7月28日(水)

 ドイツの旅平成2年夏
★ラインのぼる巨船の人の裸かな  正子
夏のライン河を大きな船がのぼっていく動きがおおらかです。日光と風にさらされた裸は、ゲルマンの男でしょうか。船上の開放感は格別なことでしょう。夏のドイツの旅の気持ちよさが、この一句にありのままに投影されていると思います。 (池田加代子)

○今日の俳句
まっくろな錨巻き上げ夏港/池田加代子
夏の港は、独特な雰囲気があって、開放的で、いきいきとした動きが感じられる。海から巻き上げられる鉄の錨はまっくろで、潮を滴らせ、その色さえ、夏の色であることの驚きがある。(高橋正子)

◇生活する花たち「ハイビスカス」(横浜日吉本町)


コメント

  1. 池田加代子
    2010年7月23日 21:47

    お礼
    夏港を載せていただいてありがとうございます。夏の横浜吟行で出会った句でした。
    連日の猛暑ですが、どうぞご自愛くださいませ。

    ★ラインのぼる巨船の人の裸かな  正子
    夏のライン河を大きな船がのぼっていく動きがおおらかです。日光と風にさらされた裸は、ゲルマンの男でしょうか。船上の開放感は格別なことでしょう。夏のドイツの旅の気持ちよさが、この一句にありのままに投影されていると思います。

  2. 高橋正子
    2010年7月25日 17:27

    お礼/加代子さんへ
    ラインの句にコメントをありがとうございました。ライン川下りは、これまでの旅のなかで、もっとも愉しい旅のひとつで、夏のライン川の景色を思い出しました。