★しがみつくかなぶん捨てて衣を畳む 正子
あっ私も有る!と思わずほくそ笑んでしまいました。洗濯物を取り入れた時、かなぶんの足がしがみついているため中々取る事が出来ません。無理に取って脚が傷みはしないかと恐る恐る引っ張って取り逃がしてやります。その後で徐に衣を畳まれるという生活の一部を軽快に詠まれ親しみの有る御句です。(佃 康水)
○今日の俳句
白南風や下船の一歩立ち尽くす/佃 康水
梅雨が明けて吹く南の風を白南風というが、下船したとたん、足元の不安定さに、大きく吹く白南風に立ち尽くしてしまった。「立ち尽くす」は、また、陽の強さに目が眩んだせいでもあろう。(高橋正子)
★ブラックベリーの黒輝きて今朝の晴れ/高橋信之
★蓮寺の結界出ればブラックベリー/高橋正子
日吉本町の隣合わせの箕輪町にある大聖院の門前の家にブラックベリーがある。フェンスに絡ませて育てているが、驚くほど沢山実を付けている。自転車で通りすがりに見たときは、ラズベリーかと思った。それにしては、色が緑色がかりすぎている感じもした。何度かその前を通る内に実が黒く色づいてきたので、ブラックベリーと気付いた。ラズベリーに比べて実が少し長くて、つぶつぶがはっきりしているように思う。違う町にくれば、また違う植物を好んで植えるものだとつくづく思った。
ブラックベリー (Blackberry) は、バラ科キイチゴ属の一群の種または1種の低木およびその果実。広義には Rubus 亜属の総称として使う。ただし Rubus 亜属にはブラックベリーのほかにデューベリー (Dewberry) 類も含まれ、それらはブラックベリーから区別することもある。クロイチゴ(Rubus mesogaeus)、ブラックラズベリー (Rubus occidentalis) はいずれもラズベリーであり、(広義でも)ブラックベリーには含まれない。狭義には、 Rubus 亜属の栽培種セイヨウヤブイチゴ(西洋藪苺、学名 Rubus fruticosus)。ただし Rubus fruticosus をさらに多数の種に分割する説もあり、その場合は狭義のブラックベリーも多数の種の総称になる。米国中部原産で、落葉半つるである。開花期は5月下旬から6月で、 結実期は7月から8月上旬である。果実は生のまま食べることも出来るが、多少酸味があるためジャムにして食べることも多い。
コメント
お礼・俳句鑑賞
高橋信之先生 正子先生
(お礼)
今日の俳句へ「白南風」の句をお取り上げ下さり、正子先生には素敵な句評を賜り誠に有難うございます。久し振りに島を訪ねた良い記念の句になりました。
《俳句鑑賞》
しがみつくかなぶん捨てて衣を畳む 正子
あっ私も有る!と思わずほくそ笑んでしまいました。洗濯物を取り入れた時、かなぶんの足がしがみついているため中々取る事が出来ません。無理に取って脚が傷みはしないかと恐る恐る引っ張って取り逃がしてやります。その後で徐に衣を畳まれるという生活の一部を軽快に詠まれ親しみの有る御句です。