★枇杷の実のあかるさ葉ごと買いにけり 正子
まるまるとよく熟れた枇杷の実、長い葉がついているのを葉ごと買ってこられました。黄橙色の美味しそうな枇杷の実、「あかるさ」の言葉に言い尽くされているように思います。葉のついた枇杷は趣きがあって、少し食卓に飾って置きたくなります。 (藤田裕子)
○今日の俳句
朝を歩く吾にポピーの揺れやさし/藤田裕子
何かの用事で、朝、戸外を歩くことがあった。歩く傍にはポピーがそよ風を受けてやさしく揺れている。日常の中にもふっとした小さな詩の世界がある。(高橋正子)
★ブルーベリー食べし瞳や雲の峰/けい
★ブルーベリー摘む指細し半夏生/けい
「新潟日報」7月20日号に「ブルーベリー狩り、シーズン迎える」という記事が載った。
胎内市塩沢の第三セクター果樹園「新潟フルーツパーク」が、ブルーベリー狩りのシーズンを迎えている。16日までの3連休には、市内外から多くの家族連れが訪れ、甘酸っぱい果実と、ブルーベリー畑からの眺めを楽しんでいた。ブルーベリー畑は約25アールで、標高100メートルほどの蔵王山中腹にある。実が大きい「チャンドラー」など6種類約700本が栽培されている。
6月3日、自宅の菜園でブルーベリーを初収穫。たったの三粒で、一人ひとつぶずつ。市販のものに比べ、すっぱくて、噛めば実が弾ける。このすっぱさが野生味があって、おいしい。ちょうど、すっぱい蜜柑がおいしいように。順次熟れ次第いただく。ただいまフェイスブック句会中だが、ベランダに息抜きに出て実をもいだ。
日吉本町駅から真っすぐ南へ抜ける道路があるが、その道路わきに広い畑が残っている。そこに茂みがあって、小鳥がよく鳴いている。その一画の茂みが気になって、どうしてそこだけ藪のようにしているのだろうと常々思って通りすがっていた。昨年ブルーベリーの苗木を一本購入してからそれがブルーベリーの茂みであることがわかった。かなり沢山実を付けている。その実を摘んでいるのを見たこともない。出荷するのか、自家用がまた気になるところだ。よくよく見れば、一本プルーンの木もたって実がたわわに熟れていた。春、鈴蘭のような幾分青味のある白い花をつける。この花はなぜか落ちやすい。落ちないように気を付けなければ、ブルーベリーは、もちろん実を付けないので、水遣りも気を付けてやっている。ときどき、市販のブルーベリーを買うが、木から直接採って食べるのが一番だ。
★六月に入りたる朝摘むブルーベリー/高橋正子
★六月の葉末に熟るるブルーベリー/高橋正子
★ブルーベリー新樹の冷えにすっぱかり/高橋正子
ブルーベリー(英: blueberry)は、ツツジ科スノキ属シアノコカス節に分類される北アメリカ原産の落葉低木果樹の総称である。栽培品種の成木の樹高は1.5-3m。春に白色の釣鐘状の花を咲かせ、花後に0.5-1.5cmほどの青紫色の小果実が生る。北米大陸でのみ栽培される野生種に近い品種は数十cm程度の低木である。果実は北アメリカでは古くから食用とされてきたが、20世紀に入り果樹としての品種改良が進み、ハイブッシュ系、ラビットアイ系、ローブッシュ系の交配により多くの品種が作出された。生食用途の他、ジャム等の加工食品として供給されている。長期輸送・市場流通に充分耐えうる品質のものが世界中から日本の市場へ供給され、通関は通常検査で行われる。日本国内ではラビットアイ系品種が1962年にジョージア州から導入され、1968年より東京都小平市で経済栽培が始まり、1971年長野県にハイブッシュ系が導入され、群馬県・新潟県・山梨県・宮城県など栽培に適した高冷地を中心に各県で生産されるようになった。東北地方では岩手県の岩手大学の公開講座により経済栽培が広まった。石川県の旧柳田村では、土地の事情からラビットアイ系が栽培されている。 東京都小平市・山梨県北杜市・茨城県つくば市が「日本三大ブルーベリー」の地として有名である。
コメント
お礼
正子先生、「今日の俳句」に「ポピー」の句をお取り上げくださいまして有難うございます。添削していただき、状景が生き生きとしてきました。温かい句評もいただきお礼申し上げます。
★枇杷の実のあかるさ葉ごと買いにけり
まるまるとよく熟れた枇杷の実、長い葉がついているのを葉ごと買ってこられました。黄橙色の美味しそうな枇杷の実、「あかるさ」の言葉に言い尽くされているように思います。葉のついた枇杷は趣きがあって、少し食卓に飾って置きたくなります。