰って、ネットで検索して半夏生に間違いないと確信をもったが、都市の住宅の庭にも植えられている。日吉本町の古刹金蔵寺にも、半夏生がある。下の方の葉は緑だが、上の方の数枚は白い。そこにひも状の花がつく。花より、葉が白いところが面白い。6月24日に訪ねた大船植物園にも半夏生が群生していた。アマチュアカメラマンが半夏生の前に大勢たむろしていた。花菖蒲によりも、睡蓮によりも沢山カメラマンが集まっていた。いったいどんな写真を撮りたいのか、興味があるところだ。幻想的な写真か。

★睡蓮の池をかくして半夏生/高橋正子

 半夏生(学名:Saururus chinensis)は、ドクダミ科ハンゲショウ属。 開花時期は、7/1頃~7/20頃。上の方の葉っぱが、ペンキをべったり塗ったように白くなるのがおもしろい。「半化粧」「半夏生」、両方の名前で呼ばれる。葉の半分ほどが白くなることからの別名「片白草」(かたしろぐさ)。「半夏生」の名前の由来は、夏至から数えて11日目頃の日を「半夏生」と呼ぶが、その頃に、花が咲くことからという。 花期に葉が白くなるのは、虫媒花であるために虫を誘う必要から、このように進化したのではないか、といわれている。花は葉と同じく白で、紐状。花が咲き終わって夏の盛りの頃になると、白い葉の白い部分は色落ちして、ふつうの緑色っぽくなる。山の水辺に群生することが多いが、都会でもときどき植えられてるのを見かける。


コメント

  1. 祝恵子
    2013年7月7日 9:09

    お礼
    (お礼)
    「目高生まる」をお取りいただきありがとうございます。まだ子目高は増えています。

    (コメント)
    学生食堂ひとりの顔に夏日あり
    学生食堂のお昼の光景なのでしょう。大勢いる中に一人だけ夏日が当たっている。ああ眩しいだろうなーと思い見ています。