7月26日(木)

★白すぎて花おおらかに泰山木  正子
泰山木の花は割と高くに花をつけています。青葉の中での白さが引き立つ花です。大きく白く。なんとなくゆったりとしたおおらかな気持ちになり見あげる花です。(祝恵子)

○今日の俳句
児は透けし袋に水着持ち帰る/祝恵子
泳いだあとの幼い子どもが、透き通った袋に水着を入れて持って帰ったというのであるが、なにもが愛らしい。濡れたままの幼子の髪、かわいい絵柄の透き通った袋、それを持って歩く様子など。(高橋正子)

○縷紅草(るこうそう・るこう)

[縷紅草/横浜日吉本町]

★子規墓に蒔かばやと思ふ縷紅草/高浜虚子
★看護婦と茶飲咄や縷紅草/石田波郷
★塀一面に蔓這わせ縷紅の赤花/高橋信之

 フェンスなどに絡まって、小さい緋色の花と切れ込みの繊細な葉の形が涼しそうだ。特に人目を意識して咲いているようではなく、夏が終わり秋が来るうれしさに咲いているようにも思える。よくよく見れば、花の色は情熱的。熱帯アメリカ原産で江戸時代に渡来して、「縷紅草」という素敵な名前をもらっている。それもこれも、この花の姿による。

★縷紅草農の畑を飾りたり/高橋正子
★縷紅草朝日が昇る方へ向き/〃

ルコウソウ(学名 Quamoclit pennata)は、ヒルガオ科ルコウソウ属。Quamoclit(ルコウソウ属)は、ギリシャ語の「kyamos(豆)+clitos(低い)」が語源。豆の植物のようにつる性で伸び、背が低いことから。pennataは、「羽状の」を意味する。熱帯アメリカ原産で、江戸時代に渡来した。 つる草。夏に、真っ赤な星形または5角形の5弁花が咲く。白や橙色の種類もある。縷紅草の名は、糸のように細い葉で、赤い花を咲かせるところからの命名。縷は、糸のように細長いもののこと。この色は「緋紅(ひこう)色」という。縷紅草は、留紅草とも書く。ルコウソウは星型の小さな花を夏の終わり頃から秋にかけて次から次へと咲かせる。葉は線状で、夏によく茂るが、あまり花は咲かず、8月下旬頃からよく花を咲かせるようになる。つる性で近くの棒などに巻き付いたり、地を這って伸びたりする。

◇生活する花たち「槿/・百日紅・待宵草」(横浜日吉本町)


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