7月号投句/5月6日

藤房
高橋正子

藤房に天の蒼さのありにけり
 明治神宮
新緑の枝差し交わす神の杜
真っ直ぐな菖蒲のみどり湯が熱し
菖蒲の葉折ればかぐわし仕舞湯も
朽葉色の葉がよく真白き柏餅
ラベンダー紫混みて風にあり
ベランダにハーブ匂える五月来ぬ
プラチナの五月の光をベランダに
豆の花宙に雀が鳴いており
都忘れの花を思えば幾月ぞ


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